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K's Room Odds & Ends

ストーリーズStories

ぜんぶ夏

活動報告写真

あの夏、子供たちの聖地平井山でのカブトムシ争奪戦の記録

 前編


 夏休みになると、突如として弘志は早起きがまったく苦にならなくなった。

 普段の学校のある日など、どれだけ起こされようが一向に布団から這い出せないでいるのに、この時ばかりは母親も呆れるほどだった。さっさと自分で目覚まし時計を掛けては、ベルが鳴るか鳴らぬかの内に布団から飛び起き、しゃにむに家を飛び出して行くのだった。

 夏休みの日、弘志の頭の中には自分でもわけが分からないほど、あれやこれやとやりたい事で一杯になっていた。  

 それは、朝早くの決まったわずかな時間だけしか釣れない佐田川での山女釣りだったり、近所の子供会で出掛ける臨海学校や、自転車を連ねて友達と向かう大きな滑り台のある市営のプール、出席の数によって貰える商品目当ての神社の境内でのラジオ体操だったりした。そして、その中には当然ながら学校の宿題などは入る余地もなかった。

 弘志は夏休みの間、毎晩布団に入る前に“ああ寝なくて済めばどんなに毎日が楽しいだろうか”と、思わずにはいられなかった。しかし、そんな思いとは裏腹に、遊びつ疲れてくたくたな体は、パジャマに着替えるや否や気を失うように深い眠りへと落ちて行くのだった。

 そんな一連の楽しみの中で、平井山へと出掛けてゆく事は、弘志や仲間達にとってもっとも重要なことの一つだった。クワガタ虫やカブト虫を捕るというただそれだけのためなのだが、新学期にクラスの男子全員が集まって競うその夏の“収穫”の数は、弘志達にとって男のプライドを掛け、その能力を競い合う最大の時であったのだ。

 

 クワガタ虫やカブト虫の捕れる平井山のある街を天神町といった。

 弘志が住んでいる場所は、宮下町だったので、天神町まで出かけていくのには、自転車を漕いでだいたい20分は掛かった。普段だったら町中にあり小学校にも近い自分の家のことがなにより自慢だった弘志も、夏休みのこの時ばかりはとにかく天神町に住んでいる友達がうらやましくて仕方なかった。

 

 天神町に住む友達の中で、弘志と一番仲の良いのがコジマケだった。

 平井山できのこ作りを営む菜園の息子で、名字は小島というのだが、なぜだか勝手にケを付けられ、みんなからはコジマケと呼ばれていた。

 コジマケは、普段教室にいるときなどはぜんぜん目立たず、これといって特長もないような生徒だった。

 勉強の成績も真ん中よりは下の方で、サッカーや野球をやっても特に活躍するようなこともなかった。

 しかし、いつもは冗談を言うくらいで、青っ洟をたらして痩せ細っているコジマケが、夏休みを迎えるこの時期、弘志にはやたらと頼もしく見えていた。

 「じゃあ、明日は5時に、俺のうちの前に集合ね。」

 鼻の穴から顔を出した鼻汁を豪快に啜りながら、そうコジマケは言った。

 いよいよ明日から待ちに待った夏休みを迎えるという一学期の終業式の日、帰り間際の下駄箱で、コジマケと、弘志と、よっちゃんの三人は、明日の“クワガタ取り”のスケジュールを相談していた。

 「そんなに早く起きられるかなあ」

 名前を良夫といい、どっぷりと脂肪を湛えた体格のよっちゃんが頼りない声で言った。

 「遅刻は置いて行くからね」コジマケはそう気色ばむと、「今年は、カクタニに負けるわけにいかないんだ」と、言った。

 コジマケの言うカクタニというのは、天神町に住む同じクラスの男の子だった。一人っ子で育てられたせいか、わがままな性格で、金持ちの自分の親に買ってもらった物をすぐに人に見せびらかしたり、自分よりも走るのが遅い子や、野球が下手な子を見つけるとあからさまにに馬鹿にしたりした。弘志やコジマケは、こんなカクタニの事が大嫌いだった。

 去年の5年生の夏休み、2学期の始まる日、それまで3年生の夏、4年生の夏と連続して“クワガタチャンピオン”の地位を確固たる物にしてきたコジマケが、わずか2匹差で初めてその立場を譲り渡した相手がカクタニだった。

 その時のコジマケの落ち込みようは極端で、次の日は学校を休んでしまったほどだった。

 そんな因縁もあり、コジマケはその日以来一年もの間、リベンジのチャンスが訪れるこの6年生の夏休みを、ひたすら待ち望んでいたのだった。

 「たくさん捕れるといいね」わくわくしながら、弘志が言った。

 「大丈夫だよ」

 コジマケは自分のもっとも活躍できる時が来ていることを確かに感じ取り、普段の控えめな態度はすっかり影を潜め、リーダーとして自分をアピールするその発言は自信に満ちていた。 

