問1 の穴埋めで「リバースプロキシ」があった。たいてい、〇〇方式と××方式がある、というとき、〇〇方式の名前が出ていて××方式が穴埋めになっていると、 ××に「リバースプロキシ」を入れると当たることが少しはある。英文翻訳の河野一郎さんが著した翻訳上達法という本で、 <わからない植物の名前はなんでも「トネリコ」と訳していた豪傑がいる>という意味のことが書かれていて、わたしはなぜかそれを思い出した。
穴埋め問題の一部はこうであった。現行 NW の Active-Standby 構成とは異なり, 新 NW では FW の故障発生時にセッション ウ ができない。 ここでは「維持」が入るのだが、では「保持」と「維持」の違いはなんだろう、と考えてみた。 手元の明鏡国語辞典では次のように説明されている。
「維持・保持」は保ち続ける意で共通するが、「維持」は変えないことに重点があり、「保持」は「機密保持」「記録保持者」などのように、 抱え込んでしっかりと守ることに重点がある。
だからセッションでは「維持」を使うべきなのだろう。もっとも、セッション維持のためにクッキーを使うのであれば「クッキーを保持することによるセッションの維持」 というようになるだろう。
ついでにいうと、特許を書く場合に、「担持」、「把持」など、「〇持」というそれぞれの状態に応じたことばを細かく使い分ける。 次のリンク参照。http://www1.odn.ne.jp/xenom/sonota.box/tokkyokikai.html#ji。 このリンクに維持ということばは載っていないが、これは抽象的な性能や機能についていうことばなので、 物理的・機械的な力を意識する場面には使われないだろう。
侵入検知システム(Intrude Detection System)で使われる用語の穴埋めである。イ:の正解は「ミラーポート」であり、 ウ:の正解は「プロミスキャス」モードである。このプロミスキャス、ということばを辞書で引いてみると、なんと「乱交」である。 そんなにいやらしいことばをネットワーク用語として使っていいのだろうか。そういえば、イ:の「ミラー」ということばまで、怪しく思えてくる。
そんなことにでも楽しみを見出さなければやっていられない、という見方もできる。
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