北海道留萌郡小平町達布
    苫前町オンコの沢
    羽幌町ピッシリ沢
  雨竜郡沼田町
   深川市多度志川
  化石採集記

クリーニング第1号
2001年8月7日(火)に小平蘂川本流のがけの下で採集したノジュールのクリーニング前の状態です。太さが4cmはある大きなユーボストリコセラスらしき異常巻きのアンモナイトの化石が見えている。
クリーニングが終わりました。ユーボストリコセラス・ジャポニカ(塔状でらせんに巻いている化石)とダメシイテス・ダメシイ・ジンボ(平面巻きの化石)が5個、裏にスカラリテスらしき化石と小さなユーボストリコセラスそれにアンモナイトの顎器がついていました。


INDEX

日にち 場  所 地 図
7月24日(火) いよいよ出発です。
7月25日(水) やっと北海道に着きました。
7月26日(木) 苫前町古丹別川オンコの沢 地図@
7月27日(金) 上記念別沢川一二三の沢(宿場の沢川) 地図A
7月28日(土) 小平蘂川アラキの沢 地図A
7月29日(日) 川上林道の名前のない沢と小平蘂川 地図A
7月30日(月) 小平蘂川・羽幌見学 地図A地図B
7月31日(火) 羽幌町ピッシリ沢小平蘂川 地図B地図A
8月1日(水) 羽幌町ピッシリ沢 地図B
8月2日(木) 小平蘂川 地図A
8月3日(金) 羽幌町ピッシリ沢 地図B
8月4日(土) 羽幌町ピッシリ沢・小平蘂川 地図B地図A
8月5日(日) 沼田町幌新太刀別川小平蘂川 地図C地図A
8月6日(月) 小平蘂川 地図A
8月7日(火) 小平蘂川 地図A
8月8日(水) 小平蘂川・深川市多度志川 地図A地図D
8月9日(木) 北竜町・三笠市・夕張石炭博物館・小樽
8月10日(金) 小樽出航
8月11日(土) 舞鶴到着・難波江

7月24日(火)
 大阪の寝屋川市にある自宅を夕方の5時半に出発しました。2年前と同じく、すがる妻も子供も置いての一人旅です。「ヒグマが出るかもしれないが一緒に行かないか」と誘ったのですが即座に断られてしまいました。ひょっとしたらクマさんに出会えて、涼しい北海道で沢歩きまで出来るのに。
 国道1号線から京滋バイパスに入り、瀬田東ICで名神高速と合流したあと北陸道に入り、敦賀ICで降りるまでほとんど渋滞もなく、一度休憩をして、8時10分にフェリー乗り場に着きました。フェリーの出航時間は11時30分なのでしばらく時間があります。フェリー乗り場でテレビを見て時間をつぶしていました。11時乗船。11時30分出航。
 2年前は2等船室がいっぱいで、1等船室しか空いていなかったが今回は2等船室です。しかも2等船室は定員の半分もいないようでゆったりしていました。これなら2等船室で十分です。
 船室へ持ち込んで便利なものはカップラーメンです。給湯器があるのでいつでも好きなときに食べられます。(レストランは決められた時間の間しか開いていない。)それに寝袋。一応毛布と枕はあるけれども、すっぽりと入れるので貴重品を持っていても安心して眠れてお勧めです。
 少しフェリーの中をうろうろしましたがすぐ眠くなったので寝ました。他の人はまだうろうろしているらしく誰もいません。イビキをかくと思うけど寝たもん勝ちです。帰ってきた人はびっくりしているかも・・・・・。

乗船券です。 約21時間で小樽に着きます。 2等和室の部屋です。

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7月25日(水)
 6時に目がさめた。熟睡しました。
 我が息子は夏の補習授業がある。6時30分頃、家にモーニングコールをしたら、すでに起きていました。
 朝風呂に入ってさっぱりしてからインスタントラーメンを食べた。2等船室の人は、もうすぐ8時になるのに、ほとんどの人がまだ寝ています。ひょっとして誰かのイビキで寝れなかったのでは・・・。ちょっとだけ心配。
 8時ごろからテレビを見たり、本を読んだり、昼寝をしたりして時間をつぶした。「空知の自然を歩く」という本を読んでいて、今回の目的のひとつであるタカハシホタテがあちこちで採れるのがわかりました。完全体を採りたい。
 夜の8時半に小樽到着。ガソリンを入れて、すぐに小樽ICから札樽道に入り、道央道の深川JCから深川留萌道を通って、11時30分頃小平町にある「ゆったりかん」の駐車場に到着しました。2年前と少しも変わっていませんでした。北海道にきたという実感が湧いてきた。今日は駐車場泊りです。

船の中とは思えないような大浴場です。
1等船室にあるほうが、すいていてゆっくりします。
あまり人のいない静かな所です。
落ち着きます。しかし景色は海だけ。
船の先端にある景色のよいところです。ここもあまり人はいません。