 「もしかしたら、明日は、特別に俺の“秘密の木”を教えるかもしれないよ」

 「秘密の木!」

 よっちゃんはこめかみから流れる汗も構わず、黒ぶち眼鏡の下の目を輝かせた。

 「弘志君と、よっちゃんにだけ、特別に教えるんだぜ。」

 コジマケは、弘志とよっちゃんを交互に見渡した。

 よっちゃんは凄く嬉しそうだったけど、弘志はコジマケの勿体付けるようなそんな言い方が少し嫌だった。でも、きっと明日はクワガタがたくさん捕れると信じていたので、そんなことはすぐに気にはならなくなった。

 弘志はクワガタ虫、カブト虫を全部ひっくるめた中でも、ノコギリクワガタが特に好きだった。赤茶けた体に、大きな顎、その戦闘的な姿にたまらなく魅力を感じていた。

 「でもさあ、カクタニには、秘密の木のことは絶対内緒だぜ」

 コジマケのその言葉に、弘志とよっちゃんは大きく頷いた。

 「ところで、弘志君は、去年何匹くらいだったっけ?」

 コジマケが弘志に聞いているのは、去年の夏休みに弘志が捕ったすべてのクワガタ虫とカブト虫の数を足した数字だった。

 「うーん、よく覚えてないけど、だいたい、20匹くらいかな」

 コジマケは弘志のその答えに、凄く満足した様子で、腕を組んだまま一度大きく頷くと 「去年は、俺は121匹だったんだ。でも、カクタニは123匹だったんだぜ」と、言った。

 「今年の夏は、カクタニには絶対に負けられないからな、やっぱりで出だしが勝負なんだよ」そう言うとコジマケは、大きく開いた鼻の穴から頭を出した鼻汁を豪快な音を立ててすすり上げた。

 よっちゃんはコジマケの横で黒縁眼鏡の下の目を爛々と輝かせながら、コジマケのその言葉に何度もき、弘志は、コジマケも大変だなあなどと思いながらも、明日の収穫を頭の中に勝手に思い描いて一人にんまりとしていた。

 

 

 昨夜の雨で濡れた路面を弘志は自転車を懸命に漕いだ。

 夏の朝のこの時間、辺りはまだ薄暗く、路面を照らす外灯が所々でぼんやりと光っていた。弘志は息を切らせて天神町へと急いでいた。

 やがてコジマケの家に近づくと、まだ車の通りもない車道の真ん中に、コジマケの姿が見えた。白のランニングシャツと半ズボンという姿で腕を組むコジマケは街灯の下でぼうっと光っていた。

 「よっちゃんはどうしたんだろうなあ?」

 自転車を止め、荒い呼吸を整える弘志の前で、コジマケが言った。

 「まいったなあ、出だしが肝心なんだよな」

 本当に困ったという顔でコジマケは薄暗い道の彼方によっちゃんの姿を探していた。

 その時、突然コジマケの家の木戸がガタゴトと音を立て、開いた戸の隙間からコジマケのお母さんが顔を出した。

 弘志が、おはようございますと、挨拶をすると、「あら、弘志君、早いわねえ」と、コジマケのお母さんは言った。

 「ぜんぜん早くないんだよう。よっちゃんがまだなんだ」鼻息も荒く、横からコジマケが口を挟んだ。

 「あらあら、威張ってるわねえ」コジマケのお母さんはそう言って笑った。そして、「弘志君や、よっちゃんにもちゃんと分けるのよ」と言うと、水筒と布で包んだお弁当のような物をコジマケの背負っているナップザックの中にぐいぐいと押し込んだ。そうされながらも、コジマケは腕を組んだポーズのまま、微動だにしなかった。

 

 弘志は数日前の夕飯の時、弘志の両親がコジマケの家のことで喋っているのを聞いたことがあった。

 難しいことは弘志には良く分からなかったが、数年前、平井山の頂上に大きな会社による別荘地の建設が計画されたらしい。別荘地の場所はコジマケの家の経営するきのこの栽培園のすぐ上にあたり、その時、コジマケの家を含む地元の農家の人達は、環境が壊されると一斉に反対したとのことだった。しかし、そんな声も虚しく、その別荘地は瞬く間に建設され、30戸もの大きな建物が建ち並び、舗装の道が引かれ、下水道が整備された。やがて、山に人や車が足を踏み入れるようになると、地元の人達の危惧していたとおり、山の環境が激変、水や空気に敏感なコジマケの家のきのこの栽培が一度に駄目になってしまったという、そんな話だった。 

 弘志はその事がコジマケの家にとても悪い影響を与えたのだと感じていた。

 薄暗い外灯の下で、弘志にはコジマケのお母さんの顔が一際青白く映って見えた。

 

