銀杏 いちょう

漢字について
 
 杏の種のような白い実のなる木のこと。また『公孫樹』とも書かれる。これは、タネを蒔いても実のなるのは孫の代になることから。また、『鴨脚樹』とも書かれる。
 語源は、宋代の留学僧が、鴨の脚のような葉の木、鴨脚(ヤーチャウ)と聞いたのをイーチャウと覚えイチャウになまったらしい。同じく銀杏(ぎんなん)はギンアンからの転化。

材について
イチョウ科イチョウ属の落葉針葉樹      高さ45m 直径5m  気乾比重0.55
 柔らかい材なので、建築材・器具材(俎板・木鉢・お盆・裁ち板など)、彫刻(鎌倉彫)に使われる。この板で作った碁盤・将棋盤は、カヤの次に珍重される。ただし、雌株は湿気を含むとイチョウ特有の臭いがする。

その他
 街路樹・境内樹として植えられる。実は食用。ただし食べ過ぎると中毒する。
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