はや今年も12月に突入
(2005年12月1日 木曜日)
夕方ようやく「なんぶニュース102号」の原稿を書き終えて、印刷屋さんに手渡したところです。4月末に再びの議員職を与えていただいてから7ヶ月の間に、ニュースは「当選感謝号」(限定版)を含めて3回しか発行できていません(モチ!今号を入れてです)。その間日々の活動はホームページの日記に書いていますが、まだまだ多くの皆さんに見ていただける状況下にはありません。従って情報提供不足は大いに認識しております。早く「なんぶニュースのなんぶです」と胸を張れる状態にもっていかなければならないと反省しながら、今号のニュースを仕上げました。
土曜日に印刷が上がってくるまで、ホット一息です。暗くなって散歩がてら、次男とともにサントリー工場のクリスマスイルミネーションを見に行きました。オーッ!綺麗です。昼間の工場入り口付近のロータリーも植栽等きれいですが、まるで無数の星が舞い降りたかのような夜の演出は夢の世界のようで素敵です。ニュースを書くのに机にしがみついていた体と心のこわばりが見る見る解けていくような気持ちになりました。
水上隣保館で情緒障害児短期療育施設の話を訊きました
(2005年12月2日 金曜日)
11月5日の日記に書きましたが、来春4月1日から水上隣保館内に新しい施設がスタートします。児童心理療育施設(法律名は情緒障害児短期療育施設)です。今年の夏ごろから、町の教育委員会指導課でこの施設開設に係る文書が見られるようになりました。私は情報公開請求で得た内容をもとに進捗状況を追っていましたが、子どもたちの暮しの場「遥学園」と学校生活の場となる第二小・第二中の養護学級分教室を施設内に受け入れる隣保館の職員さんにぜひ話を伺いたいと思いました。併せて先日完成した総合児童館の見学もお願いをしてみました。
「どうぞ」との快い返事を頂き、私一人ではもったいないので友人を誘い3人で訪問することにしました。隣保館は今まで分散していた施設を集め、見上げるように大きくて立派な建物になっていました。私は、子どもたちが暮らす小さな家がホームごとに1軒1軒木々の間に建っていて、子どもたちの“家庭”を形作っていたような以前の景色も好きでした。しかし家屋の老朽化は避けられない現実だったのでしょう。
お話しは隣保館の総合施設長と児童心理療育施設の準備室長がしてくださいました。隣保館に措置されてくる子どもたちには、虐待の背景が顕著にあると言います。大阪府の虐待相談件数は5年間で4.8倍に上っています。そして実際に虐待が理由で隣保館のような児童福祉施設に入所してくる子どもは5年前の1.7倍になっています。私は20数年前に当時の遥学園園長に聴いた話を思い出していました。その当時は貧困や両親の離婚が入所の要因の多くを占めていましたが「これからは子どもの虐待が大きな原因になっていくでしょう」と言われたのです。私は“虐待”なんて凄く特別なことと思っていたので、その言葉はずっと印象に残っていました。
準備室長は施設の中も丁寧に案内してくださいました。室長は学生時代に水上隣保館の創始者中村遥氏に出会い、以来児童福祉の仕事を続けてきました。そして今再び、子ども家庭センターから隣保館に来て、新設の児童心理療育施設に携われた事を「本当に幸せ」と言います。このような人びとの熱に支えられて出発する新しい施設は、島本町の関係機関にも大きな係わりがあります。特に施設内に新設する養護学級の分教室担任は二小・二中からの先生がその任を負います。従って町教育委員会にとっても大事な役割が課せられることになります。先ずは二小・二中の保護者への周知が急がれると思います。
乳児院の赤ちゃんたちが暖かい光が一杯差し込む広いベランダにいました。私たちは「ワーッ!可愛い」と思わずフェンスにしがみついて見とれてしまいました。隣保館では障がい児者のショートステイサービスへの取り組みも来年春から始めます。既に年月を重ねている特別養護老人ホーム「弥栄の郷」やキリスト教社会福祉専門学校、山崎幼稚園、場所は離れますが山崎保育園等も含めて天王山の山腹に展開される教育・福祉事業は人口3万人弱の当町の社会資本としては誠に大きなものであると思います。また地域交流施設も別棟で完成し「ドンドン活用してください」と言われました。
お昼は人権の集い・・・夜は元ヘルパー仲間の忘年会
(2005年12月3日 土曜日)
