高野槙 こうやまき 別名 ホンマキ・キンマツ |
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漢字について 日本特産種。『槇』は形声 木+眞(真の旧字体) 逆さまに倒れた木の意であるが、国字読みで、真木(まき)と読み上等の木の意。 名は、和歌山県の高野山に多いことからついた。マキの語源は、巻く樹皮から。中国名『金松』。本来はイヌカラマツを指す字らしい。 材について コウヤマキ科コウヤマキ属の常緑針葉樹 高さ40m直径1.5m気乾比重0.42 辺材と心材の境界はやや明瞭で、辺材は白色で狭く、心材は淡い黄褐色をしている。材は強靱(きょうじん)、緻密(ちみつ)で水湿に強いため、建築材・器具材・土木・船舶などに使われる。昔は棺桶(かんおけ)に使われた。 その他 寺院、墓地などに植えられることが多い。木曽五木の1つ。 コウヤマキ科は、胚嚢(はいのう)の構造からもマツ科とスギ科の中間に位置するものと考えられる。1属1種の日本特産の科である。中生代末の化石が知られているので、メタセコイアより古い生きた化石植物ともいえる。 製作中の独り言 槙には、高野槙と犬槙があるのでどうしようかと思案したが、とりあえず最初に材を入手したコウヤマキに槙と彫った。イヌマキをどうするかは、これから考えよう。 |
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