tube design top 

last update 05/06/06

 

 

9.1

トップページ 次ページ 戻る 進む
RL=1.25K   ロ−ドライン











6080 RL=1.25Kロ−ドライン
アイドリング時の動作点 250V/40mA(Ec=△130V、AB1級)に交わるよう1.25KΩのロードラインを引きます。このあたりは最大定格の範囲内でA級〜AB1級にするか、製作目的により動作クラスを選びます。
ロ−ドラインは、アイドリング時の動作点を通るように、横軸300Vから縦軸240mAへ
(300V÷0.240A=1250Ω)の斜め線を引きます。これが1.25KΩのロードラインです。
上図では300Vが特性図からはみ出してしまいますので50Vシフトして引いています。
あわせて50V低い200Vのケースも検討するために2本引いてあります。なお最大出力を求める場合はこの3角形の内側の面積を求めればいいわけです。

この場合の最大出力は上記特性図上で1.25KΩのロードラインと、Ec=0VおよびEp=250Vでつくる各々の交点の電流値と電圧値から

 Pomax={(250V−45)×(160mA−0mA)}÷2=16.4W

となります。 

内部抵抗
ロードラインとアイドリング時の動作点とが交わるEcラインの接線方向の傾きが内部抵抗になります。(例 上図赤線 △135V時 rp≒600Ω〜800Ω前後)
したがって動作クラスによってEcラインの傾きが異なってきますので、A級の方が内部抵抗は
Ec=+− 0のときrp≒300Ω
Ec=△120Vのときrp≒600Ω (AB1クラス動作で≒1W時の内部抵抗と推定)

またプッシュプル時上下の球の合成内部抵抗はプッシュプル上下で≒600Ω×2倍となりますが実際に実測してみますと,DF=2.0前後ありますので,1250/2.0/2から300Ω程度となっています。