 よっちゃんは、それから30分くらい遅れてコジマケの家に到着した。寝坊したことを何度もごめんごめんと謝るよっちゃんに、コジマケは「まいったなあ」を連発していた。

 

 

 コジマケが先頭を歩き、弘志がその後ろ、よっちゃんが最後尾となり、たんぼの中の細いあぜ道を進んで行った。コジマケは、遅れた時間を取り戻すのに近道で行くよと、弘志とよっちゃんに言った。

 辺りは朝早いもやに包まれていて、湿った藁のにおいが弘志の鼻を突いた。時折あちらこちらで、弘志らの足音に驚いた蛙が、田んぼの中へと身を潜める音がした。

 弘志は捕ったクワガタを入れるために、お菓子の入っていた四角い空き缶を持って来ていた。蓋には虫たちに呼吸をさせるための千枚通しであけた穴が無数にあいていた。 

 よっちゃんは店で売っている虫を見るためにルーペが付いたプラスチック製の虫かごを肩から提げ、片手には真新しい虫捕り網を持ってきていた。

 コジマケはどうにもよっちゃんの遅刻のことが納まらないらしく、そんなよっちゃんの道具を見て、天神町はそんな網は使わないんだと、言っていた。でも、よっちゃんには何のことか良く分からなかったようだった。

 やがてあぜ道が途切れ、目の前に鬱蒼と木々の茂る山の斜面が近付いた。コジマケは何も躊躇することなく、赤土の剥き出した場所を選び、山の木立の中へと足を踏み入れて行った。

 

 雨上がりで滑る赤土の斜面に足を取られ、弘志はなかなか思うように歩を進められなかった。それでも先を行くコジマケに遅れまいと、土から隆起する木々の根に足を掛け、枝や草を掴んでは歩を進めた。

 普段から運動音痴な肥満体のよっちゃんは、何度も足を滑らせては土の上に両手を付き、相当な悪戦苦闘を始めた。短パンに半袖のシャツというよっちゃんのその体は、あっという間に泥だらけとなり、杖代わりに使った虫捕り網の竿はぐにゃりと曲がってしまい、上気する体の熱で曇る眼鏡を何度も外しては拭わなければならなかった。

 それとは対照的に、急な斜面にぶつかってもコジマケは躊躇することもなく、山猿のようにスイスイと弘志の前を歩いていった。そんな姿を見て弘志はさすが天神町だと素直に思った。

 

 数分後、よっちゃんは大きく遅れだし、「待ってよー」と、繰り返し始めた。その度にコジマケと弘志は立ち止まって、息も絶え絶え歩いてくるよっちゃんが追いついてくるのを待たなければならなかった。 

 「まずいなあ」遅れてやって来るよっちゃんを待ちながら、コジマケはそう呟き 「カクタニがもう来ているかもしれないんだよ、出だしが肝心なんだよな」と、言った。 

 弘志はよっちゃんが遅れてくれることで、自分の息が整えられるので少しほっとしていた。

 

 よっちゃんの様子を気にかけながら30分も歩くと、急だった斜面が、やがてなだらかな傾斜へと変わっていった。 

 赤土の替わりに足元には丈の長い青草が一面に茂り、半ズボンの足に絡みつく濡れた草の感触が弘志には何とも嫌だった。よっちゃんも遅れることもなくなり三人は近い距離で歩いた。

 弘志がこの楽なコースにほっと一息つきかけたその時、突然先を歩くコジマケが地面にがばっと体を投げ出した。

 余りの突然のコジマケの行動に、弘志は驚き呆然とした。そして、コジマケのそんな格好を、ふと以前に見た映画とそっくりだと思った。それはジャングルを題材にした戦争映画で、敵の兵隊と突然遭遇した兵士が、とっさに地面に身を伏せるシーンだった。

 「何してるの、弘志君も伏せて!」

 突っ立ったままの弘志に、コジマケが大きな声で言った。

 その声に驚かされて、弘志は訳も分からずコジマケに倣って地面に身を伏せた。そのままの恰好で見上げた弘志の目の前には、ぱっくりと股の裂けたコジマケの半ズボンから、白いパンツがのぞいていた。



 「いったいどうしたの?」弘志はコジマケに聞いた。

 「シイ!」

 コジマケは弘志を叱りつけるように振り向くと、人差し指を自分の口の前に立てた。そして、2、3メートル先の一本の木を指さすと、「スズメバチだ」と、言った。

 コジマケが指差す一際太い木に、数匹の虫が群がっているのが弘志の位置から見えた。幹から溢れる樹液にたかるカナブンやカミキリ虫の中に、大人の親指くらいの大きさもある金色の胴体の雀バチが、まるで王様のような堂々とした風貌で、樹液に吸い付いていた。