今回の人権の集いのテーマは「男女共同参画」かなと思いました。「思いました」と言うのは、その言葉自体は何処にも書いてないのですが、何時もは別立てで行っている「男女共生セミナー」の講座をドッキングさせていることや、ゲストの選び方からもそう思いました。私生活ではお父さんであり仕事では“お姉さん”の姿をしている梶浦梶子さんも、メンズリブ活動家の水野阿修羅さんも男だから女だからと決め付けるのではなく「お互い一人の人間として認め合っていったらええやんか」と伝えてくれたように思います。
ゲストのお話も興味深かったのですが、トークショーの前の演奏がとてもよかったでした。「アカペラグループPYLON」、私は知りませんでしたが、上手い!お客さんを大いに楽しませてくれました。堅い話をお行儀良く聴いておしまいとの集いじゃなくて、今年はなかなか工夫を凝らした内容だったと思います。
夜は私がヘルパーで働いていた時の仲間たちと忘年会をしました。8人の内今もヘルパーを続けている人は2人ですが、きつい仕事を助け合ってこなしていた日々の絆は今も強いです。3期の議員職のあと就いた介護の仕事でしたが、自己顕示して何ぼの議員から支えあってチームワークで仕事をしていくヘルパー職は、私にとって180度の転換を迫るものでした。さりげない励ましや具体的なサポートがどれほどありがたかったか知れません。再びの議員職に戻った私ですが、ヘルパーの仕事と仲間に出会えたことで以前の私より一味深い議員になっているのではないかしらと自分では思っているのです(「そーかなぁー?」って首を傾げている人いませんよね!?)。
北摂市民派議員アクションネットに参加
(2005年12月4日 日曜日)
小沢福子府議会議員から「社会福祉協議会の勉強会で問題提起してほしいねん」と言われていました。先週社協の事務局長にヒヤリングし提供してもらった資料等を会場の千里中央公民館へ持参します。社協の組織は全国社会福祉協議会ー都道府県社会福祉協議会ー市町村社会協議会と繋がる組織の為、全国何処も大して変わりません。しかし事業委託については、高槻市のように大きな市では社会福祉事業団を持っていて、そこが全面的に受託しています。従って社協は啓発・相談・貸付等を主にしたソフト事業を展開しています。
島本町のような規模の社協がソフトもハードも全ての事業を行なっていることになるでしょうか。つまり自治体からの言わば丸投げ事業委託を受けている社協ともいえます。必然的に事業実施の力量は高まり住民からは“強く頼もしい”社協の評価もあります。社協と行政はお互い持ちつ持たれつで歩んでおり、町の管理職退職者の“天下り”ポストと役員報酬への町補助等を見ると、いささか首を傾げざるを得ない実態であると思わざるを得ません。まあ、勉強会ではそんなこんなの問題提起をしてきました。
行きも帰りも小沢さんと車が同乗で、面白い話をたっぷり聴く事が出来ました。私は当選後の8ヶ月間殆ど外へのアクションを敢えてしてきませんでした。それは4年間のブランクを取戻す為には、先ず町内の動向に集中する事だと考えたからです。足元を固められないで外に出る勇気は私には湧いてきません。今日は小沢さんに頼まれたから出かけてきましたが、それでもやはり懐かしい顔に出会えるとうれしいものだと言うことも実感しました。
12月議会に向けての議会運営委員会開かれる
(2005年12月5日 月曜日)
12月15日開会の議案内容が正式に示されるのが議会運営委員会です。11月28日に会派で説明を受けた中身と違っている所が出てきました。私は変更前の内容で「なんぶ二ユース」を発行しましたので、困りました。しかも大きな変わりようで申し訳なく思います。いずれもドタキャン、いや“熟慮の上の変更”と提案者の町長(ホンマは誰かわかりませんが)が引っ込めたのだから仕方がないのですが、「なんぶニュース」を見た住民の方から早速のお問合せもありました。
変更の1つは来年度の町内巡回バスをノンステップバスに買い替えるとともに巡回バスの増便に係る債務負担行為予算がなくなりました。ともに600万円ずつ計1,200万円が削られていす。債務負担行為とは、新年度すぐに事業をスタートさせるには、今年度中に契約事務等を済ませておく必要があります。事務を進める為には必ず予算の裏付けが必要で、来年度以降に支出が発生する事業予算を予め計上し、議会の議決を経ることを言います。
