蝦夷松 えぞまつ             別名 クロマツ   
      
漢字について 
 語源は、蝦夷(北海道)に生える松の意。北海道はその昔、「蝦夷(えぞ・えみし)」と呼ばれていた。「えぞ」「えみし」の語源は、アイヌ語で「人間」という意味の「enju」「emchiu」から。「蝦夷」という漢字は、アイヌ民族がエビ(蝦)のようにヒゲが長く、夷(未開の異民族)だったことから。中国名『魚鱗松』『針樅』。

材について
マツ科トウヒ属の常緑針葉樹     高さ35m 直径1m 気乾比重0.43
 心材辺材とも淡黄白色で、ほとんど香りがない。耐久性は低く、キズがはいりやすい。鉋(かんな)をかけた面には光沢があり、音響的な性質が楽器用材によく合うので、ヴァイオリン・ピアノなどの楽器に使われる。国産材では一番よい。また、スピーカーのコーンにも使う。建築材(構造材・造作材)建具・器具・木箱・経木・曲げ輪・マッチ・集成材ラミナ・パルプ等にも使われる。パルプは最高品質。

その他
 類似種に、樹皮が赤褐色なアカエゾマツやトウヒ(唐檜)・ハリモミ・イラモミがあるが、いずれもよく似ている。スプルースと呼ばれることもある。

製作中の独り言
 なるべく一字でという制約のなかで、3文字でしか書けない字をどうするか、思案の結果がこの通り。あまり読みやすくはないな。

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