キハ82
  特急形気動車
  「まつかぜ」
          (国鉄)




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[6所属] (KATO社製) 10-550 「編 成」へ
JNR Diesel Cars Series KIHA 82 (Limited Express "Matsukaze")


(北海道から九州までの非電化路線)

 キハ82系は国鉄が開発した特急形気動車で、1960年(昭和35年)に登場したキハ81系の改良形として1961年(昭和36年)に登場しました。優美な曲面で構成された先頭部を持つ貫通式のキハ82は、6両編成を基本に併結、分割で柔軟な運用が可能で、北海道の「おおぞら」から九州の「かもめ」まで、各地の非電化路線で活躍しました。限られた線区にしか走っていなかった特急列車を、全国へ広めた一番の功労者かもしれません。すでに引退し線路上での活躍を見ることは出来ませんが、今なお、そのスタイルから人気の高い車両です。



編成例 特急「まつかぜ」

 1961年(昭和36年)101日のダイヤ改正で誕生した運転開始当初の「まつかぜ」のダイヤは、7D:京都730分→松江1405分、8D:松江1500分→京都2135分で、京都〜福知山間は東海道本線・福知山線経由でした。当時は「まつかぜ」運用の80系が1本のみだったため、下り列車が55分で松江で折り返すダイヤとなっていました。
 「まつかぜ」の運行が好調で気をよくした国鉄は、1963年(昭和38年)101日ダイヤ改正で6両編成から7両編成に増強、さらに翌年の1964年(昭和39年)320日改正では9両編成とし、運転区間を博多まで延長、九州乗入れを果たしました。その当時のダイヤは、7D:京都730分→博多2055分、8D:博多820分→京都2135分で、全線の所要時間は13時間以上にもおよびました。これは大阪〜青森間の特急「白鳥」に匹敵する長さで、「まつかぜ」は日本でも有数の長距離特急に成長しました。
 国鉄末期1985年(昭和60年)314日のダイヤ改正では、大阪・新大阪〜米子間が「まつかぜ1号・4号」、米子〜博多間が「いそかぜ」に系統分離され、同時に80系による運用は消滅しました。




室内灯:KATO_LED室内灯クリア(電球色)11-214(6P)

カプラー:付属


編 成


特急「まつかぜ」 1961年(昭和36年)10
←松江  
1号車
キハ82-107
2号車
キロ80-57
3号車
キシ80-26
4号車
キハ80-132(M)
5号車
キハ80-73
6号車
キハ82-67
京都→  

  

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