UNIXUSER 1998年1月

作成日: 2005-06-18
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ルート訪問記

著者、よしだともこ氏の訪問記である。

私が興味をもった話題は二つある。一つはセミナー参加時の体験である。 よしださんは、稚内北星学園短期大学でのサマースクールに(受講者として)参加した。 このスクールの実習では、マスターサーバー、スレーブサーバー、 クライアントサーバーのそれぞれのマシンの設定を、 4、5人のグループ内で分担することになっている。 よしださんはUNIX経験があるのでマスターの担当になったが、 サーバー構築には非常に手間取ってしまった。そこでそのときの経験から、 より最適なマスター/スレーブの設定適任者を見つけ出すためのアンケート案を講師に提案した。 翌年にはその提案が生かされ、役に立ったと講師からメールがあったという。 よしださん、講師ともに、さすがである。

その講師の苦労話も注にある。 ある年、このサマースクールでNISの設定に失敗して起動できなくなるマシンが多発した、 と書かれている。その後、NIS,NIS+は廃れ、 現在(2005年)はSUNでもLDAPで管理するようになっている(はず)だが、 LDAPでは大丈夫だろうか。

もう一つの話題は文字化けである。 自分が送った日本語の電子メールが、先方で文字化けした再送を要求された、という体験をもとに、 多くの疑問が生まれたことを報告している。また、これらの疑問に対して詳しい方を訪ねたり、 あるいは詳しい方に直接書いてもらったりという過程で、すべて解決したと書かれている。 ちなみに、これらの疑問をみな書いてみよう。

  1. 社内メールは文字化けしないのに、社外メールは文字化けする理由
  2. 社外に送るための「正しい日本語の文字コード」とは?
  3. 社外メールの場合に、EUCではなくJISコードを使う理由
  4. どこで、どうやって文字化けが起こったのか
  5. EUC、JISコードに加えてPCDで使われているシフトJISという文字コードも存在するが、 なぜ複数の日本語文字コードが存在するのか?
  6. 日本語の文字集合に含まれる文字とは?
  7. 区点コードとは、いったいなんだろうか?
  8. Unicodeとは?
  9. 文字化けメールを復元するツール
  10. Xで利用可能な言語
  11. Compound Textとは
  12. Xでサポートされるlocaleは?

私が答えられるのは一部である。


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MARUYAMA Satosi