苦木 にがき

漢字について 
 『苦』は艸+古の形声。ニガナ(キク科)を指す字だった。漢名は『苦楝樹』・『土樗子』といったが、 現在の中国では『苦木』と書く。語源は、枝や葉・材が苦く、薬になるため。

材について

ニガキ科ニガキ属の落葉広葉樹         高さ15m 直径0.4m気乾比重0.55-0.70
 材は粘りが強いので、農機具や細工物に使われる。 

その他
 樹皮を除いた材を乾燥させたものを苦木と称し、苦味健胃薬として、消化不良、下痢、胃腸炎に用いる。苦味質はジテルペン類のニガキラクトン類である。

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