針桐 はりぎり               別名 セン・センノキ・ヤマギリ・ボウダラ・ツブ
       
漢字について 
 語源は、枝が太く、鋭いとげが多いので、大きな葉を桐に見立てたもの。『栓』は、形声 木+全 全は木釘のちに瓶(びん)などのセン。
 センの語源はよくわからないが、昔はアベマキの樹皮と共にハリギリの樹皮もコルク栓にしていたそうだ。アイヌ語名はアイウシニでトゲの多い木の意。中国名は『刺楸樹』。

材について
ウコギ科ハリギリ属の落葉広葉樹        高さ25m 直径1.5m 気乾比重0.50
 材は白く、辺材心材の区別はあまりない。環孔材。材質からオニセン(硬く、狂いやすい)とヌカセン(軽軟で、加工容易)に区別されることがある。軽く軟らかいので加工がしやすいが、保存性は低い。家具材・下駄材・合板材・施作材・建築造作材として用いる。ケヤキの模擬材になる。また、老木には美しい杢(もく)がでる。

その他
 樹皮・根皮は、漢方薬で、去痰(きょたん)に使う。新芽は食べられる。

製作中の独り言
 我が家の食卓は、この材で作ってあるので、毎日眺めている。ケヤキより軽くて綺麗な木目である。
  
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