また、あたらしい企画を



あの小さな石を

大切にしてくれて、

もっと高価な小さな輝石で飾って

なんだかとても大層な玉座にはめ込んで

いまぴったりの形にして

指にはめて見せてもらった


びっくりしたなあ

もちろん忘れはしないけれど

頭の中では

遠い遠い記憶の彼方へ

埋もれてしまっていた

小さなオパール


それが現実に甦って

立派に生きている

これは感動ものだ

びっくり、びっくり

お揃いのような

ペンダント・トップまで併せて


遥かに遠い

場面がまったく違う異国の地で

見つけたそっくりのオパールだとか

よくもまあ、そいう状況で

手に入れたもの


物の値打ちは値段じゃない

それを大事に思う心が

決めるものなんだなと

当たり前のことに

改めて気づかされた


なにしろ46年も前のこと

ほぼ半世紀の時空を超えて

大切にされていたことだけで

涙が出るような物語が

さりげなく伝えられて

幸せだった


これまでの年月

二人でいろいろなことを

積み重ねてきて、

日常を離れてみる、日々の暮らしを

ほんのちょっと外してみる

というのも、

われわれ二人の

固有の文化といえるほどに育ったし

それを抜きにしては

人生があり得ないほどに

大事なことになったよねえ


だから、これからも

嘗てあったようなびっくりデートなんかも

また、あれば嬉しいなあ

なんてことも思うけれど

これまで行かなかったような

場に臨むのも楽しいだろうと

さらに思いを広げてみるのです


たとえば

プラネタリウムを知らないなんて

全くもって知らなかったなあ

近頃は進化したプラネタリウムが

あちこちに出来ているようです

もちろんぼくだって

最近のそれは見たことがありません


だから、いまは想像で言うのですが

きっと素晴らしいもの

それこそ日常を離れさせてくれるもの

自分が何者かなんてことを

改めて考えさせてくれるような

そんな場面に立ち会う機会が

与えられる

場所だと思います


ぜひ、プラネタリウムに行きましょう

コンサートやミュージカルや

美術展や博物展や

演劇や歌舞伎にも

改装なった東京ステーションホテルにも

行きましょう


でも、もっと進んで

周りを巻き込んでゆくような出来事があれば

さらに楽しいかなあ

とも思うのです

どんなこと?って


柊ちゃんが山登りをしたい

といってから

金時山、蛾ガ岳、塔の岳、男体山に登り

夏、冬、春、夏と

季節も変えて

早くも一年が過ぎ

これでお仕舞いというわけでもなさそうで


こんどはユミちゃんが

富士山に登るといって、本当に登って見せ

これまた

こんどは皆で登りたいなんて

言っているようで


そのうちに清ちゃんだって

横浜市最高峰の大丸山

200mちょっとくらいなら

登れるだろうし

そういう体験もさせたいし


老若男女取り合わせて

ぞろぞろと山野に繰り出す

なんてことを考えてみるのも

なかなかに面白いことだなあ


どんなことでも

誰かが思いついて

構想を練り、計画を立て

出来るかどうかに関らず

やろうと決意する

物事はそこから始まります

てなことで、どんなもんでしょうか

いっぺん考えてみませんか

この壮大な行動計画を


孫と登るという話は

かのスケッチクラブでも羨ましがられたほど

誘ってもなかなかそうは行かないようで

空振りとか


三世代そろって

山に登るというのは

そうザラには無いのではなかろうか

と思わず笑みが浮かびます

まあこれは考えているうちが

花かもしれません


日常を離れる文化を

育ててきたわれわれが

更なる一歩を踏み出す

その可能性のひとつということでしょう

共感してもらえますか


まあ、なんでもありです

おおいに楽しくやりましょう

これからもよろしく


 2012.8.25

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