欅 けやき            別名 ツキ

漢字について
 
形声 木+擧 「擧」は高く挙げよく見えるようにすること。本来は、「シナサワグルミ」という木を指す漢字だった。『)』・『』はいずれも略字。『槻』は古名で当て字。ケヤキになったのは、室町時代頃から。中国名『光葉欅』。
 語源は、よく目立つ意味のケヤケキキ(異木)、木目が美しいところからキメアヤギ(木目綾木)、また、カヨキ(香好)など。秩父では「けや」という。

材について
ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹         高さ50m 直径5m 気乾比重0.69
 日本の広葉樹材の中では第一の良材である。大木になり、堅く木理が美しいので、建築材(社寺建築・大黒柱・天井板など)・器具材(臼・太鼓の胴など)家具・彫刻材に使われる。また湿気にも耐えるので、船舶材にも使われる。
 原生林のものは木理が詰んでいて軽い。大木には、泡杢・玉杢・牡丹杢などの綺麗な模様が出る。

その他
 公園木・街路樹として多く植えられている。
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刻字画像


立木画像1


立木画像2


染色画像