沢胡桃 さわぐるみ     別名 カワグルミ・フジグルミ

漢字について 
 クルミ科は、クルミ属・ノグルミ属・サワグルミ属の3属からなり、食用になるのはクルミ属(主なものはオニグルミ・ヒメグルミ・テウチグルミ・シナノグルミ)である。サワグルミ属のサワグルミは、別名カワグルミ・フジグルミのほか地方名も多く、いろいろな呼び方をされている。辞書には秩父地方でカルメと呼ぶとあるが、実際に使われているのを聞いたことはない。標準的に呼ばれている「サワグルミ」は静岡県・愛知県・長野県・岐阜県等の本州中部における地方名称だったようだ。『』とも書くが、これは国字読みで、中国でこの字はユーカリを指す。チュウカサワグルミは、『楓楊』と書く。

材について
クルミ科サワグルミ属の落葉広葉樹       高さ20m 直径1.2m気乾比重0.45
 材面に変色や腐朽が入りやすい。木質は軽軟で、材の保存性は極めて低い。下駄材・マッチの軸木・器具材・経木などに使われる。桐材に似ることから「山桐」と称することもある。
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