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7月26日(木) オンコの沢の地図   
 
4時前に起きて出発した。ローソンで朝食と昼食を買って車で30分ほどのところにある小平蘂川のダム公園で朝食。化石採集の服装に着替えて、腰に鈴(比叡山の土産物屋で売っていた幸運の鐘)をつけ、首から笛をぶら下げていよいよ出発です。
 ところが前日までの雨で、小平蘂川は泥流というのか、濁流というのか、ゴーゴーと音を立てて流れている。とても採集できる状態ではない。
 しかたがないので雨に一番影響されない古丹別川のオンコの沢へ行くことに決めた。車をオンコの沢入り口のゲート近くに止めて出発です。2年前に化石を採りすぎて、えらい目にあったので今回は母親が買い物に行くときに使っていたキャリアを借りてきていた。これさえあれば重い化石を担がなくてもよいはずです。
 出発してすぐの
小さな露頭(写真@)から割と大きな含化石ノジュールを発見。帰りに回収しようとノジュールをそこにおいて、途中のがけも注意をして見ていくことにした。雨上がりの林道には、エゾ鹿らしい動物の足跡が、点、点とついていました。ヒグマではなくエゾ鹿なら出会いたい気もします。有名なオンコの沢のがけの少し手前のがけ(写真A)からも含化石ノジュールを採った。しかしかんじんのがけ(写真B)はノジュールを採り終わった後の状態のようで2年前の面影はない。あれほどノジュールがあったのに・・・。しかし目印の滝のような沢(写真C)の前方に新しいがけ(写真D)が出来ている。よく見るとノジュールが何個か顔を出している。ポリプチコセラスです。リュックにつめてキャリアに載せてガラガラと引っ張って帰ってきた。担ぐよりは楽だが下が砂利道なので思ったよりもしんどかったです。12時に車に到着。

小さな露頭(写真@)
すこし手前のがけ(写真A)
かんじんのがけ(写真B)
滝のような沢(写真C)
この滝の10m手前のがけが有名ながけ(写真B)です。
新しいがけ(写真D)


時間が早いので上記念別沢川を見に行った。本流ほどではないが、まだ歩ける状態ではない。佐藤の沢の下で、大きく、きれいなイノセラムスの化石を採集した。
 この後小平町教育委員会の許可をもらい、営林署で入林承認証
を受け取って明日からの採集に備えました。営林署の人といろいろと話をしましたが、その中で「数日前に75mmの雨が降ったので、これから化石採集には絶好の日になるよ。」とのことでした。わくわくするような話です。しかし、これからはどんどん水が引いてほしいのに台風が近づいているとか。少し心配です。

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7月27日(金) 一二三の沢の地図  
4時前に起きてすぐ出発です。昨日は8時に寝たので8時間寝たことになる。いつものダム公園で用意をして、今日は上記念別沢川の一二三の沢(宿場ノ沢川)へ行くことに決めていた。ここなら直接沢に入れるので濁流の影響はないし、佐藤やアラキの沢ほど有名ではないので、雨の後、人も入ってなさそうだし。ということでゲートの鍵を開けて車で草をかき分けて(写真@)(こんな経験もあまり出来ないと思うけど)林道を進んでいくと、林道が川のようになっているところへ出てきました。タイヤがスリップをして前へ進めないので、しかたなく、車を置いて、熊が怖いので運動会用のピストルをズドーン。それから沢に入っていきました。予想どおり、人は入っていなかったようで大小のアンモナイトが採集できました。それにたぶん首長竜だと思う骨(写真AとB)を採集しました。写真C,D,Eは一二三の沢です。途中、採った化石が重過ぎるのでピストンをしました。1時20分に車に到着。

草をかき分けて進む車(写真@)。
運転席から撮影しました。
写真A
首長竜?の骨の化石(おもて)
@ずいのある骨
Aつばさのような形の骨
BL字形の骨
C丸い骨
写真B
首長竜?の骨の化石(うら)
@ずいのある骨
Aつばさのような形の骨
BL字形の骨
C丸い骨
D細長い骨
E丸い骨
一二三の沢(写真C)
一二三の沢(写真D)
一二三の沢(写真E)

その後、砂金沢を上ろうとしたが、結局、砂金沢の入り口付近をうろうろして小さなアンモナイトを1個だけ採集した。1日に2本の沢を上るのは体力的に無理になってきた。年はとりたくないものです。ダム公園で靴を洗い、着替えて、ゆったりかんへ戻ってきました。今日はゆったりかん泊り(写真F)です。

ゆったりかん TEL 0164−56−9111
2年前に比べて夏季特別料金とか、素泊まりはサービス料が10%かかるとかのおまけがついていた。2年前は素泊まりで4000円だったのが7月27日は6930円。7月30日と8月2日は6353円でした。連泊するには高いけれども7月15日に予約を入れたときには7月26日から8月5日までで空いているのが上の3日間だけでした。まだまだ人気はあるようです。