そもそも何故バスの増便が考えられたかと言いますと、これは町長の選挙公約でもあり、現実的にも障害を持つ人や妊婦さん、乳幼児を持つ人から「せめて健診時や雨のときにバスに乗せて欲しい」との声は多くありました。また高浜地区はバスの運行がされていませんが希望者が多くあります。バスの買い替えは5月からの排ガス規制に対応する為で、これは否応なしです。
担当者に取りやめた理由を聞いてみましたが、もうひとつすっきりした説明が出来ません。「我も我もになった場合の線引きが難しい。肝心のお年寄りに乗りこぼしが出る可能性がある」等々です。「乗車可」の証明書でも発行しない限り、乗る人の特定は出来ません。一方証明書云々と言う事になりますと、バスがすいているのに乗ることができないと言った臨機応変を欠いた対応しか出来なくなります。このあたりは十二分に考えて理事者は提案してきたはずなのですが、どこかから(どこ?)突付かれるとすぐに引っ込めるようなことでは喜んだだけ落胆も大きいです。乳児をもつ住民の方のお問合せに、私は謝るしかありませんでした。
二つ目の変更はこれは住民歓迎の議案削除です。議員と町長・助役・収入役・教育長のボーナスを0.05ヶ月分引き上げる“お手盛り”案件でした。職員の給与等の改正が1月1日を実施日にしたため、さすがに“お手盛り”メンバーのみの単独実施は出来なかったと思われます。会派説明会での私の強い反対が、上程を考え直すきっかけになったのであれば「やったー!」と言うところですが、どうなんでしょうか?(南部の言うこと聴く訳ないか!?)
一般質問の届け出者は8人です。たくさんの議案と一般質問者の数から、私は予定の2日間の会期を最初から3日若しくは4日に設定しておくべきと主張しましたがと通りませんでした。私は勿論一般質問しますし、議案質疑もしっかりと致します。と言うことで二ユースの配布も加わり、議会の準備は「盆と正月が一緒にやってきた 」状態に突入です。ふ〜っ・・・。
議事日程と私の一般質問内容
(2005年12月6日 火曜日)
一般質問をする時は、通告をしなければなりません。締め切りが設けられていて明日の午前中までです。いつもながら部屋一杯に書類を広げて、質問の課題を出していきます。今議会では次の質問をすることにします。
一般質問
次男がニュースの配布を手伝ってくれました
(2005年12月7日 水曜日)
本日は一般質問の通告日です。内容は昨日の日記の通りです。10時くらいに議会事務局に提出(議長宛)しましたが、既に私の前に5人の議員がいました。質問の順番は通告順なので、私は6番目の質問者になります。質問項目だけですが、私を含め8議員の質問は次の通りです。
野村議員
1.地域通貨(振興券)「ウォーター(W)」について
2.子供たちに夢と思い出を「島本夏まつり」について冨永議員 JR新駅工事について
河野議員
1.憲法に照らし、町に公正な生活保護行政を求める
2.国の税制改悪による大幅な住民負担増へ、子育て世代・高齢者に救済策を
3.町有施設の「建築確認」とチェック機関の現状を問う
杉本議員
1.当町の耐震診断補助金制度について
2.鳥インフルエンザ対策について
岡田議員
1.全小学校で地域安全マップの作成について
2.介護保険料の減免について
3.離婚届用紙の配慮について
南部議員
1.社会福祉協議会(社協)への運営助成等について
2.江川2丁目(ネオマックス)の住宅開発について
3.浄水場の民間委託化について
平野議員
1.CAP(子どもへの暴力防止)プログラムで子どもに安心・自信・自由を
2.町立体育館・柔道室の日の丸について
3.職員の福利厚生事業について
山口議員
学校の安全管理について
質問書を出してやれやれです。このあと仕事が休みの次男が、なんぶ二ユースの配布を手伝ってくれます。移動も車なので早いし楽、ありがたいことです。滅多に手伝いはありませんが、今日のように自分から言い出して、しかも朝から夕方まで一緒に配布してくれるとは珍しいです。私が初めて議員になった時、次男は中学2年生だったと思います。目立つのが一番嫌な年頃なのに、母親が目立っていたために(!?)からかわれたりして随分負担だったようです。
