東京都立小石川中等教育学校地学教育

旧制の府立第五中学校、東京都立小石川高等学校の伝統を引き継ぐ公立の中高一貫6年制学校。大正デモクラシーの自由な雰囲気の中、府立五中の初代校長伊藤長七が3校是「立志・開拓・創作」とともに理化学教育の重要性を唱えて今につながっている。教養主義を唱うカリキュラムの中で理科は、物理・化学・生物・地学の4分野をその専門教員が担当するので1年生からどの分野もしっかり学べる。母体の小石川高等学校(2011年3月発展的閉校)に続き、文科省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に新規指定される。海外との連携を深めるコアSSHにも指定されてさらに充実。

地学分野担当教員

瀬戸 治夫 主幹教諭
日本地学教育学会・都地学教育研究会及びJpGUの会員

栗原 裕美 講師

地学分野の特徴
普段の授業を地学室で行い、岩石や化石の実物に、またリアルタイムのデータに触れながら学べる。4年生(高校1年相当)まで毎年全員が地学分野を履修(4年理科総合Bは地学分野が2単位)する。夏休みSSH宿泊行事「小石川と戸隠を結ぶ大地と生命」で浅間火山観察と戸隠化石採集に1年生から参加できる。その経験や天文研究会の活動を通してSSH地学オープンラボで自主的な課題研究に取り組んでいる生徒もいる。