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7月28日(土) アラキの沢の地図   
 昨日も8時に寝たので3時過ぎに目がさめてしまった。3時半頃出発。
 今日は学校の沢かアラキの沢を採集するつもりです。濁流のため小平蘂川からは行けないけれど、学校の沢とアラキの沢は林道から山越えで行く方法があります。しかし、行ったことがないので、その林道の入り口で地図を見ていたら、その林道を入っていく車を発見。すぐ付いて行くことにした。ゲートを開けてアラキの沢への分かれ道のところで一人の人が車を降りたので、こちらも車を停めて話をしました。二人は学校の沢を上と下から採集するそうです。これで今日はアラキの沢に決定しました。しかし昨日、業者の人が佐藤の沢とアラキの沢に入ったとかで、もしかしたらアラキの沢はダメかもしれません。しかし行くことにした。二人からアラキの沢への詳しい道順を聞きました。なんとラッキーな!!それと熊よけのいろいろな方法も聞きました。こちらは運動会用のピストルを試し打ちをして見せたところ、えらく気に入ったようでした。いざ出発。人がほとんど通ったことがないような感じで、聞いていなかったらとても行き着けないような道?でした。本当に昨日、業者の人がここを通ったんやろか?やっとの思いでアラキの沢に到着しました。帰りの道を思うと濁流の中を行く方が良いかもと思ってしまうほどでした。沢に下りたところに目印をつけて帰りの道を確保してから出発です。沢のいたるところでがけが崩れている。木も倒れて沢をふさいでいる。もぐったり、乗り越えたりしながら上流へ上流へと進んでいった。昨日業者が入ったそうだが上流には来なかったようで化石の入った良いノジュールが何個も採集できました。しかし軽くしようとしてだいぶ化石を飛ばしてしまった。大きな亀甲石がごろごろしていました。大ハンマーで割ったら大きなアンモナイトが出てくるかもしれません。途中で手ごろな大きさのきれいな亀甲石も採りました。天然記念物にでもなりそうな、きれいなやつです。しかしまた採りすぎて帰りが大変でした。沢に下りたところにやっと到着しました。しかし、ここから山に上らなあかん・・・・・・。しかも、この荷物を担いで・・・・・・・。やっと、そうです、やっとのおもいで、車に1時30分に到着しました。

アラキの沢
入り口付近
アラキの沢
倒木が行く手をさえぎる。
アラキの沢
小さな滝になっているところ。
アラキの沢
このような所を乗り越えていきます。
アラキの沢
途中に突然広くて歩きやすいところに出ます。ちょっと上高地のような所です。ホッと休憩。
アラキの沢
上流で沢は左右に別れます。今回は左を選びました。
きれいな亀甲石
どこから見てもまん丸で天然記念物にでもしたくなるような亀甲石です。


その後、川上本流林道を見に行ったら水がかなり引いていました。これなら明日、少しは歩けるかもと期待をして、本日の予定を終了しました。

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7月29日(日) 本流林道(川上本流)の地図 
 昨日も8時ぐらいに寝たので3時過ぎに目がさめました。なんと健康的な毎日を過ごしていることか。
 川上本流に4時過ぎに着いたら、すでに車が一台止まっていた。ビックリです。東京に住んでいる人が今日こちらに来るというので車のナンバーを見たら北海道のナンバーでした。そんなにうまいこと会えるはずはないか。車には人はいないようなのでもう歩いているのかも。
 2年前に出会った地質調査をしていた人から「いろいろな化石の出る、いい沢ですよ。」と教えてもらった「名前のない沢」に入りました。しばらく行くと突然大きな林道に出てきました。2年前にはなかった林道です。2年前に工事中の林道があったのが、だいぶ先まで延長されたようです。その林道を横切って沢の上流を目指します。
 この日は今にも雨が降ってきそうな天気で林の中は薄暗くて、そして寒いぐらいでした。「大阪の暑さがうらやましい」と夜、大阪に電話をしたら、「大阪は38度を越えて倒れそうで・・・と延々としゃべっている。息子も一緒になって暑い、死にそう・・・と言っている。洒落も通じないぐらい大阪は暑かったんや。すぐに電話を切った。
 この沢も人が入っていないらしくノジュールをかなり採集しました。時々銀色に輝くアンモナイトも出てきます。沢が左右に分かれていたので迷わず左へ行きました。それが当たり。すぐにリュックいっぱいになったので引き返した。

名前のない沢
倒木が行く手をさえぎる。
名前のない沢
小さな滝のようになっているところ。
名前のない沢
地図にも載っていない小さな沢ですが奥は深いです。
名前のない沢
水はあまりありません。しかし化石は豊富でした。
名前のない沢


その後、新しい林道を探検しようと車で行ったが、すぐにタイヤが滑り出して行けなかった。こんな時、パジェロがほしいと思う。この先に新しい崖があるかもしれないのにと思うと残念です。しかし歩いていこうかという気にもなれない。もっと体力を・・・・。 その後、本流の奥の小さな沢にも入ったが何もないのですぐにあきらめた。
 中記念別沢川にでも行こうかと思って走っていると、小平蘂川をさかのぼっている二人連れを発見した。小平蘂川はまだ歩けないと思っていたのに。すぐに用意をして後を追った。追いつくと、なんと二人は三笠市の知り合いの人ではないか。話を聞くと化石採集には今が絶好のチャンスなので、三笠市から毎日通っているそうです。そして盆ぐらいまで毎日通うそうです。上には上があるものだと思いながら話を聞いていました。しかしまだまだ濁っている川の中から、どうして化石が採れるのかわかりません。二人は持ちきれないほどの化石を採っていました。こちらは小さなノジュールを2個だけとって今日はあきらめた。
 二人とわかれて中記念別沢川を見に行ったが片道10kmの林道は砂利道で車に石がゴンゴンあたって車が壊れるのではないかと思ってしまう。けっきょく沢にも下りずに引き返してしまった。引き返した小平蘂川には二人の姿はなく、今度はゆっくりと目を凝らしながら進んでいくと、ひとかかえもあるような石の表面に大きなアンモナイトを見つけた。水中で割りにくいので少しづつ岸の方に移動させて化石の着いているところが水中から出たところで石を割った。割りやすい石でアンモナイトが丸まま取れました。これから毎日小平蘂川をうろうろしようと思います。ここならヒグマの心配もないし。