しかし、4年前の町長選挙の頃から次男にも“意識変革”が起っていたようです。大人の一人として「こんなんでええんかな?」と政治と生活の繋がりに気付いた時、目の前にいた母親のあくせく、じたばたの奮闘をようやく理解できるようになったと言います。いずれにしても日常の私のズッコケぶりを十二分に掌握している家族には、ええカッコしいは通じません。それだけに次男の「ニュースのひとつも配ってやろうか」との気持ちは、心からのサポートだとありがたく受け止めています。
指定管理者制度について説明を受けます
(2005年12月8日 木曜日)
本会議を1週間後に控えて、議案に該当する担当課職員から説明を受ける事が多くなります。こちらからお願いをして説明をしてもらう場合と担当部局のほうから「説明させて」とのありがたい“押しかけ”もあります。今日は後者の方で、民生部長がじきじきにやって来ました。
島本町知的障がい者通所授産施設やまぶき園に指定管理者制度を導入して民間委託を続けるのか、町直営に戻すのか今回の議会で決めなければなりません。このことについては10月29日の日記で書いていますので繰り返しませんが、保護者への説明会も重ねる中で指定管理者の公募は行わず、現在委託している四天王寺福祉事業団を特定する方向でいきたいというのが町の考えかなと、私は部長の説明を聞いて感じました。議員個別にわざわざの部長説明の意図は此処にあるのだと思いました。
選択肢としては町直営に戻す形もありますが、支出増になる財政上の問題や専門性が求められる職員の問題等々を考えると現実的ではありません。となると指定管理者をどう選ぶかと言う事になります。私は公募をしたほうが良いと思っているのです。現法人を含めた複数の委託先が応募して、公平性・透明性を住民に示しながら選考されることが大事だと思います。
やまぶき園への指定管理者制度導入は単に1つの事業を委託することにとどまらず、これからの島本町の外部委託のあり方を問うものだと思います。公募、選考の過程を経ることはしんどいと思いますが、頑張って欲しいと私は願っています。
やっぱり収入役廃止への検討は早く始めなければなりません
(2005年12月9日 金曜日)
今朝の新聞に地方制度調査会の答申が載っていました。答申の中身はいろいろありますが、私が6月議会で一般質問した「収入役の廃止を検討すべき」に合致する内容が挙げられています。もちろん調査会は首相の諮問に応えたのみで、政府が来年の通常国会に提出を予定してる法案の成立を待たなければ答申の効力は発生しないのですから「ほら、みてみ!私の言うた通りやんか」とデカイ態度を取るつもりは毛頭ありません。しかし、今再び議会でのやり取りを読み返してみると、やっぱり理事者の答弁は先を見通してはいないなーと改めて思いました。
調査会は収入役の存在を「必要性は薄い」と判断したのですが、町は「必要性は高い」と答弁しています。もっとも「収入役を聖域とせず、廃止についての検討を始めなさい」との私の要求については、廃止云々ではなく「検討は今後していきたい」と最後に町長は答弁しました。私は首相の言うこと、また調査会が出した内容を無条件に支持する立場にはいませんが、町は法が成立したらどうするのでしょう。収入役の「必要性は高い」のに廃止をするのでしょうか。早急に検討への着手を始めないと、いずれ法に従って「廃止する」ことになるのなら議会で答えている事との整合性がなくなります。
調査会は、従来の助役を「副町長」にすること、また教育委員会・農業委員会は自治体の選択制を答申しています。ちなみに「副町長」は現行の町長の職務の代理・補佐、職員の事務の監督等の現行の職務に加え、権限の拡大を図るとしています。まあ、助役については今当町の実態は答申の先取りをしているようなものです。否定的な意味合いではなく、現助役の実力を評価してのコメントですが・・・。
3時から1時間人事課に一般職の給与改定について、説明をしてもらいました。その後勤務時間が終了してからは、職員組合からの要望に応えて会派への説明を受けました。今日も1日多忙でしたが、うれしいことに本日議員にもボーナスが支給されました。皆さんの税金から頂いた期末手当です。ありがとうございます。大切に使います。
行きたい所がいろいろあるけれど我慢・ガマンで議会の準備
(2005年12月10日 土曜日)
