8620形58654号機
  蒸気機関車
  「SL 人吉」牽引機
          (JR九州)



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[1所属]KATO社製)10-1727 「編 成」へ
JR-KYUSHUSteam Locomotive Type 8620-58654 SL Hitoyoshi


鹿児島本線・肥薩線(熊本~人吉)
鹿児島本線(熊本~鳥栖)



 「SL人吉」は熊本~人吉間を結ぶ蒸気機関車牽引の臨時快速列車で、862058654号機と専用客車である50700番代によって運行されています。機関車、客車とも黒い車体に華やかな装飾が施された姿が特徴で、JR九州の人気観光列車のひとつです。現在は肥薩線の一部が不通のため、2021年(令和3年)5月から鹿児島本線熊本~鳥栖間での運行を行っているほか、客車はDE10ディーゼル機関車JR九州仕様と組み合わせた臨時列車としても活躍しています。

 8620形蒸気機関車は鉄道省では大正時代の標準形として1914年(大正3年)から1929年(昭和4年)の間に672両(862088651号機)を導入しました。半数以上が汽車製造会社製造です。のちに川崎造船所、日本車輌製造、日立製作所、三菱造船所も製造しました。
 58654号機は1922年(大正11年)1118日に日立製作所笠戸工場で落成(製造番号 62)。同年1226日付で浦上機関庫に新製配置され、長崎本線で使用されました。その後、九州各地を転々としたのち、1949年(昭和24年)621日付で西唐津機関区に転属し、唐津線で使用されました。1961年(昭和36年)420日には長崎本線佐賀~唐津線唐津間で、翌21日には唐津線唐津~久保田間でお召し列車を牽引しています。
 1964年(昭和39年)64日付で若松機関区に転属してからは、筑豊各路線で使用されました。1968年(昭和43年)61日付で人吉機関区に転属してからは、湯前線の貨物列車に使用されました。1975年(昭和50年)39日に同線、多良木~人吉間での貨物列車の牽引をもって運用を終了しました。同年331日付で廃車となり、人吉市に貸与されました。その後は肥薩線矢岳駅前の人吉市SL展示館に展示されることになりました。新製から廃車までに走行した距離は300 km余りでした。





カプラー:ナックルカプラー付属



編 成

58654

  

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