小平蘂川をさかのぼる三笠市の二人
いと抱えもある石に着いていたアンモナイト。
岸辺で石からはずしたところ。
ゴードリセラスです。
クリーニング第2号
かなりクリーニングを終わった状態
17cmありました。三笠の人はゴウドリセラス デンセプリカタム ジンボと言っていましたが ゴウドリセラス インタメディアではないかと思っています。

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7月30日(月) デト二股川の地図   

 昨日の夜の11時ごろに弟から電話があった。熟睡していたのに。いろいろ話をしているうちに目がさめてしまった。こちらは毎日8時過ぎに寝ているので電話をするならこれからは夕方にするようにと言ったら驚いていた。
 夕方からパラパラと降っていた雨がだんだん強くなってきていて心配です。寝なおして3時過ぎに起きたときには大雨。せっかく小平蘂川本流が歩けると思っていたのに・・・・。仕方がないので、もう一度寝なおした。起きても雨。
 アラキの沢付近を見に行きました。泥流。また振り出しに戻ってしまった。仕方がないのですぐ引き返して、今まで採った化石を荷造りして家に送った。車が軽くなりました。
 その後、羽幌を見に行った。学生時代にクラブの合宿で行って以来です。当時、虹色に輝くアンモナイトを探しにデト二股川を目指して延々と歩いたのを思い出しました。帰ってきて入った炭鉱の銭湯は湯船のお湯が真っ黒でした。懐かしい思い出です。
 有名な逆川への入り口は、この雨の中ではやはりパジェロでなければ無理そうだったので止めました。羽幌二股ダムの方はきれいな道で、普通車でも入れるので見に行きました。。学生の時には羽幌二股ダムはなかったけれども、その奥にデト二股川があります。しかし、雨で川の水が濁っているので今日は引き返した。帰る途中、はぼろバラ園や鰊番屋に寄って帰ってきました。今日は化石採集は休み。

ダムへ行く途中にあったデト二股川の標識。
懐かしい。
羽幌二股ダムの平面図。
羽幌二股ダムから見たダム湖。
道の駅・ほっと・はぼろの横にあるバラ園。
道の駅・おびら鰊番屋の横にある旧花田家番屋。
ヤン衆の喧騒が聞こえてきそうです。

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7月31日(火) 羽幌町ピッシリ沢の地図
 3時半頃起きて、4時前にゆったりかんを出ようとしたら鍵がかかっている。昨日4時ごろ出発すると言っていたのにと、うろうろしていたら4時丁度に宿直の警備員さんが眠そうな顔で開けてくれた。警備員さんも迷惑な客が来たと、思っているだろうなあ。と思いながら出発した。
 昨日の雨で小平蘂川はあきらめて、羽幌二股ダムの上流へ行くことにした。昨日行った道と地図が少し合わないが何とかなるやろ。と思ったが、ピッシリ沼へ出てしまったり、ダムを一周しかかったりしたが、何とかピッシリ沢への林道を見つけた。(何の事はない。ピッシリ登山口の矢印どおりに進めばよかった。)林道の入り口の崖から小さいけれども化石の入っているノジュールを見つけた。この道で間違いない。車を進めて、沢へ下りられるところに車を停めて、沢の上下で採集するという方法を取った。3〜4箇所から下りて化石を探したが、すべての場所から化石を見つけました。ここもしばらく、人が入っていないようです。
 デト二股川流域は学生のとき以来で懐かしいです。しかし学生のときに採集した場所は、多分、今はダムの下になっているのではないだろうか。
 十分採れたので、小平蘂川の状態を見に行った。まだ濁っているけれども水はだいぶ引いています。川上本流(本流林道)と金尻の合流地点でノジュールを一個採集して今日の採集は終わりです。明日、小平蘂川へ行くか、羽幌へ行くか迷っています。平和な悩みだなあと思いながら・・・・・。
 今日は始めてキャンプ場でテントで寝ます。昨日、ゆったりかんでパンフレットを見ていたら、望洋台キャンプ場というのが目の前の丘の上にあるのがわかって、すぐ電話をしました。常設テントが1日、1張1300円です。これならテントを借りっぱなしにして、採ってきた化石を置いていけば車も軽くなるし、という事で良いところが見つかりました。しかし、なぜかキャンプ場の入り口にゲートがあって、朝は7時にならないと開かないのです。7時より前に出発する人は、ゲートの外(坂の途中)に車を移動しておかないといけません。これが面倒で不便だけれども、しかたがないか。

ピッシリ沼
人がめったに行かない神秘的な沼です。この日も細かい雨が降ってシーンと静まり返っていました。
ピッシリ登山口への矢印
ピッシリ沢への目印になります。
ピッシリ山登山口の案内板。
車はここまでしかいけません。しかし右にある沢には下りられないので少し引き返すことになります。
ピッシリ沢の露頭。
ピッシリ沢。
上の写真の露頭にあった含化石ノジュール。
望洋台キャンプ場。電話(0164)59-1950
テント持ち込み 1000円
常設テント貸出 1300円
オートキャンプサイト 2000円
バンガロー 2500円
バンガロー
駐車場・電源・流し台付
4500円

