佐川局 花と恋した富太郎’02 小型印 JPS高岡支部では、植物分類学の基礎を築き世界の人々から「植物の父」として限りない尊敬を集めた牧野富太郎博士の業績をしのび、 博士の命日である118日の前後に、出身地である佐川町で切手展を開催。2002年は第9回に当たる。(詳しくは「その3」をご覧ください)

 <四国郵政よりの公示図>           <申請イメージ図>
台切手:2001.5.18発行 ふるさと切手山梨版「国土緑化」
牧野富太郎博士が命名したジョウロウホトトギスと、ホトトギス属を幼虫が食草とするルリタテハを配してあります。
カシェは小型印そのままを描けばよいのですが、使う切手は・・・? 小型印のデザインをする時は先に切手のことを考えなさい!と言う声が聞こえてきそうですが、日本にはジョウロウホトトギスに似た花の切手も、ルリタテハの切手もありません。(^_^;) それで一番近いものとしては、タテハチョウ科のチョウならばと思い、オオムラサキに白羽の矢が当りました。(^^ゞ 
1966年シリーズ通常切手のオオムラサキ75円なども使いました。
台切手:1987.3.12発行 昆虫小型シート 四連刷より「オオムラサキ」と
     1966.4.20発行 切手趣味週間 藤島武二画「蝶」

このオオムラサキの切手はペーンでも発行されているが、ペーンは端が切り落とされていて目打ちが無いのが気に入らない。(-.-) しかし小型シートはなかなか手に入るものではない。(;_;) 
この小型シートは大先輩が2001年4月 山梨・日野春局の風景印が図案改正になったとき、役に立ててください、と贈ってくださったものなのです。ほんとうにそちらに足を向けて眠ることはできません。m(__)m


2002.1.15撮影 切手展の様子
展示は12リーフのビニールパネルを使って7パネル。
途中展示換えがあり総数252リーフ近く。
1回目 15日〜18日
2回目 21日〜25日
3回目 28日〜31日

JPS高知・高岡支部主催
「花と恋した富太郎・
花と自然の切手展'02」

    2002 .1.15〜31 
      高知・佐川郵便局にて


   JPS高知・高岡支部   
      会  長 小出つる子 氏 
      世話人 窪 田  毅 氏 
花はジョウロウホトトギスに決めました。
さて、昆虫を何にしようか、識者の方にご相談しつつ、思案中です。(^.^)

                             2001.10.28 記上臈ホトトギス
ルリタテハ
昆虫は・・・ホトトギス属を食草とするルリタテハに決定。(^.^)
ルリタテハは羽の模様が分かりやすくて描きやすいので気持ちが良いです。
その一方、ジョウロウホトトギスも特徴があって分かりやすいかと思って選んだのですが、葉が長く、花が浮き立たないのでとても難しいです。(^_^;) 11/20までに仕上げたいのですが・・・      2001.11.14 記
 ジョウロウホトトギスは(「高知の野草」高知新聞社刊によると)高知県高岡郡固有の植物で多くは崖から垂れ下がるように咲きます。希少な植物になってきました。
牧野富太郎博士が1887年に横倉山で発見、和名をつけました。和名は花の美しさを宮中の貴婦人“上臈”に例えたそうです。
「日本植物志図譜」第1巻 第1集 第1図版に収められている博士ゆかりの花です。(^.^)        2001.11.17記 
 
 ( ← 一応、完成のつもりだった。)
 やはりチョウが形骸化されていてつまらない・・・と思い始め、描きなおすことに。(^_^;)
チョウを大きく入れるには花の位置や数を変えるか・・・もう何パターンも描きなおした中から、これならチョウを大きくできる、と描きなおしてみたり・・・
 今回の花は、もう高知県高岡郡にしかなくなった希少植物で、写真もあまりない。崖から垂れ下がって生えるのだから、本物を見た人もあまりいないのかもしれない。牧野植物園で買ってきた絵葉書写真は
北隆館「日本列島花maps 中国・四国の花」に出ていた写真と同一であった。他は高知新聞社刊「土佐の野草」の1枚の写真のみ。特徴のある花ではあるが、一方向から見ただけでは絵が描きにくい。
 悩んでいる最中、今年3月に
小田急美術館で開催された「牧野富太郎展」のカタログを見ると、牧野博士の描いた“ジョウロウホトトギス”が出ていた。・・・そうだ、この絵を元にしよう、と思った。
植物図譜であるから、立体的に形がわかるよう、隠れている蔓もはっきり見せ、葉も折って裏側が見えるようにしてある。
 写真とその絵を組み合わせた感じにして描いてみた。
さて、チョウはルリタテハだが、一般人にはほとんどなじみがない。特徴が何なのか、羽の形なのか、紋の入り方なのか・・・羽を広げたときのほうが美しいからポーズは広げた方で。 

 ここまで来るのに一体何枚の絵を描いたか分からない、それを全部お見せしたいくらいだが。(^_^;) とりあえず、最終に残った1枚をご覧下さい。(^^ゞ (右図)
 ただこれもまだまだ途中・・・と言う感じでほんとうに心苦しい・・・(-.-) 次回はもっと良い絵を描きたいです。  2001.11.19記

★2000年の小型印はこちらをご覧下さい。→「花と恋した富太郎・花と自然の切手展’01」 


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