南紀でホエールウオッチング

 

 ホエールウオッチングの話はお聞きになったことがあると思います。

私は、ハワイとかニュージーランドとか、近くでも小笠原諸島の話かと思っていました。

たまたま、何かを見ていて、南紀沖でもホエールウオッチングができることを知り、

チャンスをうかがっていました。私が目をつけたのは勝浦の少し先の宇久井にある

南紀マリンレジャーサービスです。普段は大学関係の調査活動に協力しながらその

かたらわで(まあ、どっちがかたわらなのかはよくわかりませんが)ウオッチングの

ツアーをやってるらしく、完全に商業主義でやってるとこよりも遭遇の確率が高いのでは

ないかという勝手な思い込みより、ここに決めてチャンスを待ちました。

実際に行ったのは2005年の7月初めです。

 

前日午後に大阪に出張になる日を選び、そのまま女房と待ち合わせて勝浦に直行。

しかしついたのは9時過ぎ、もう町はほとんど閉まっている。何とか料理屋を探して久しぶりの

うまい魚を食いながらビールと地酒で翌日の幸運を祈る。翌日は早起きしてタクシーで宇久井へ。

船は上の写真のような漁船です。その日はマリンレジャーの専門学校の学生さんと一緒になりました。

船が出ると思わず無意識に口から出る歌。「かーもめ、マストに低く、しおー朝風にすーずーし。・・・」。

学生のときに歌っていた船乗りの歌です。これはもう条件反射ですね・・・。

そうして船は熊野灘を一直線に南に。

30分。1時間。そのうちに船長さんがソナーみたいなものを海中に差し入れて、クジラの声を聞き、

「近くにいますよー」なんとことをアナウンスしてくれて気分は盛り上がる。そのうち、大きなシュモク鮫

みたいなものがよぎったり、ザトウクジラがジャンプしたり。2時間すこし過ぎたころ、いよいよ

マッコウクジラさんのご家族と遭遇。

これは、2頭が並んでいるところです。

マッコウクジラさんの潮吹きです。

しばらく海面近くで遊んだ後は潜るのですがそのときに尾びれを空中に出します。その瞬間を撮ろうと

したのですが、シャッターを押してからどのタイミングで撮れているのかよくわからないデジカメの悲しさ、

これはすこし早かったようですね。

 

さて、しばらくマッコウクジラさんの家族と遊んだのち、帰途についたのですが、その途中で大きなエイ(マンタ)

が3匹並んで泳いでいるのを船長さんが見つけて、しばし併走。

結局、5時間近く海上を走り回って帰港しました。帰港してから気がついたのは、日焼けで顔がまっかっか。

半日、海の上で遊ぶのはいい気持ちですよ。

 

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