跋扈柳 ばっこやなぎ        別名 ヤマネコヤナギ

漢字について 
形声 木+(注1) (注1)は、たまり水の象形。 甲骨文に『』 というのがある。日本では、カワヤナギ(ネコヤナギ)に『楊』、シダレヤナギ(イトヤナギ)に『柳』、ドロヤナギに『白楊』が当てられている。『』は『柳』のバリエーション。中国では現在も『柳樹』という。
 語源は、ヤノキ(矢を作る木)から。ヤナキ(梁を作る木)、中国語の楊(yang)の木からなど。

材について
ヤナギ科の落葉広葉樹       高さ30m 直径1.5m 気乾比重0.42
 柔らかく無味無臭で色が付かないことから、俎板としては最高級。その他、マッチの軸や楊子に使われる。衝撃をよく吸収することから、弾薬箱・火薬箱として最も重要だった。炭にしても軟質になるので、黒色火薬の原料にする。また、漆塗りの研ぎ出しには最もよい。ときどきピスフレッタ(髄斑)のでるものがある。

その他
 『楊』は、この世とあの世の境界を示す木なので、ヤナギの下には幽霊が出ることになった。
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刻字画像 



立木画像1



染色画像