秦野戸川公園は丹沢山系につながる自然を生かした公園です。夜間は植栽の暗がりが不安感を与えますが、明るくすると虫が寄ってくる弊害があります。風の吊り橋は戸川公園のランドマークでもあるため、遠景での視認性に配慮しながら、生態系に極力影響を与えないように照明計画を行いました。

主塔の石の仕上げは下からライトアップを行うことで、より重厚な印象となり、歩道照明の暖かな光との対比効果を狙って主塔は白色光で照明し、吊り材の交点には風をイメージさせる青色LEDを設置して、橋梁の形状を夜間でも浮かび上がらせています。