ヘッドホン


SONYのヘッドホン MDR-G72 を買った。
俺が音楽を聴くシーンというのはほとんど車の中である。パワードサブウーファーから繰り出される「ダッスンダッスン」と迫力ある重低音が体に響いて気持ちいい。(この話は以前にここで書いた。)
そう、最近の俺は車以外の場所で音楽を聴いたりすることはあまりなかった。音楽を聴くことはとっても好きなのに何故だろうとか、自分なりに考えてみた。
良い音、迫力ある音で、音楽を聴きたいのである。俺の部屋にはそういう環境がなかったというそれだけの事だったのかもしれない。車の中の環境の方が整ってしまったので、それじゃないと満足出来ない体になってしまったのかもしれない。
やっぱり部屋でも聴きたいということで、ヘッドホンを買ってみることにした。
あんまり深く考えずに家電の専門店に行き、そこで売られていた前述のヘッドホンを購入した。ネックバンド方式というらしいのだが、まるで首の後ろでメガネを掛けるような感覚である。耳に引っかけるような感じで固定するのだ。これはこれでぴったりフィットするし、軽いし疲れないし、ヘアスタイルも乱れないし、ずり落ちてくることもないし、・・・良いことづくめのような気がしてきた。きっとそのうちに欠点にも気がつくのだろう。
俺にとって約4,000円のヘッドホンというのは結構な出費である。それより安いヘッドホンなんていくらでもあったのだが、値段が高い商品の方がきっと良い音がするに違いないと、何の根拠もなく自分で勝手に解釈してこいつを手に取ってレジに並んだのである。
これで夜中だろうがなんだろうが、自分の部屋で大音量で音楽を聴くことができるのである。俺にとっての良い音というのは、他のすべての要素を差し置いて「迫力」である。ダイナミックレンジは広い方がいいし、それぞれの再生周波数帯に置いての出力レベルもそれと判るくらいにはっきりと強い方が好みだ。あとは透明感とかバランスなんていうのはそこそこのレベルをクリアしていればどうでもいいことなのだ。オープンエアー方式なのに密着性が高いせいか音圧もかなり出ている。
このヘッドホンを買ってよかったと思っている。マジでめちゃめちゃ良い音〜!って感動しちゃったよ。唯一の欠点はコード長が短いので部屋の中で使うにはあまり向かないか、ということくらい。延長ケーブルでもそのうちにかって来るとしよう。
あまりにもこのヘッドホンが気に入ったので、こいつについて何か書かれているページがあるに違いないと、いろんな検索エンジンにかけてみた所、ちょっとばかしがっかりきた。なんかヘッドホンマニアの人のページでいいことが書かれていなかったからなんだけどね。ま、自分が気に入ってりゃそれでいいのよ。
・・しかし、俺が気に入ったスピーカーがそのマニアの人にとって駄目だって言うことは、そのマニアの人が薦めるスピーカーってメチャメチャ良い音するんだろうか。一度聴いてみたいようなみたくないような。・・・って求める方向が違うだけなのかもしれないけど。すかすかの生っぽいリアルな音より、ある程度作り込まれたようなメリハリのある音の方が俺は好きだからさ。

2000.2.24.




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