2012.10.13・14   
    会場 ホテルサンルートニュー札幌
「第22回JPS北海道郵趣大会in札幌」小型印 申請図 意匠:大通公園「さっぽろテレビ塔」と「泉の像」、「ヒメウスバシロチョウ」
※「ヒメウスバシロチョウ」はアゲハチョウ科の1種。日本国内では北海道のみ生息。札幌では藻岩山周辺、定山渓などに生息している。

前回、6年前に作成した「切手収集家のつどいin北海道・札幌大会」では時計台とクラーク博士がテーマでしたが、今回はテレビ塔と泉の像です。
そして、テレビ塔と泉の像のみでデザインを進めていましたが、昆虫切手部会の西田豊穂氏が今年の昆虫切手展で「日本のアゲハチョウ」の展示をされ、昆虫切手部会報7月号にその時の回想として「本当に残念だったのは、郵趣とは全く無縁の日本産アゲハが1種いたこと。それは、北海道南部だけに生息するヒメウスバシロチョウで、私自身も、昔、札幌に出張した折、郊外の定山渓で採集しています。無紋・半透明の翅を持つ可憐な蝶。小型印でも結構、あの姿が見てみたい…。」と書いておられたのを読み、これはどうしてもヒメウスバシロチョウの小型印を作りたい、と思い始めました。
テレビ塔も泉の像も縦長で、文字を入れるのも苦労しましたが、返って横の隙間が空くので、そこになんとか…。7月、担当の方にお会いした折お願いしたところ、最初は首を傾げておられましたが、ご自分で調べた結果、北海道のみに生息し、札幌にもゆかりのあるチョウであることから、これも意味のあることと理解していただき、了解を得ました。
本郷新作の「泉の像」はデッサンしてみるほどに全体像も細部も、3人のハーモニーも素晴らしく、こういう芸術作品を描かせていただけるありがたさを感じています。
なお、「泉の像」は本郷新記念札幌彫刻美術館を通して本郷新のご遺族に承諾を得、「さっぽろテレビ塔」は北海道観光事業(株)に使用許可の承諾を得たそうです。

             2012.8.16記

「第22回JPS北海道郵趣大会in札幌」記念カード
上はまず、フレーム切手を作るために描いた絵です。小型印と同じ構図ですが、小型印ではスペースの関係でそれぞれの隙間を無くして描いていますが、少し離しています。
逆にほんとうの泉の像は3人がもっと重なっていますが、小型印と絵では重なりを少なくして、3人のポーズが分かるようにしています。
お願いして小型印に入れていただいた「ヒメウスバシロチョウ」は札幌市に棲息していますが、大通り公園にはいません…。
上は公式カバーのための絵でもありますから、ヒメウスバシロチョウは遠慮気味に描いていますが、自分用には距離感を持たせて、ヒメウスバシロチョウを手前に大きく描きました。
最後は昆虫部会員用に、ヒメウスバシロチョウのみのカードを作りました。
「第22回北海道郵趣大会in札幌」 札幌中央局小型印 この頃では、記念切手の発行回数があまりに多く、切手発行の記念押印もテーマに絞っていますし、切手の図案をゆっくり見る余裕もなかったようで、この東京文化会館50周年記念の切手のことはすっかり失念していました。友人が送ってくださった名刺カードを見て、こんな素敵な切手があったのに…と思いました。

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