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8月1日(水) 羽幌町ピッシリ沢の地図   
4時過ぎに起きました。目覚ましもないのに、毎日毎日こんな時間に起きられる自分に感心してしまいます。しかも、さわやかに目がさめます。ふしぎなものです。
 夜中にまた雨が降ったので、今日も羽幌へ行くことにしました。小平蘂川本流を歩きたいのに、なかなか歩けない。しかたがないので、昨日と同じピッシリ沢を点で歩くのではなく、上流から橋までを通して歩こうと思っています。
 ふしぎなもので昨日歩いた所で、くまなく採集をしたと思っているところからも、大きなノジュールを発見しました。こんなノジュールを見落とすはずはないのに、と思いながら採集しました。骨の化石も採集しました。3時過ぎに橋に到着したので今日の採集は終了です。
 帰り道、道路にいるバッタを食べにキタキツネが出てきていました。近づいても、人を怖がるでもなく車の近くでバッタを食べていました。上羽幌の近くでもキタキツネがいましたが、こちらは車が近づいたらすぐに逃げていきました。まだまだ北海道は自然がいっぱいです。しかしヒグマだけには出会いませんように!

ピッシリ登山口への案内板
ピッシリ沢
骨の化石を前から見たところ
骨の化石を上から見たところ
道路に現れたキタキツネ

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8月2日(木) 小平蘂川の地図   

 昨日、キャンプ場では学生が遅くまで騒いでいました。うるさくて、時々起きたと思ったのに、やっぱり3時半ごろに、さわやかに起きました。
 曇りです。
 夏なのに、寒くて寒くて、早く晴れて暖かくならないかなあ、と思ってしまう。晴れたら暑くて木陰を探すのに。
 今日はまず小平蘂川へ行って、7月29日に見つけた大きなアンモナイトの入っていた岩を割ろうと思っています。アンモナイトが付いていたところだけを割ったけれど、後から考えると、あんな大きな岩でアンモナイトが一個というはずがない。
 と言うわけで、岩の残りを割りました。案の定、もう1個やや大きなアンモナイトが出てきた。化石を包む新聞紙を忘れたので、車へ戻ったところに三笠市の二人が到着しました。採ったアンモナイトを見てもらったりしていましたが、自分の車の右後ろのタイヤの空気が異常に減っているのに気がつきました。パンクをしたと思い、すぐに小平に引き返した。スタンドで見てもらったが異常は見つかりません。空気を入れてもらってすぐに出発。川上本流へ行くことにしました。金尻との合流地点の深みに、必ず大きなアンモナイトがあると思って行ったが、なにもありませんでした。うろうろしたが小さいノジュールを2〜3個採集しただけでした。もう一度小平蘂川へ行ったがやはり小さなノジュールを2〜3個採集しただけ。今日は疲れたのでこれで採集は終わりです。

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8月3日(金) 羽幌町ピッシリ沢の地図   

 今日も4時に目がさめました。天気予報に反して雨が降っています。毎日、毎日、嫌になる。仕方がないので羽幌ピッシリ沢の8月1日に終了した橋から下流を採集することにしました。
 橋を下りてすぐの露頭にノジュールが何個か顔を出していました。しかもすべてのノジュールにアンモナイトが入っています。まあまあのアンモナイトを何個か採集しました。デト二股川との合流地点まで下ったが、転石はありませんでした。しかし、あちこちの露頭からノジュールを採集しました。やはり人は入っていないようです。車で通りかかった作業のおじさんに聞いたら、デト二股川の方は人がかなり入っているそうです。
 ずっと雨が降っているので、明日も、今日の続きを歩こうと思います。
 帰りに、「羽幌町郷土資料館」と「苫前町郷土資料館」を見学してきました。「羽幌町郷土資料館」の2階には羽幌で採れる化石が所狭しと展示してありました。「苫前町郷土資料館」の方は、北海太郎と名づけられた巨大なヒグマの迫力ある剥製と、開拓民がヒグマに襲われた事件の再現シーンがあり、怖いもの見たさで見てしまいました。確信しました。出会ったら終わりです。早く忘れようと資料館を後にしました。

羽幌町郷土資料館
会館期間 5月1日〜10月30日
会館時間 午前10時〜午後4時
休館日  毎週月曜日(祭日のときは火曜日)
苫前町郷土資料館
北海太郎と名づけられたヒグマ。
苫前町郷土資料館
襲われる開拓民

