チェロについて

2020-06-24

1. チェロについて

チェロについて語れる人はたくさんいるだろう。 私はひそやかに、今まで人前で弾いたことがある曲目を語るのみである。

2. 弾いた曲目

レパートリーの項を参照してほしい。

3. 演奏家

チェロ弾きの好き嫌いはない。

4. 楽譜

4.1 ヴィヴァルディのソナタ

ヴィヴァルディのチェロと通奏低音のためのソナタとして認められているのは9曲あり、 それぞれ RV 39 から RV 47 の番号がついている。 市販のソナタ集では、6曲が収められているもの(下記の第1番から第6番)と、 9曲(下記の第1番から第9番まで)が収められているものがある。 私は9曲をすべてを練習したかったので、 9曲を収めた曲集の中で、EDITIO MUSICA BUDAPEST (EMB 、番号 13439)のものを購入した。 目次は次のようになっている。

確認した限り、International Music Company や G. Schirmer、Schott のソナタ集は、 6曲が収められている。一方、9曲が収められているのは EMB のほか Bärenreiter 、Peters、Ricordi、Wiener Urtext Edition などがある。

さて、この EMB の楽譜はおもしろい。この時代のチェロソナタ(正しくはチェロと通奏低音のためのソナタ)だから、 独奏チェロと通奏低音、そして和声を担当する鍵盤楽器の3種類の楽譜がついているが、 独奏チェロはすべて見開きが3ページになっている。そんなことができるのかというと、 1枚おきに横長の紙を折り込んでいるので、見開きが3ページとなり、1曲で譜めくりがいらないというわけだ。 ただし、ソナタ第9番だけは途中で譜めくりが入る。

このヴィヴァルディのソナタで有名な曲はどれだろうか。私は知らなかったがチェロを習うようになって知ったのは、 ソナタホ短調 RV40 の第1楽章・第2楽章がスズキ・メソードのチェロ科中等科の卒業課程の曲となっている。 なお、鈴木鎮一チェロ指導曲集 5 にはこのホ短調の全曲のほか、いくつかの曲が収められている。 おもしろいことに、このソナタホ短調は協奏曲としての編曲もある。 私はこの協奏曲版のフルニエによる演奏を聴いている。

5. チェロについて知っていること

私はチェロとチェリストについては知らない。

6. チェロのコンクール

チェロのコンクールではどんな曲が課題として指定されるのだろう。たまたま、 日本で開催されるチェロコンクールであるビバホールチェロコンクールのことを知ったので、 このコンクールでの過去の課題曲を一覧にしてみた。 ここでは第1回から第14回までを一覧にした。枠内の 1 は1次予選、2 は2次予選、 本は本選を表す。

なお、実際には、1次予選と2次予選で、課題曲をAグループとBグループに分け、 それぞれのグループから1曲となっているが、 グループ指定については本表では割愛した。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番注1 - - - - 1P - - - - 1P - - -
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番注1 1P - - - - - - - 1 - 1CS 1P 1P 1SG
バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番注1 - - 1P 1PSG - - 1P 1P 1 1P 1CS 1P 1P 1SG
バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番注1 - 1P - 1PSG - - - 1P 1 - 1CS - 1P 1SG
バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番注1 - - - 1PSG - 1P - 1P 1 1P 1CS 1P 1P 1SG
フランクール:ソナタホ長調から第1楽章 第2楽章 1 - - - - - - 1 - 1 - 1 1 1
ボッケリーニ:ソナタ第6番イ長調からアダージョ,アレグロ - 1 - - - - - 1 - - - - 1 1
フレスコバルディ=カサド:トッカータ - - 1 - - - - 1 1 - - - -
ロカテルリ:ソナタニ長調注2 - - 1(1) - - - - - 1(3) - - - 1(1,2) 1(1,2)
ヴァレンティーニ:ソナタ第10番ホ長調から 第1楽章 第2楽章 - - 1 - - - - - - 1 - - 1 1
シューマン:アダージョとアレグロ - - - - - - 1 - - - - - -
プレヴァール:ソナタト長調から第1楽章第2楽章 - - - - - - - - - - - - - 1
ダヴィドフ:泉のほとりで - - - - 1 - - - 2 - 1 1 -
ポッパー:妖精の踊り - - - - - 1 - - 2 - 1 1 -
ポッパー:紡ぎ歌 - - - - - 1 - - 2 - 1 1 -
フォーレ:蝶々 - - - - - - - - - - 1 1 -
カサド:無伴奏チェロ組曲よりインテルメッツォ・ダンツァ・フィナーレ - - - - - - - - - 2 - - -
チャイコフスキー:ペッツォカプリチオーソ - - - - - - - 1 - - - - -
ベートーヴェン:ソナタ第3番注2 - - - 2 - - - 2 2 - 2 2 2(1,F) 2(1,F)
ベートーヴェン:ソナタ第4番 - 2 - - - - - 2 2 2 - 2 - 2
ベートーヴェン:ソナタ第5番注2 - 2 - - - - - 2 2 - - - 2(1,F) 2(1,F)
シューベルト:アルペジョーネソナタ注2 2 - - - 2 - - 2 2 2 - - 2(1,F) 2(1,F)
シューマン:民謡風の5つの小品 - - - - - - - - - - 2 - -
パガニーニ:ロッシーニ変奏曲 - - - 2 - - - - - - - - -
ブラームス:ソナタ第1番注2 - - 2 - - - - 2 2 2 - 2 2(1,F) 2(1,F)
ブラームス:ソナタ第2番注2 - - 2 - - - - 2 2 - 2 2 2(1,F) 2(1,F)
R.シュトラウス:ソナタ - - - - - - - 2 - - - - - 2(1,F)
プロコフィエフ:ソナタ - - - - - - 2 - - - - - -
ショスタコーヴィチ:ソナタ - - - - - 2 - - - - - 2 -
ストラヴィンスキー:イタリア組曲より注3 - - - - - 2 - - - - - 2 -
コダーイ:無伴奏チェロソナタ - - - - - - - - - - - 2(1) 2 2
リゲティ:無伴奏ソナタ - - - - - - - - - - 2 2 2 2
ヒンデミット:無伴奏チェロソナタ - - - - - - - - - - 2 2 - 2
クラム:無伴奏チェロソナタ - - - - - - - - - - 2 2 -
黛 敏郎:BUNRAKU(文楽) - - - - - - - 1 - - - 2 2 2
デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェ - - - - - - - - - - - - 2 2
ハイドン:チェロ協奏曲第1番 - - - - - - - - -
ハイドン:チェロ協奏曲第2番
シューマン:チェロ協奏曲
ラロ:チェロ協奏曲 - - - -
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 - - -
チャイコフスキー:ロココ変奏曲 - -
エルガー:チェロ協奏曲 -
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 - - - - - - - -
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番 - - - - - - - - - - - -
プロコフィエフ:交響的協奏曲 - - - - - - - - - - - -
ウォルトン:チェロ協奏曲 - - - - - - - - - - -
別宮 貞雄:コンチェルト「秋」 - - - - - - - - - - - -

このように見ると、一次予選ではバッハの無伴奏が必須、二次予選では古典派からロマン派、近代のソナタが必須、 本選ではチェロ協奏曲が必須ということがわかる。それから、一次予選ではバロックから古典派のソナタが、 また二次予選ではチェロの技巧を競う曲が多いこともわかる。