漉油 こしあぶら 別名 ゴンゼツノキ | |
漢字について 樹皮から樹脂液をとり、漉(こ)して塗料(金漆(こんぜつ)という)をつくったのでこの名がある。『金漆』の音読みをもとにゴンゼツノキともいう。黄色く色づいた葉は半透明で、油を漉し取った後の紙のように見えるからともいわれている。 材について ウコギ科ウコギ属の落葉広葉樹 高さ20m直径0.6m気乾比重0.42-0.56 辺材は灰白色から黄白色、心材は、緑色を帯びた淡黄褐色の環孔材。ホウ材を少し薄くした感じ。北海道では、ホウ材の代用にされた。軽軟で割りやすい。箸(はし)・杓子(しゃくし)・扇子(せんす)の骨などの器具材のほか、施作材・マッチの軸・薪炭材としても使われる。 その他 若芽は食用となる。緑化樹として使う。 製作中の独り言 柔らかく綺麗な材だが、ホウノキほどの歯切れの良さはない。二つの字にさんずいが使われているので、さんずいを書き分けてみた。だいぶ癖のある字になってしまったが、新芽はウコギ科特有のクセがあっておいしい。材で使うよりは、新芽を食べたい川獺菴である。 |
一覧表Uに戻る 刻字画像 立木画像1緑葉 立木画像2幹 立木画像3黄葉 染織画像 |