1999年8月13日から達布と羽幌へアンモナイトの化石を探しに敦賀からフェリーで出発しました。

 14日の夜8時に小樽に着いて一路小平ダムへ出発。途中コンビニで夜食と朝食を買って小平ダムに着いたのが11時半頃でした。公園にはきれいなトイレも水道もありました。久しぶりのすごい星を見ながら熊が怖いので車で寝ました。

小平ダムのクビナガ竜 小平ダム下の公園のクビナガ竜。この近くで全身骨格の化石が発見されたそうです。向こうに見えるのが小平ダム。
公園のカモノハシ竜 滝見大橋を渡ってすぐの公園にいるカモノハシ竜。この公園で泊まりました。


 15日は朝4時半頃起きて上記念別川の終点まで行きましたが何もなく砂金沢まで引き返しました。砂金沢は先客が化石が入っていそうなノジュールをすべて割っています。アンモナイトの入っているノジュールではなく砂岩のかたまりを割ってやっと写真3のイノセラムスの化石を採集しました。次は佐藤の沢。ここも先客で何もなし。旭川の2人連れと出会って話をしました。7月に大雨であちらこちらの崖が崩れて化石の採集にはいい機会だそうです。しかし羽幌は通行止めで入れないということ。ここ小平も霧立へ抜ける道が通行止めなので行くには苫前から回らないといけない等々いろいろと教えてもらいました。それに、上記念別川で60cmぐらいのアンモナイトの化石を見つけてこれから掘り出すところだと。それを聞いて少し元気が出てきたので、もう一度上記念別川を歩いたが収穫はなかった。小平町の海岸、小平トンネルの近くに「ゆったりかん」という小平町立の施設を発見。残念ながら満室で宿泊はできなかったが、大浴場とおいしい食事ですっきりしました。19日と20日が空いているというので予約をしました。この日は、霧立峠の駐車場で泊まった。この日もすごい星、星、星。

上記念別川 上記念別川です。こんな川の中をじゃぶじゃぶと歩いていきます。熊と出会わないようにリュックに鈴をつけたり、笛を吹いたりしながら進みます。痴漢よけの防犯ベルが一番心強かったです。次に行くときは、運動会用のピストルを持っていこう。
砂金沢橋 昔、砂金を採掘していたという砂金沢にかかる砂金沢橋。そのままです。
砂金沢 砂金沢橋から沢の上流を撮った写真です。小さな沢です。


 16日。5時前に霧立峠を出発。有名な大露頭は何もなし。7時頃、オンコの沢へ出発。1時間以上歩いたでしょうか。露頭が工事中で化石の入ったノジュールがあちこちに顔をのぞかせている。ほとんどが、異常巻きのポリプチコセラスの化石です。リュックがいっぱいになったので帰ることにしました。欲張りすぎて5分も歩けば倒れそうになります。しかも大阪よりも暑い。なんでやねん。ここは北海道と違うんかとうらめしく思いながら、死ぬ思いで車まで戻ってきました。2時半、遅い昼食。しかしやっとアンモナイトの化石が採れたという満足感。今日はこれで終了です。また「ゆったりかん」でお風呂と食事。しかし泊まるのは小平ダムです。

 17日。朝4時に起きて、アラキの沢や小平蘂川それに奥記念別川を歩いた。奥記念別川の入り口で写真4の化石を見つけた。合流地点では1mぐらいのアンモナイトの化石を崖から2個見つけたがノジュールではなかったので、いずれも風化して持って帰れる状態ではなかった。残念。この日は「民宿さざなみ」。素泊まりのみで3000円。しかし北海道へ来て初めて足を延ばして眠れる。

 18日。久しぶりの畳で寝過ごしてしまった。昨日の続きで本流林道のゲート前に車を置いて本流や沢を歩いた。途中で大きな岩を見つけたがノジュールらしくないので通りすぎました。しかし気になったので引き返してよく見るとアンモナイトの化石の断面が見えている。慎重に割ると写真1の立派なアンモナイトの化石が現れた。その後、景勝橋から宮下橋の間からも化石の入ったノジュールを何個か見つけました。羽幌の営林署に電話をしたが、まだ通行止めで入れないとのこと。羽幌はあきらめた。やっと「ゆったりかん」で泊まれる。

ゆったりかん 「ゆったりかん」のパンフレットです。リュックに入っていたのでぼろぼろですがここはお勧めです。


 19日。「ゆったりかん」はきれいなホテル並なのに一泊4000円。おすすめです。それにおいしい食事と夕日がすばらしいところです。この日も、小平ダムで朝食。奥記念別川をさかのぼったがこれといった収穫はなし。本流に戻って化石の入ったノジュールを数個採集した。本流の奥にも行ったがよくわからなかった。今日も「ゆったりかん」泊まりなのでゆっくりしよう。

 20日。いよいよ、小平最後の日です。学校の沢、アラキの沢や近くの小平蘂川で化石の入ったノジュールを多数採集した。昼は小平ダムの公園で初めてお湯を沸かしてラーメンを食べて、汚れたズボンやリュック、靴を洗って干した。さあ、三笠へ出発です。途中、ひまわりで有名な北竜町によってから三笠へ行ったが祭りの日で旅館はどこも満室。仕方なく隣の岩見沢のビジネスホテルに泊まった。安いけれども、すごいホテルでした。

桂沢ダム 桂沢ダムから下流を写しました。この沢でもアンモナイトの化石が採れるそうですが、草が茂っていて、とても降りる気がしませんでした。
北竜町のひまわり 北竜町のひまわりです。この一画だけひまわりが残っていました。最盛期にはすごいだろうなあと思いながら後にしました。

 21日。朝4時過ぎに起きて出発。桂沢ダムの回りをうろうろしたら工事現場があり化石の入っていそうなノジュールを見つけた。予想通りアンモナイトとイノセラムスの化石が入っていた。三笠の博物館で、すごい化石の数々を見ているとまた来たくなった。このまま夕張へ行きたくなったがフェリーの予約があるので小樽に向かった。北海道最後の夜はフェリーの駐車場泊まりです。


 22日。早朝小樽運河を見に行った。名物?おじいさんに写真を撮ってもらった。いよいよ北海道よ、さようなら。舞鶴に着くのは明日の夕方4時半頃の予定です。暇です。

 23日。4時半にやっと、そうです。やっと舞鶴に到着しました。化石の重さでフェリーの乗り降りの時、車の腹がガリガリとすれてしまうので無事に大阪まで帰れるか心配です。しかしまだ明るいので、道路工事が終わっているはずの難波江を見に行った。すると、道路を付け替えるために大きく崖を崩しているではないか。車が心配なので少しだけ化石を採集して後日来ることにした。やっと、大阪に無事到着しました。
 

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