ヒマラヤ杉 ひまらやすぎ                     

漢字について 
 日本名に漢字表記はない。ヒマラヤ地方に生えている杉のような木という意味。英語名は「ヒマラヤシダーHimalayan cedar」。中国名は『雪松』。マツの仲間なので、中国名の方がわかりやすい。

材について
マツ科ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹       高さ50m 直径3m 気乾比重 0.50
 ヒマラヤ北西部、アフガニスタンの海抜1000〜4000mの山地に自生する。材は、耐久力が強くて芳香があり、原産地では建築・土木・船・器具などに利用する。楽器の場合はシダー(Cedar)と言えばヒマラヤスギ材を指すようだ。

その他
 現在、世界各国の公園、庭園に広く植栽されている。日本には1879年(明治12)ころ渡来し、北海道(中央部以南)から九州の各地に植栽されている。
実が落ちたあとの松ぼっくりは、バラの花のように見えることから、シダ−ローズと呼ばれる。

製作中の独りごと
 日本語の漢字表記がないので、中国語で彫ることにした。日本名にしろ中国名にしろ、松がついているからといって必ずしも松の仲間というわけではないらしい。杉も同じ。名前を付けた人がイメージする松や杉に似ている、ということにすぎない。英語のシダーにもそれがいえる。米杉(Westan red ceder)は、ネズコの仲間。
 
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