烏松明樺  うだいかんば           別名 マカンバ・カバノキ

漢字について 
 形声 木+華 華の下部は華の象形。『)』は華の古い字体。華は光に通じる。これは、カバノキの樹皮をあかりに使ったから。結婚式のことを華燭の典というのはここから。中国では現在も同字を使用。『椛』は国字。
 語源は、アイヌ語のカリンパ(karimpa)が、カニハ(樹皮)ザクラになり、カバになったらしい。またカハ(皮)からともいわれる。ウダイカンバ『烏松明樺』は、材として優れているのでマカンバと称し、ダケカンバ・シラカンバなどを雑カンバという。

材について
カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹           高さ30m 直径1m 気乾比重0.69
 家具、内装材としては高級。その他、器具・合板・靴の木型などに使われる。

その他
 銘木界では、カバザクラと呼ばれたり、ただサクラと呼ばれていることが多いが、サクラとは無関係。これは、サクラ材の蓄積量が少ないので、よく似ているカンバ類をサクラと称して流通させているため。ただしカバ細工のカバはサクラの樹皮。
一覧表に戻る



刻字画像 



立木画像



染色画像