東京都立府中高等学校地学教育

 校舎の屋上には、府中高校のシンボルとも言える天体ドームがあり、30cmのシュミカセ望遠鏡が収まっています。授業はもとより、一般生徒向けの公開観望会、地域への公開講座、近隣の府中9小の4年生対象の天体観測会などに活躍しています。もちろん本校地学部の生徒は自由に使えるので、Hαフィルターを用いての太陽観測をはじめ、月や惑星、星団や二重星などの観望や写真撮影を楽しんでいます。
 地学は、1年生必修の理科総合B(2単位)、および3年生での選択地学T(2単位)で学ぶことができます。

地学分野担当教員

青谷知己 教諭
 日本火山学会、天文教育普及研究会 ほか
 今の研究分野
  三宅島火山の地質とジオツアー
  あきる野市の化石と地質

 

地学分野の特徴
 理科総合Bでは、総合的な地球観を持つことを目的に、地球全般から宇宙までを扱っています。また地域の自然を見る目を持つために「府中の地形地質とその生い立ち」をテーマに探求授業を行います。
 地学Tでは、センター試験の突破も目的のひとつですが、野外実習や実験も重視しています。今年度は、神奈川県城ヶ島、五日市盆地、生田緑地公園での野外実習を行います。
 地学部は部員20名あまりで、野外巡検や見学会、観望会など活発に行っています。合宿は、伊豆大島、三宅島、富士山、今年は再度三宅島に行きます。全国高校生天体観測ネットワーク、酸性雨観測などにも取り組んでいます。