電波まみれ


車のレーダーが調子悪くなったので、新しいものに買い換えた。
かれこれ7年ほど使っていたのだが、何度かこのレーダーに助けられたという実績もあり、どうせ買うならより良いものを買えばもっと御利益があるのではないか、なんて勝手に自分の中で決めつけてみて、GP-970SCL という機種を買ってみた。
俺が無知なだけなのかもしれないが、購入にあたりいろいろ調べてみた所、最近のレーダーはとても高機能なものに進化しているのに非常に驚かされた。何よりも俺が驚かされたのがGPS測位機能の搭載である。
GPSとは、Global Positioning System の略で、24個の軍事衛星を利用して三次元測位を可能にする仕組み・・・だなんていう説明は多分俺以外のほとんどの人には今さら必要ないのだろうが、とにかく自分の現在位置を非常に正確に知ることが出来る仕組みなのである。
こいつがレーダーに搭載されているなんて、俺は本当にごく最近まで知らなかったのである。カーナビを最近やっと買って喜んでいるくらいだから、俺は少々コノテの情報に疎かったのかもしれない。

そう、俺の車にはカーナビとこのレーダーを載んだことにより、GPS測位機能を持つアイテムが2つになったのである。カーナビ初心者の俺はどこまでナビが実際に役に立つのかを知る為に、いろいろと実験を繰り返したのだが、まったく知らない土地においてはまあまあ役に立つことが判った。知っている土地においてはなんでそんな遠回りな、しかも走りにくい道を指示するんだ!ということも多々あったりして、人間様の方が偉いんだぞという優越感に浸りたい時には役立つという、別の使い道も発見することが出来た。
そうそう、ナビの使い勝手は情報の鮮度によって大きく変わることを付け加えておく。地図データを最新のものに更新しないと、使い物にならないと言った方がより適切だろうか。

レーダーとは特定の周波数の電波を拾ってブザーで知らせるもの、という俺の概念が大きく変わった。「この先ループコイル式オービスがあります」とか「Nシステムです」とかいちいちブザー音ではなく、ボイスで知らせてくれるので、なんだか俺が賢くなったような気分である。いわゆる「覆面」を含めた緊急車両が近くに存在していることを知らせてくれる、カー・ロケーターシステム受信機能というのも面白い。高速道路上をこんなに多くの覆面が走っているなんて今まで知らずに過ごしてきたのだが、予想以上にたくさん走っていることもこいつのおかげで知ることが出来た。

俺の場合、取り締まりから逃れたいという気持ちよりも、今まで知らなかったことを知ることが出来る情報ツールとしての評価として、こいつを気に入っている。また、苦し紛れとも思われる商品パッケージの一文「緊急車輌の走行を妨げないよう安全な回避を促します。」というのは俺は本当であると思う。実際に俺はこいつを買ってからというもの、より安全運転をするようになったのだ。「ピンポーン(チャイムの音) 御注意ください。緊急車両です。」というボイスが流れるたびに、あの車が覆面か、などと観察する余裕も生まれたりして、いろんな楽しみ方があることも発見。今まで走り慣れた道も、なんだか楽しいのである。・・・・って刺激が欲しいだけなのかな<俺。

次はETCの導入を真剣に考えている俺なのだが、電源の確保に少々の問題あり。大抵の人は電源をシガープラグから引っ張っていると思うのだが、4連のソケットを使っているにもかかわらず、既に全部埋まってしまっている場合はどうしたらいいのだろうか。配線コードの取り回しもいい加減見た目的に邪魔くさくなってきたし、なんだか低次元の問題で頭を悩ませることとなってきた。

GPS電波の届かない高架式の道路だらけの都会は苦手意識が強くなってきたし、とにかく電波がないと楽しくない感じが強まってきたのである。電波最高!。

2003.6.9.




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