その3
2004.12.4 
  昇仙峡局  〒400-1299 山梨県甲府市猪狩町字中川原414 集配局
昇仙峡局 風景印昇仙峡局 領収書風景印:昇仙峡の覚円峰、仙娥滝
1999.11.8〜
台切手:ダイヤモンドとアメジストに富士山と巨砲

昇仙峡の切手を持参してこなかったのが悔やまれていたので、この切手が入った切手セットを販売していたので飛びつきました。(^_^;)
この切手も持っていなかったのです。
完売の「信州の花」の切手も買ってしまいました。(^_^;)
昇仙峡局景色を見ながら、川沿いの昇仙峡を上っていきました。
8:55に局前に着き、ゆうゆう窓口は8時からだったのですぐに入ってもよかったのですが、9時まで待っていました。(^_^;)
荒川ダムの手前、と言うくらいしか位置は分かっておらず、行き過ぎかけて対岸から見渡していると、赤い郵便車が2台見えたので、間違いない!と思いました。(^^ゞ

下は風景印に描かれている覚円峰。
富士山見晴台からの富士山、辛うじて見られました。
予報では曇りのち雨だったのですから、上出来です。
ここで松ぼっくりなど拾いました。
昇仙峡の覚円峰富士山

 山梨県立文学館 「樋口一葉展U 生き続ける女性作家 -一葉をめぐる人々-」
会期は明日(12/5)までとなった「一葉展」を観るのが本来の目的の旅。
ようやくたどり着きました。(^_^;)
山梨県立文学館山梨県立美術館 スタンプ「一葉展」スタンプ
樋口一葉展 招待券山梨県立文学館 企画展入場券山梨県立美術館 常設展観覧券
左の招待券はいただいたもの、真ん中は館内で拾いました。(^^ゞ これではどの企画展を観たのか分かりませんね。(^_^;)
右は敷地の向かい側に建つ美術館の観覧券。ミレーの「種蒔く人」の購入の時には、ずいぶん話題となりましたが、初めてです。
企画展は「マン・レイ展」でしたが、パスしました。(^_^;)
「一葉展」1時間半、美術館1時間20分くらいでしたか。
山梨県立文学館 樋口一葉展T パンフレット山梨県立文学館 樋口一葉展U パンフレット切手でもお馴染みの鏑木清方の「一葉像」。
わたしは普通の日本画だと記憶していたのですが、掛け軸でした。
東京芸大美術館所蔵ですし、何度か観たことはあるのですが・・・。
そして一葉の随筆「雨の夜」を元に描かれている事も初めて知りました。それはきっと一葉を本格的に読んだのが昨年からだったからかもしれません。
「雨は何時も哀れなる中に秋はまして身にしむこと多かり、更けゆくまゝに燈火のかげなどうら淋しく、寝られぬ夜なれば臥床に入らんも詮なしとて小切れ入れたる畳紙とり出だし、何とはなしに針をも取られぬ」の情景だそうです。昔の人は手をじっとさせていることなどあまり無く、パッチワークでも、と小切れを取り出したのでしょう・・・。
山梨県立文学館 樋口一葉展T カタログ山梨県立文学館 樋口一葉展U カタログ日本近代文学館蔵の一葉の着物も展示されていました。
一葉の日記「塵中日記」に
「年始に出づ きるべきものゝ塵ほども残らずよその蔵にあづけたれば仮そめに出んとするものもなし 邦子のからうじて背中と前袖とゑりさまヾにはぎ合せて羽をりだにきたらましかばといふとハはぎ物とも覚えざる様に小袖一かさねこしらへ出でたり」
と言うくだりがありますが、正月に挨拶に行くにも着物は全て質屋さんの蔵の中、ではさまざまにはぎ合わせ、うまく仕立てて・・・涙ぐましい女性の知恵です。
毎年同窓会が開かれていますが、皆の写真を見るに付け、着ていく服も無いし・・・との気持ちに重ね合わせてしまいました・・・。
樋口家は、元々裕福であったため、質屋に入れる着物もあったのですね。もうどうにでもなれ、と開き直ってあちこちから借用したりする姿がたくましいです・・・。
一方、なんとしてでも食べていかなくてはならないので、そのための小説を書いていくわけですが、ほんとうは彼女はどんなものを書きたかったのだろう、翻意であったのだろうか、といつも思います。
女性戸主として、とうてい半井桃水とは結ばれるのは無理です。一家を養うため、当分は結婚もあきらめていたでしょうし、でも自分で生計を立てていく小気味よさ、もあったかもしれません。妹の邦子さんが、「家事はわたしがするから、図書館で勉強してきて」、と気遣ってくれたり、そうかと思えば、母親に「小説はまだできないのか? お金は工面できないのか」と急かされたり・・・。あまりに短い一生がかわいそうでした。
昭和の日本画100選展 チケット鏑木清方展 チケット左は1989.10.20参観
「昭和の日本画100選」展 日本橋三越本店

右は1999.4.11参観
「鏑木清方展」 東京国立近代美術館

いずれにも、「一葉」は展示されていました。

一葉の写真は複製を繰り返すうち、輪郭がぼやけてふっくらしてしまったものもあるそうです。同時代に生き、交流のあった人たちが一葉をどう評しているのか、また現代でも一葉研究は続けられており、それらから、自分なりの一葉像を作っていきたいと思っています。
そのためにも、こう言う展示をじっくり観て、多くのものを感じてくるのは大変貴重なことだと思いました。

  甲府中央局  〒400-8799 山梨県甲府市太田町6−10 集配局
甲府中央局 風景印甲府中央局 領収書
風景印:名産・ブドウ、水晶、富士山
1987.7.1〜
これこそこの切手そのものの風景印でした。(^.^)
普通局なので、葉書だけで失礼しました。

甲府中央局後は、中央高速道路の甲府南ICへ。
首都高速 護国寺付近で事故の見物渋滞があり、渋滞は10キロ近くに及び、最後に雨に遭いました。
中央道を走ると、勝沼辺りで、いつも春に来たいな・・・と思います。
取りこぼした風景印もありますし、次回に期待、と思います。(^^ゞ
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