話題1:最近、夏が暑くなったような・・・
個人的な経験として、最近、というかここ30年ほど、夏が暑くなったと感じて
いる人は多いだろうと思う。私もその一人で、1979年から5年ほど、松戸市に
住んでいた。そのころはクーラーなしで過ごしていた。夏に本当に暑いのは
2週間ほどで、それを過ぎるとたいしたことはなかった。1984年に京都市に
引越ししたけど、7月のはじめだったが引越しした翌日には、クーラーを買いに
走った。関西はもともと暑かった。そのころには関西と関東でかなりの温度差が
あったと思う。しかしその後、関東の夏が関西並みに暑くなったように感じる。
これを温暖化と思ったことは一度もない。これは、ヒートアイランド現象により
関東の夏が暑くなり、関西との差が見えなくなったものと考えていた。
地球全体が温暖化しているのなら、関西の夏はもっと暑くなり、冬はあたたかく
なるんとちゃうの?
地球温暖化の最初のトリックは、地球全体の平均気温をどう評価するかによる。
世界中で、人は都会に集中して居住する傾向を強めている。人口が増え、当然な
がら人口密度も増え、インフラが集中し、エネルギーの消費密度が否が応でも
高まる都会では、ヒートアイランド現象が起こるのは当然。一方、世界の平均気温を
算出する場合、人の住んでいない場所を観測点にとるはずはなく、結果として
人口の重みを付けた気温の平均値を取るのは、とても自然なことに思える。これは
人類が感じる温度であり、環境が破壊されつくされた都会に集中して居住する人類
の感じる温度が、地球の平均的な気温と乖離していくのは当然のことであろう。
ヒートアイランド現象と、全体の温暖化を厳密に区別できているのだろうか?
これが、最初の疑問である。