唐松 からまつ 別名 ラクヨウショウ・フジマツ | |
漢字について 語源は、韓松で、カラ(異国)の松。短枝上に集まった葉の状態が唐絵に描かれた松に似ているからとも。松類の中で落葉するのはカラマツだけなので、『落葉松』と書く。中国でも同名。 材について マツ科カラマツ属の常緑針葉樹 高さ50m 直径2.5m 気乾比重0.53 材に節が出ることが多く、脂壷などのキズがあらわれることがある。針葉樹のうちでは重硬で、耐久性・耐湿性に優れるが、割れやすい。脂気が多く、年数を経ると樹脂が染み出て木肌に赤味がかる。家屋の土台や電柱・枕木・屋根板・船舶などに使われる。 天然性のカラマツ、いわゆるテンカラは、材質優れ銘木として建築などに用いられる。ソ連から大量に輸入されている近縁種のグイマツはカラマツにくらべ心材が黄色味を帯びる。 その他 樹皮はタンニンを含み染料になる。 この木の菌根菌にハナイグチという優秀な食菌がある。 制作中の独り言 見た目は綺麗だが、木目の部分が非常に硬くて彫りにくい材である。刻字した針葉樹の中で落葉するのはイチョウに次いで2種類目。 |
一覧表Uに戻る 刻字画像 立木画像 染色画像 |