東京都立両国高等学校・附属中学校の地学教育

旧制府立第三中学校以来110年の伝統を引き継ぐ公立併設型中高一貫校(中学校3クラス・高校5クラス)。芥川龍之介の母校として知られているが、伝統的に理数教育で実績がある。中高一貫校としても理数教育は大きな柱の一つに位置付けられている。高校では、2年次までに理科1科目を完成させるカリキュラムとなっている。中学校も物理・化学・生物・地学の4分野をその専門教員がほぼ担当する。

地学分野担当教員

南島 正重 主幹教諭
日本地震学会・日本地学教育学会・都地学教育研究会及びJpGUの会員

 

地学分野の特徴
中学校では、第1・2学年で中学地学分野すべての内容を学ぶ。やや時間が少ないものの普段の授業を地学室で行い、岩石や化石の実物に、またリアルタイムのデータに触れながら学べる。外部中学校からの進学者とともに一層活性化する高校では選択となるが、1年次に2単位、2年次に3単位の計5単位を学んでいる(24年度からは地学基礎と物理基礎のいずれかを1年次に2単位選択)。3年次でも20名程度が選択する地学講座が開講される。授業時間枠にとらわれずに学習機会を増やし、これからも充実させていく予定である。