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8月4日(土)羽幌町ピッシリ沢の地図 小平蘂川の地図   

 4時ごろ目がさめた。久しぶりに良い天気になりそうです。昨日ずっと雨だったので、今日も羽幌へ行こうと思います。
 ピッシリ沼への分かれ道に車を置いて、橋から上流へまず向かいました。川を下りてすぐの所に、良いノジュールが2個転がっていました。そして、先日の橋の所まで上りました。途中、堰堤を作っている作業のおじさんと話をしていると、腰から下げている鈴を見て、この辺にも熊がいるのかと反対に聞かれました。作業の車がどんどん入ってきているので、クマの心配は少ないように思います。しかし、一人なので油断は禁物です。
 次は橋から下流へ採集をしに行った。今日は堰堤を昇ったり下りたりと大変です。しかもやっと夏らしい天気になって、久しぶりに汗をかきました。今日は北海道へ来て始めてセミの声を聞きました。一匹捕まえたらミンミンゼミに良く似たセミでした。しかし、鳴き声がミンミンゼミとはぜんぜん違います。帰りの車のラジオでも、今年は聞けないのではと思っていたセミの声を、今日始めて聞いたと言う話をしていました。2年前は暑すぎたのに今年は寒すぎます。
 途中、目印を付けて置いてきた化石が回収できないほど、たくさん採れたので、引き返さずにダム湖の近くから道路に上がりました。化石でいっぱいになったリュックを置いて、歩いて車まで戻り、車でリュックを取りに行きました。そしてまた元に戻って、最初の橋から、置いてある化石を取りに行きました。車が2台あれば、こんなややこしいジグソーパズルのようなことはしなくてもいいのに、と思いながら歩いていました。
 帰ろうと車を見ると、先日と同じタイヤの空気が抜けています。仕方がないので、羽幌のスタンドでタイヤを交換してもらいました。出費は痛いけれど、これで安心です。
 そのまま小平蘂川へ様子を見に行きました。水は濁っているけれど歩けます。先日大きなアンモナイトを取ったところで同じような岩を見つけました。こちらは何とか川から上げることが出来ました。割ってみると、まあまあのアンモナイトが数個出てきました。見に来てよかった。今日の採集はこれで終了。明日は沼田町化石館主催の化石採集会です。雨が降って心配だったので電話をすると、予定通り開催するそうです。明日が楽しみです。このままずっと天気でありますように。

ピッシリ沢とデト二股川の合流地点より下流にある堰堤より下流を見る。
ピッシリ沢とデト二股川の合流地点より下流
北海道で始めてみたセミ
太いところの直径が3cmもあるポリピチコセラス
「ピッシリ沢とデト二股川の合流地点より下流」の写真のところで採集しました。

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8月5日(日)幌新太刀別川の地図 小平蘂川の地図   

 4時に起きて出発しました。沼田町への道を進んでいると突然NHKの朝の連続テレビドラマ「すずらん」の明日萌駅を発見しました。駅長さんや萌ちゃんが住んでいた家や中村旅館などがそのまま残されていて懐かしかったです。しかしセットだとばかり思っていた駅を電車が通過したのには驚きました。恵比島駅と言うのが本当の駅の名前です。さらに進むと萌の丘がありました。雄大な景色を眺めながらほっと一息つける丘でした。
 いろいろ寄り道をしていたので石狩沼田駅には7時ごろに着きました。集合時間は8時45分なのでまだ時間があります。沼田町化石館へ行ってもまだ誰も来ていません。駅前の情報観光プラザ前では日曜朝市をやっていてトウモロコシやら野菜や花などを安く売っていました。近所のおじさんやおばさんらが、われ先にと買っていました。
 8時を過ぎて、やっと化石館の前にも人が集まってきました。化石館の中を見学してから、説明や注意の後でいよいよ出発です。小学生とその保護者という組み合わせが一番多く、車が20台くらいあったと思います。萌の丘より少し達布よりのところに車を置いて畦道を入っていきました。案内してもらわないとわからない場所です。しかし指定地域なので自由に採集はできません。幌新太刀別川に着くとあちこちにタカハシホタテの一部が見えています。その数にはビックリしてしまいます。時代は約500万年前の新生代第三紀鮮新世です。この日はやはり増水していて川底では採集は出来ないので土手での採集になりました。なかなか完全なタカハシホタテは採れません。左右の殻が合わさったのも見つけましたが、ぼろぼろと崩れてしまいました。小さいけれども耳も完全に残っているきれいな右殻を一個採りました。11時半に終了。
 その後みんなで昼食を食べてから、タカハシホタテが崩れないようにコーティングをしました。その方法とはまずタカハシホタテを水につけて、先を尖らしている丸い割り箸で土を落とし、歯ブラシできれいに磨いてから木工用ボンドと水を1:1で薄めた液につけてコーティングをします。それを浮かした網の上で乾かして出来上がりです。他の人の化石を見ていると一人の小学生が化石館で見たようなりっぱなタカハシホタテを採集していました。しかも左右合わさったやつです。あのような立派なのがほしかったのに残念です。入館1000人目の子供に記念の品が渡されて1時過ぎに解散。しかし、たまにはこのような催しに参加するのもいい刺激になっていいものです。
 その後達布経由で帰ったので、ついでに小平蘂川を少し歩いてアンモナイトを採りました。水がやっと澄んできた。明日から小平蘂川を徹底的に歩こうと思います。最後の日はタカハシホタテを指定地ではない所で採ろうと思います。
 昨日のキャンプ場は子供会の大人が酒を飲んで夜中の1時半ごろまで騒いでいました。子供も寝られなかったのではと心配してしまいます。しかし、マナーを守れない人が多すぎる。今日は静かに寝られますように。

明日萌駅の案内板
明日萌駅
駅長さんと萌ちゃんが住んでいた家
中村旅館
萌の丘
沼田町化石館
幌新太刀別川で採集したタカハシホタテ
第三紀鮮新世(約500万年前)

