鬼胡桃 おにぐるみ                別名 クルミ

漢字について
 
 語源は、クレミ(呉実)。中国伝来の木の実のこと。胡は中国の西域。胡瓜・胡麻・胡弓なども同じで、中国へは、西域からやってきた。クルミの原産地はペルシャ。クルミというと一般的にはオニグルミのこと。
中国では現在『胡桃楸』または『核桃楸』という。『』・『』 はいずれも国字。

材について
クルミ科クルミ属の落葉広葉樹   高さ20m 直径0.7m 気乾比重0.53
 狂いが少なく、重さの割に粘りがあり、油を拭き込むと艶がでるので、洋の東西を問わず銃床に使われる。その他、建築内装材・家具・器具材・彫刻材などに使われる。需要は多いが、資源はすこぶる心細い。
 北米産のブラックウォルナット(ペルシャグルミ)は、近縁種。

その他
 実は食用にしたり油を絞ったりする。胡桃ダレの蕎麦は秩父の名物。また、樹皮は染料にする。
 サワグルミ、オニグルミとも樹皮は丈夫なため、山小屋の屋根材や、ものを入れる皮箕等の細工物、渓谷の丸木橋にもよく使われ、人々の生活と結びつきが強い。
一覧表に戻る



刻字画像 



立木画像



染色画像