今日は男女共生セミナーとシンポジゥム「地方分権と公務員制度」に行きたいと思っていましたが、後4日で始まる議会の準備に当てるためガマンします。特に後者は梅田に出るので帰りはウィンドーショッピングをしたくなりそうです。友人と一緒ならそこにお茶か食事が加わって、まっすぐ帰る自信がありません。出かけないのが一番と、ぐっとガマンします。
今議会は補正予算の中身も多岐に渡っていますし、一つひとつの案件も大きな内容を含んでいます。ダイオキシン対策としては急がれる除去工事(役場機械室)の専決処分、退職者・委託先職員ともに160人にのぼる健康診断費用、更には今後3年間で町有施設の除去費用にかかわる債務負担行為、これらが補正予算として上げられています。
また第二小学校新校舎建設については2度の入札に渡り談合情報が発生し、1回目は落札無効2回目にやっと調査の結果有効となり、今回工事請負契約の締結を求める案件が上程されてきました。約2億9千万円で(株)榎並工務店が落札しています。前代未聞のゴタゴタで工事は遅れ、二小の子どもたちに有形無形の不利益をもたらし、また今後の入札制度のあり方を根本的に考え直す必要性が生じました。
男女共同参画条例の制定については9月議会で否決され、出直しの上程です。これもまた議会始まって以来と言われています。私は行政が考え直してくれたので、結果的には良かったと思っています。私も最初の原案には反対しました。それは男女平等(共同参画)には女性が「性と生殖」に係る「自己決定」をするということが必要不可欠であるからです。行政の苦肉の策が「自己決定」に「権」(権利)をつけず条文を作成した所に表れています。つまり「女性が決める事は良い、しかしそれを権利と言うなよ」とした点です。今の議会では此処までが精一杯なのだろうということはわかりますし、トコトン「権利」に拘るともう島本町での男女共同参画条例は日の目を見ないかもしれないと思います。本条例は、再び総務常任委員会(来年1月20日)に付託をされます。従って3月議会で最終的に決まります。
あと、やまぶき園に指定管理者制度を導入する為の条例「島本町知的障害者通所授産施設設置条例の一部改正について」の議案や税条例の改正、一般職の職員の給料に関する条例改正及び補正予算等盛りだくさんの議案があります。これらについてはこの日記でふれたものもありますので、機会を見て報告させていただきます。
議案書が届くと先ず目を皿のようにして一字一句目を通します。条例集のページを繰り、情報収集した文書を読み、以前の議事録から全体像を把握し、そして担当職員にヒヤリングを行います。それでもこなれた質問が出来るまではなかなかです。大抵いつも時間切れで本会議に突入と言うパターンを繰り返しております。
ダグラス・ラミスさんの講演は外せない
(2005年12月11日 日曜日)
小沢福子府議会議員と「講演を聞く会実行委員会」が頑張って開いてくれて、ここ島本の住民ホールでダグラス・ラミスさんの話を聴くことができました。私も楽しみにしていたので、議案書とのニラメッコをしばし中断してホールに駆けつけました。小沢さんは600の客席が埋まるかどうか心配していましたが、ドンドンお客さんが入場してきました。
ラミスさんは知る人ぞ知るの地味な方ですが、永年日本に住み政治学者として津田塾大学教授退職後は、沖縄を生活拠点に全国で講演活動等を行っています。著書も多数あり、最近では「世界がもし百人の村だったら」(池田香代子著)の対訳者として広く知られています。
当日は辻元清美衆議院議員の憲法調査特別委員会の報告もありました。戦争が出来る国へするための憲法改悪が進められていることは明らかな事です。ラミスさんは人のせいにしないで、私たちひとり一人がどう考え行動するのかが問われていると話しました。けっして声高でなく、学者の冷静さと多少の皮肉っぽさも交えながら私たちに静かに迫る話はズシーンと胸に響きました。
さる所で池田香代子さんとの対談時に、ラミスさんはこんな事を言っています。すごくわかりやすく私たちが運動に示す戸惑いを言い当てています。・・・私たちに戦争を止める力があるかないかは、例えば「戦争反対運動したら首を切られるかもしれない」とか、「隣のおばさんはどう思うだろうか?」とか、そんな事を気にしていたら絶対に負けます。「首になってもやる」という気持ちがないと出来ないと思います・・・。実際に職をかけるかどうかでなくても、どれほどの覚悟を自分に課す事が出来るかどうかなのでしょう。「隣のおばさん」は全くその通りで、実際これが活動したい多くの人にとっての悩ましいネックになっている事は否めない事実です。
