合歓木 ねむのき         別名 ネブノキ・ゴウカン

漢字について 
 『神農本草経』には中品として身を軽くし、眠りをよくするなどの効用が載り、合歓の名は歓と昏(こん)の発音が似ているからと説明されている。また、夜になると葉と葉が閉じて合ったように見える様子から、夫婦の合歓(仲良くすること)を連想してついた名だとされる。『棔』・『夜合樹』とも書く。中国では現在も『合歓』と書く。『』 は国字。
 語源は、ネブリノキ(眠之木)。夕方葉が眠るように閉じ、それと同じころに花が咲くから。

材について
マメ科ネムノキ属の落葉広葉樹       高さ10m 直径0.3m 気乾比重0.53
 材は柔らかく脆いが屋根板・桶・箱材として使われる。新潟県では床柱に使われる。

その他
 樹皮は漢方薬。合歓皮といい、駆虫・強壮剤にされる。長野県などではネムの葉は干して臼でつぶして粉香とし、盂蘭盆会などに使った。

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