 「これから、あの横を通るけど」コジマケが声を潜めて言った。「あいつに見つかったりしたら駄目だぜ、あいつにもし刺されたら、死んじゃうんだ」

 弘志の後ろで、必死の様相で地面に伏せていたよっちゃんが、「ひえ〜」と声を上げた。

 コジマケは一度弘志に振り向き、まるで戦友に何かを言い残すかのように、「最初は俺が行く」と言った。そして、幹の向こうに自分が辿り着いたらオーケーの合図をするから、自分がやったのと同じように通って来いと言うのである。

 弘志の答えも待たずに、コジマケは突然がばっと跳ね起きた。そして、両手首を下に曲げ、なぜか爪先立ちとなってコジマケはゆっくりと歩き出した。その姿を見た弘志は、まるでカマキリみたいだと思い、あんな恰好を真似をするのは絶対嫌だと思った。

 スズメバチのいる木を凝視しながら、コジマケはその場所をゆっくりとすり抜けた。弘志には、スズメバチは全くコジマケのことなど気にしてないように見えた。

 「ようし、いいぞ!」

 安全な場所まで進んだことを確信したコジマケは、木陰に隠れながら弘志らに手招きして言った。

 弘志とよっちゃんは一緒にスズメバチのいる木の横を通った。遠目にはたいしたことないと思っていた弘志だったが、近くで見るスズメバチはかなりの迫力だった。よっちゃんはスズメバチに対して弘志に隠れるように歩き、弘志のシャツを掴む手ががたがたと震えているのが弘志には分かった。

 

 コジマケのいる場所までたどり着いた弘志たちに、コジマケは笑顔でよかったなあと、言った。

 よっちゃんは、ほんとに危なかったねえと言い、額の汗を拭いた。

 弘志は朝露を含んだ草でぐっしょりと濡れてしまった服を叩きながら、なんとなく府に落ちず、「あんなところで地面に伏せなくてもいいんじゃないの」と、言ってみた。

 すると、コジマケは、ふんと鼻で笑った後、「やっぱり天神町じゃないからな、弘志君は」と、言った。

 弘志も頭にきたので、パンツの穴のことを言ってやろうかと思ったけれども、唇を尖らせただけでその場はぐっと堪えることにした。

 

 

 弘志達はさらに平井山の奥へと歩いた。みんな汗だくになっていたが、人一倍汗っかきのよっちゃんは息遣いが事の他荒く、汗をたっぷりと含んだシャツはぶよぶよの体に張り付き、髪の毛は水でも被ったかのような様相になっていた。

 辺りは朝靄が解け始め、高い木立の間からは青空が覗いていた。一斉に鳴き出した蝉の声が、これから訪れる今日一日の暑さを森の中全体に伝えているかのようだった。

 

 前を歩いていたコジマケが再び立ち止まった。

 「今度は、どうしたの」

 そう問い掛けた弘志の前で、高く伸びた一本の木を見上げてコジマケは全く動こうとしなかった。

 「この木にいる」コジマケはそう呟いた。そして、唐突にその木の前で腰を屈めると、何やらおまじないのようなポーズをとった。次の瞬間「あちゃー」とコジマケは甲高い奇声を上げ、がっしりとした幹に力任せに“蹴り”を入れた。 

 コジマケはブルースリーの熱烈なファンだった。 

 コジマケの蹴りは意外なほど力強く、高い木に生い茂った葉が強い衝撃に激しく擦れ合う音を立てた。コジマケは間髪入れずに「あちゃー、あちゃー」を繰り返し、二度、三度と幹に蹴りを入れた。すると次の瞬間、幹の反対側の草の中に、その衝撃に堪えきれなくなった“何かの物体”が、ボトリと落ちる音がした。

 「落ちた!」コジマケが叫んだ。

 「でかいぞ」そう叫ぶコジマケの声に、三人は一斉に生い茂っている草の中に走り込んだ。そして、青草を掻き分けながら、懸命に落ちた獲物を探した。

 「あの音なら、カブトだ」コジマケが叫んだ。

 「みつけたよ!」その声はよっちゃんだった。そして、高々と上げたその手の中には、一匹の雨蛙が握られていた。

 「やったね」よっちゃんの手の中で、雨蛙は真ん丸に目を見開き、盛んに足をばたつかせていた。

 蛙を手にしたよっちゃんは、眼鏡がずれ落ちたままキラキラと目を輝かせた。

 コジマケはそれを見て呆然と口を開けていた。そして、何も言わずにくるりときびすを返すと、一人で先へと歩き出してしまった。

 よっちゃんはそんなコジマケの様子に訝しげにしながらも、「これ、どうする?」とコジマケの背中に聞いた。

 「あげるよ」コジマケのぶっきらぼうな声に、よっちゃんは嬉しそうに雨蛙を虫かごにしまった。

 

 

 

後編へ続く

K's Room

東京大田区バドミントンサークル



 

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