個人情報運営審議会傍聴
(2005年12月12日 月曜日)
今朝は会派代表者会議と文化推進委員会も同時に開かれていて、迷いましたが審議会の傍聴を選びました。継続していた緊急情報メール配信の案件に対し条件付でお墨付きを出して、少しホッとした雰囲気の中会議が始まりましたが、早くも審議会の意見を求める次の新しい案件が出されてきました。学校教育課所管の事務に係り個人情報を収集するもので小・中学校教職員の旅費等請求・支給事務の効率化をはかる為に行うものです。対象が特定されており一般住民に関わりが無い事もあってあっさりと認められました。
傍聴を続けていると、個人情報の収集等に係る事務が頻繁に発生していることとそれらの処理がドンドン委託されていることがわかります。委託会社の経営を支える為に新しい事務を発生させているのでは?と思ってしまうほどです。私たちはついつい合理的、効率的と言われると頷いてしまいそうになりますが、本当に必要な事務かどうか、良く考えてみる必要がありそうです。
残る時間で個人情報保護条例の改正に伴い、その内容の説明がありました。一委員から「議会で通ってから説明してもらっても仕方がないのではないか。条例案の段階で見せてもらわないと審議会として最終的な問題点の指摘ができないが、それでよいのか」といった意見が出ました。私は「もっともだなー」と思いました。担当課は審議会の意見を求めて条例案文を作成しますが、成案に到ったら審議会にもう一度見てもらっても良いのではありませんか。委員は「意見を出してそれで終わりじゃないでしょ」と言っておられるのだと思います。
夜は忙中閑有で、お料理上手なご近所さんの食事会へ。椀物だけでも3種、野菜主体のヘルシー献立で幾種類頂いてもお腹にもたれません。とにもかくにも“すごい腕前”としかいいようがありませんでした。デザートがまた結構なモンブランのケーキで栗のクリームの美味しかったこと!!幸せな一夜でした。
玉子排水機場を見学しました
(2005年12月13日 火曜日)
今議会の補正予算の中に玉子排水機場の補修に関わる負担金の増額補正約770万円が上げられています。大きな金額ですし、施設の現況を良く知らないのはまずいので担当課に案内を依頼しました。今日は課長と参事が同行してくれました。「たまこ」の名称はなんだか可愛いです。水無瀬川左岸の水路に流れ込む雨水を調節し、ごみを取り去って淀川に放流する施設です。東上牧3丁目に位置するため高槻市が所管しています。
当町は運転管理の負担金として年間約3千万円を高槻市に支払っていますが、今回排水ポンプ電動機の絶縁不良とエンジンポンプの吐出弁を補修しなければならなくなりました。ちなみに町の負担率は流域面積比の79.3パーセントです。従って今回も975万円の同パーセント分を負担します。排水機場は1959年に建設されていますので建屋、設備ともに老朽化が進んでいます。今後計画的に改修を行っていくとしていますが、来年度予算に補助金交付を前提とした予算を計上するとの事です。
機器類の事は私には良くわかりませんが、高槻市との協議をしっかりとやっているかどうかのチェックはしなければならないと思っています。高槻市にお任せ、お金は言われたとおり出しますにならない事が肝要です。今回の770万円の支出に際して十分な協議がなされたようではありません。 「覚書」に記してあるように行わなければなりませんでした。
また近隣住民から夜間の騒音や、貯水池の悪臭にクレームが出ています。この方面での改善も求められてきます。要するにお金がいる施設になってくるのです。先ずはしっかりとした計画を議会にも示して欲しいと思います。
ついに日記を15日分残したままで年を越してしまいます
(2005年12月14日 水曜日)
白状いたしますと、本当は今日は12月29日なのです。追いつこうとかなり必死で書きましたが、なんせ2週間分を解消するには力が及びませんでした。本当に申し訳ありません。
ああ、もう関空へ出かけなければならない時間が迫ってきました。日記を残して遊びに行くのは心が痛いのですが、旅行のキャンセルはもっと痛い!帰ってから続きを書きますからお許しください。皆さんの元気で楽しい新年をお祈りいたします。ご免なさ〜い!いってきまーす。