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8月6日(月)小平蘂川の地図   

 3時半に起きたけれど、30分ぐらい寝袋の中でぐずぐずしていた。寒い。8月だと言うのに最高気温でも20度を超えない。朝晩は特に寒い。
4時出発。天気が良いはずなのにまだ暗い。
 いつものダム公園で朝食を食べていたら三笠市の二人が到着しました。三笠市を何時に出ているのかと考えてしまいます。おいしい桃をいただきました。二人は小平蘂川を上流へ歩くそうです。こちらは川上本流から下がってこようと思っています

 川上本流では10cmぐらいのプゾシアを一個採っただけでした。何人もの人が歩いた後のようです。川上本流はあきらめて小平蘂川を下ることにした。
 学校の沢までは何もなかったが、アラキの沢へ行く途中で、たぶん完全なポリプチコセラスや正常巻きが入っているノジュールを見つけた。前を見ると三笠市の二人が川を上ってきました。大きなパキディスカスを採っていました。どうしたらあんなのが採れるのか不思議です。少し一緒に歩いてコツを教えてもらいました。学校の沢に来たので、二人と別れて、学校の沢を少し上って、以前歩いてアラキの沢へ行った道に出て車に戻った。まだ時間が早いので大きな露頭のある上流を歩いたが何もありませんでした。。

クリーニング前
クリーニングの途中
ポリプチコセラスや正常巻きが見えます。
クリーニング完了
@ほとんど完全なポリプチコセラス(長さは14cm)
A完全なポリプチコセラス(一巻き目が写真の裏にある)
Bテトラゴニテス
Cゴードリセラス
@上の写真のA完全なポリプチコセラスの最初の部分

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8月7日(火)  小平蘂川の地図   

 3時半に起きてすぐに出発。すごい風でテントが飛んでいくのではないかと心配しました。テントがバンと振られるたびに天井から水滴が霧のように降り注いできます。おちおち寝てられなかった。今日は晴れると言うのに。
 いつものダム公園ではじめて日焼け止めクリームを塗り、サンドイッチを食べていざ出発。
 今日は更生橋より下流へ行きます。しかし、しばらく行っても何もありません。アンモナイトのかけらもありません。がっかりして休憩。ふと横を見ると10cmぐらいのパキディスカスがころりと落ちていました。しかもそのすぐ横には誰かの足跡がついていました。こんな化石を見落としている人がいる。元気が出た所で出発。しかし、それ以外は何もなく時間だけが過ぎていく。崖が大きく崩れている所がありました。見に行くとすでに誰かが採った後の大きなアンモナイトの雌型が残されていました。残念と横を見ると1mほど離れた所に大きなユーボストリコセラスの入ったノジュールが転がっていました。前の人がこんなノジュールを見逃すはずがないのに不思議です。川の中からも大きな正常まきのアンモナイトが入ったノジュールを採集しました。かなり下流に来ていたので引き返すことにした。途中三笠市の二人が川を下ってくるのに出会いました。今日は人の入っていない上流の沢に入って、いいノジュールを採ったそうです。川の途中から道路に出る道を聞いてリュックをそこにおいて車までひたすら歩きました。暑くて疲れてしまった。三笠市の二人は2台の車を出発地点と到着地点において往復しなくてもよいようにしていました。その後下の橋から上流にいる二人の方に川を上っていきました。しかし化石もなく疲れて途中で引き返した。

クリーニング前のノジュール。
クリーニング後のユーボストリコセラス。
口の部分が残っているダメシテス。

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8月8日(水) 多度志川の地図    

 すごい風で何回か目が覚めた。台風の風かと思うぐらいすごい風です。結局4時半ごろ出発。
 きょうは上記念別沢川の砂金沢付近の沢に入ろうと行ったが、ピストルの弾が一発しかないのに気がついた。野生の勘が働いたのか、嫌な予感がしたので沢に入るのをやめました。と言って小平蘂川は三笠市の二人が歩いた後なので多分何も残っていません。
 それではと、明日行こうと思っていたタカハシホタテを採りに行くことにしました。山越えで沼田町へまず行った。以前、沼田町化石館へ行ったときにもらったパンフレットに、沼田町東部の雨竜川に化石産出川床があるように載っていました。そこでタカハシホタテが採れるはずです。車でうろうろしたけれど場所がわかりません。しかたがないので「空知の自然を歩く」という本に載っている「下湯内のフカガワクジラ」という欄でタカハシホタテのことが載っている所へ行くことにしました。
 最初、わからずに通り過ぎました。民家のような下湯内会館をやっと見つけて、車を前において多度志川まで歩きました。しかし、どこにもそれらしき化石がありません。本に「露頭が見え始め・・」とあったのを思い出し、崖を探したら100mぐらい上流にそれらしき崖があった。その下の川を見ると、あちらこちらにタカハシホタテの化石が見えている。じっくり腰を落ち着けて川岸を掘っていくと出てくる出てくる、昼までに20個ぐらい採集しました。その中には完全体も2個あった。残念ながら、海生動物の化石骨は出なかったけれど満足、満足。時代は新生代第三紀鮮新世前期で約500万年前です。地層は深川層群の下部層で秩父別累層です。
 帰りしなに達布の営林署によって許可証を返しました。
 その後、テントに置いていた化石を我が家に送り、テントの中と車の中を整理し、異常発生したイナゴが車の色が変わるほど激突していたので、車の洗車をしました。手洗いで500円でした。達布のスタンドのお兄さん。ありがとう。そしてすみません。
 今日は山越えをしたので、キタキツネとシマリスそして死んだタヌキを見ました。タヌキはいつも交通事故で死んでいるのしか見ません。しかも死んでいるのはタヌキだけ。タヌキはビックリすると一瞬気を失うそうです。人が近づくと気がついて逃げていくので、昔の人は、死んでいるはずのタヌキが起き上がって逃げていくので、ばかされたと思ったようです。しかし走ってくる車の前で死んだ振りをしたら・・・・。
 キャンプ場は今晩もにぎやかで寝れないかもしれない。しかも、風もすごくてテントもうるさい。

