アレッサンドロ・スカルラッティ

作成日:1999-02-11
最終更新日:

1. 概観

アレッサンドロ・スカルラッティは1660年にうまれ、1725年に没した。 主要な作品にオペラのほか、教会音楽、独唱曲、器楽作品がある。 息子はチェンバロソナタで有名なドメニコ・スカルラッティである。

ヴァイオリン2丁、ヴィオラ、チェロという計4楽器による弦楽四重奏曲を初めて作ったのが、 アレッサンドロ・スカルラッティとされている。

2. 主な作品

2-1. 独唱曲

イタリア古典歌曲という名前の曲集があれば、必ずアレッサンドロの曲がある。 「露にぬれ、かおり高く、優雅なすみれ」(単に「すみれ」とも)、 「ガンジス川に日は上り」、「私を苦しめないで」あたりは、 わたしも聞いたことがあるほどの有名な曲である。 これらを素直に歌うのは難しい。

2-2. 合奏協奏曲

合奏協奏曲がけっこうある。どういうわけかフルートが入っている曲が多い。 現在では各種の楽器に編曲されて親しまれているようである。

2-3. 独奏曲

チェンバロ独奏曲がある。 その中のトッカータが、 息子のドメニコのソナタ集に影響を与えたのではないかといわれている。

ある方からお便りがありました。

「アレッサンドロ・スカルラッティのオルガン曲で、 「Varie partitur obrigato al basso」(だったかな?不確かですみません) という曲があると思うのですが、この曲の正確な曲名と日本語の曲名を 教えてほしいのです。

私も知らないので、御存じの方は御連絡ください。

その後、これではないかという CD を見つけました。
http://ml.naxos.jp/album/ACD22528
通奏低音オブリガートによるパルティータ変奏曲
Varie partite obbligate al basso

アレクサンダー・ヴァイマン というオルガニストによる演奏です。 (2013-09-29)

2-4. 世俗合唱曲

マドリガルがある。私も合唱で歌ったことがある。曲は次の通り。

この中で、「愛しい人がくれた」のみが4声、あとは5声である。 三省堂から出ている「クラシック音楽作品名辞典」や、某所から出ている 「アレッサンドロ&ドメニコ・スカルラッティ集」にはすべて5声とあるが、誤りである。 また、「愛しい人がくれた」、「我が心よ、衰えるな」は伴奏任意、他は無伴奏である。

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MARUYAMA Satosi