6080アンプより再録(同じような回路構成で設計値が異なっているわけです。)
FET:2SK389GR 東芝製
ばらつきの多いFETを製造工程上でペアマッチとしたデュアルFETです。これ以外は入手が困難だと思います。@100前後です。なければ2SK30ATMなどの低雑音FETからIdssが同じくらいのものを選別します。
この初段のオフセット誤差がそのままファイナルのバイアス誤差となって効いてきますのであまりに異なると、トリミングVRで取りきれません。(ドライバ段はDCアンプですから)
なお入力には最終的にフィルムコンデンサ(0.47μF程度)を入れました。プリアンプや入力機器に直流バイアスが乗っている場合もありますので直流カットコンデンサが必要です。有害となる場合もある、不要な20Hz以下をきる目的でもあります。
このため100Hzの方形波が右下がりになっていますが特性が悪いわけではありません。気になる方は大きめの(2μF以上の)フイルムコンデンサを入れてください。ドライバ段までのアンプ自体はDC仕様ですので実特性はきれいな方形波が出ます。
Tr:2SA1480 三洋製
テレビ用の高精度垂直出力用?のトランジスタで高耐圧(300V以上)、低Cob(3PF前後)、hfe=40〜300前後,Pc=7W(25℃)、Ic=0.1A、ft=150MHz程度のTrです。あまり品種は多くなく、選択は難しいです。同特性でパッケージにより型式違いのものが3種類ほどあります。入手しやすいものはほとんどが三洋製です。 @100前後で入手できます。
裸特性(特に帯域幅)を決める重要なキーパーツで、オーディオ用の出力トランジスタではCobが大きく使用に耐えません。6080、2A3あたり以外には300Vの耐圧を必要としません。
200Vクラスのものはたくさんあります。
*通販の場合、半導体類はサトー電気で入手できます。
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