桂 かつら

漢字について
 
 形声 木+圭 「圭」は圭玉。この木が百薬の長であることから。『』は国字。香のよい木のこと。
 @中国では、肉圭・木犀などモクセイ科の香木の総称。平安時代にカツラの木灰を抹香に使ったことから混乱したらしい。カツラの中国名は『連香樹』。
 A中国の伝説で月の世界に生えているという木。「桂の花」とか「桂の影」というときはAで「月の光」という意味。ただし現在中国で「桂花」というと@のキンモクセイのこと。「月桂樹」はまた別の木。
 語源は、香りが出ることから。または、カツラという地名から。鬘に関係があるという説もある。

材について
カツラ科カツラ属の落葉広葉樹       高さ35m 直径2m 気乾比重0.50
 材は軽く柔らかく木理がまっすぐで変形が少ないので、家具・彫刻材(鎌倉彫)・建具・裁ち板・楽器などに使われる。また、腐りにくいので、船舶材・建築材に使われる。

その他
 新芽の色から、雄株を緋桂、雌株を青桂という。



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