海城中学・高等学校の地学教育
本校の理科のカリキュラムでは、中学は、理科を物理、化学、生物、地学の4つに分け、週1回、できるかぎりその科目の専門性を持った教員が指導にあたっています。また、高校では、1年次に理科総合Bを生物・地学分野に分け、地学を週1回、同じように設けています。つまり、中1から高1までは必ず地学の授業を週に1回は受けることになります。また、高2以降は、現在、文系の生徒のみが選択できる形です。
内容に関しては、中学から高校1年までは、興味・関心を持ってもらえるよう、できる限り、生の自然、実物に触れる機会を設けるように工夫しています。ですので、授業時に実験を行ったり、担当教員が実物や模型などを教室に持ち込んで観察や実習をしたりと、何か作業をすることも重視しています。必要があれば、教室を出て、校庭で気象観測や学校周辺で野外実習を行うこともあります。
また、通常の授業外での取り組みでは、毎年、中学生の希望者を対象に、地学の野外実習を行っています。2008年度は北関東の火山灰をテーマに、岩宿遺跡を訪れ、赤城山山麓で火山灰採集を行いました。その後、もっとやってみたい生徒には、火山灰の処理を行い、プレパラートを作り、顕微鏡観察も行ってもらいました。このように、毎年、様々なテーマで野外実習を行っています。幸い、希望者も多く、年に複数回の実施や高校生向けのフィールドサイエンスの実習の実施を目指しています。
その他、地学に関する発展的な内容を扱った講習(放課後や夏休みなどを利用して行われる)なども計画しています。
地学分野担当教員 上村 剛史 教諭(地学科) その他、講師2名:地質関係が専門の先生です |
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地学分野の科目(特徴)
理科U(地学分野):中1〜3全必修、週1回
理科総合B(地学分野):高1全必修、週1回
地学T:高2、3文系選択必修(選択した場合、高2では週2回、高3では週3回)