多度志川のタカハシホタテの化石。
白いのがタカハシホタテの化石です。
タカハシホタテの完全体
こちらはふくらんだ方の殻(右の殻)です。
生きていたときはこちら側が下で、フジツボなどが着いていないので砂の中にあったと思われます。
タカハシホタテの完全体
こちらは平らな方の殻(左の殻)です。
時々こちら側にフジツボなどが着いているので、こちら側を砂から出して生活していたと思われます。
タカハシホタテの右の殻。
タカハシホタテの完全体。
右の殻です。
タカハシホタテの完全体。
左の殻です。

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8月9日(木)

 やはり寝れない。9時半ごろに目が覚めた。しかし、6時半頃には寝ていたので3時間は寝ているかも。学生も風もうるさい。テントが飛んでいきそうです。我慢できずに11時半頃、ゆったりかんの駐車場に移動した。うそのように静かです。
 4時過ぎに目が覚めていよいよ小樽へ出発です。
 途中、北竜町のひまわり畑に寄ったが朝の5時半ごろに着いたので誰もいなかった。(あたりまえか。)
 自由に使ってもよい自転車が置いてあったので、自転車で園内を一周した。なぜか、とぼけたダチョウがいました。今年は丁度ひまわりが満開でした。
 その後、国道で三笠へ行くことにした。8時前に到着。三笠市立博物館が開くまでと、うろうろしていると「夕張まで40km」という標識が出ていた。
 それぐらいならとそのまま夕張へ出発。夕張石炭博物館に9時過ぎに着いた。静かな博物館だと思っていたら、遊園地の中に博物館があるという風でちょっと異様な感じです。しかし炭鉱跡の中が歩けるのがおもしろかったです。
 その後、山越えをして高速道路で小樽へ。井尻正二展をしていた小樽博物館を見て、マイカル小樽をうろうろしていました。広くてなかなか全部は見れません。お土産をいろいろ買いました。
 いよいよ明日で北海道ともお別れです。

北竜町のひまわり畑。
見渡す限りひまわりです。
一つ一つが巨大なひまわりです。
なぜかひまわり畑にいたダチョウです。
夕張石炭博物館の中にある炭鉱跡の坑道の中です。
夕張石炭博物館の中にある
天然記念物「夕張の石炭大露頭」。

 

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8月10日(金)

 起きてすぐ小樽運河を見に行った。朝の5時前だというのに人がぞろぞろと歩いています。時間を間違っているのではと時計を何度も見直した。やはり5時前です。何か変な気分です。撮影に一番よい橋のベンチに変なおじさんが寝てた。起こすわけにもいかないので、おじさんが入らないように苦労して写真を撮りました。
 いよいよ北海道とさようならです。
 9時に乗船開始。2等船室は今度は行きと違って満室になるとのこと。寝れるときに寝とこうと思います。家に無事フェリーに乗れたことを電話をしてすぐに寝ました。 1時ごろ目が覚めた。焼きそばを食べて、風呂に入ってビデオを2本見た。一本は南アフリカの黒人問題を取り上げた「サラフィナ」というビデオでした。名前は忘れましたが「天使のラプソディ」に出ていた人です。お勧めです。

朝5時前の小樽運河
小樽運河食堂

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8月11日(土)

昨日は8時過ぎに寝たので、4時過ぎに起きました。「いつでも、どこでも、誰とでも」寝れるので今日もよく寝れました。まだ寝れそうです。
 2年前も今回も大雨の後で絶好の採集条件でした。人が頻繁に沢に入っているので、雪解けか大雨の後でないとなかなか化石は採れないのではないかと思います。それを思うとラッキーでした。
 インスタントラーメンを朝、昼食べて、風呂に入って、ビデオを2本見て、2時間ほど昼寝をして2時10分です。4時半に無事舞鶴到着。難波江に寄って帰ってきました。いよいよ永い永い工事が終わりそうですが、まだリマの密集した化石が採れました。
やっと我が家に到着。総走行距離は1985km。採集した化石の重さは250kg超でした。

舞鶴の沖合いに浮かぶ無人島の冠島です。
特別天然記念物オオミズナギドリで有名な島です。1989年7月の調査で特別許可をもらって1週間ほどキャンプをしました。約20万羽と推定される鳥が未明に島を離れるときには、直接飛び立てないので、滑空のためヨチヨチと木や崖に登ってから飛び立ちます。そして夕刻になると一斉に帰島する姿は実に壮観です。そのうちの何羽かはテントに突っ込みましたが・・・・。
崖の上から滑空をしようとしているオオミズナギドリです。
この写真は京都新聞社発行の「京都の昆虫」という本に載った写真です。

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