就職して2年目、 千葉の海に泳ぎに出かけた。帰るとき、バスが来ないので歩いて駅まで向かっていると いきなりクラクションが鳴った。 見ると会社の同僚であった。ありがたやと思って車に乗せてもらうと、 同僚曰く「町中に龍を見たときのように驚いた」 (これは司馬遼太郎の「燃えろ剣」からのせりふのようだ)。 この話は何度も酒の肴になり、 翌年からは「ではどちらが海水浴場をより多く制覇できるか」ということで 賭けをするようになった。そんなわけで20歳代、夏はやたらと海水浴場に行くようになった。 そのいくつかをここに記す。 カッコ内は行った年である。なお、湖水浴場も混ざっているが、あしからず。
昔は環境省の、 日本の水浴場88選(www.env.go.jp) を制覇するのが夢だった。 そうこうしているうちに、同じ環境省から今度は、 快水浴場百選(http://water-pub.env.go.jp/) というのが発表された。 夢が遠のいていくが、諦めずに野望を胸に抱いていよう。
首都圏から比較的近く、また神奈川ほど俗化されていないのでけっこう楽しめる。 家族連れには外房は不向きでしょう(特に九十九里)。
波はおだやか。サーフィン用のためか、少し汚い。(1991,1993)
波はおだやか。そこそこ広くて、まあまあ。(1986-1991)
波は結構荒い。遊泳禁止区域(サーフィン用)との間にロープがはってあるが、 すぐ潮に流されて遊泳禁止区域にいってしまう。無料シャワーあり。安西水丸さんの故郷でもある。(1986-1992)
海より音楽関係の合宿で有名になったところである。静かだがよどんでいる。確かシャワーがあったかな。(1986-1991)
波が非常に荒い。最初に述べた、私が歩いて帰ろうとした海岸がここ。(1980, 1986-1993) ある年、7/1に泳ぎに行った。誰も泳いでいる人はなく、海の家もまだ立っていなかった。 帰りに砂浜を見ると「バカ」と書いてあった。
「とらみ」と読む。20歳代は、夏には毎週行ったところだった。房総海岸の中で駅から歩いて行ける海岸は限られるが、 当時住んでいた千葉の最寄駅から一番近かったのが東浪見である。(1986-1993)
あまりきれいではない。更衣室あり。(1986-1991)
きれいさでは千葉の中で一二を争う。交通の便もそこそこいい。 環境省の日本の水浴場88選にある。外房線上総興津駅から徒歩10分。(1986-1992)
もともと釣り場であり、内房の海水浴場としては整備されていない。 夏に出る臨時列車がこの駅にはめったに止まらないことからも明らかである。また海の家がない。 一度ここで友人と友人の知り合いの外人の女性と3人で泳いで遊んだという特異な体験をした。(1987-90)
首都圏からの便がいいため、かなりのところが汚れてしまっている。 私の生まれたところでもあり、非常に残念である。それでも、私が5歳のころ行った江ノ島はけっこうきれいだったそうだ。
交通が便利な割にはすっきりしている。ただしゴミがないというだけのことで、水は濁っている。波も少ないし、こんなところか。(1988?)
東も西も、一度行ったら二度と行く気をなくした。(1988?)
崖を下っていく感触がいい。岩場もあり、水そのものがいいわけではないが落ち着ける。(1988?)
広いのはいい。そこそこくつろげるが、やはり人が多いのが残念。(1989?)
ここは遊泳禁止の所である。無理やり泳いだらやはり沖に少しだけ流されそうになった。 東海道本線でこの付近を通る度に思い出す。新川和江さんの「根府川の海」という詩とともに。(1992?)
ほかに、大磯、茅ヶ崎、小田原などに出かけている。
首都圏から少し遠いが、それだけ泳いでいて楽しくなるところが多い。 私の知人は日本5大海水浴場と称して、江ノ島、逗子、阿字ヶ浦、大洗、寺泊を挙げていたが、根拠は何なのだろうか。
広いことでは一番。やはり海は広いのがいい。真ん中の鉄錆びの塔がもの悲しくも美しい。(1995)
ぶらりいったここはくつろげた。(1994)
T 教の教祖 T 氏がここに住んでいたとき何回か訪れた。 白砂青松ということばを思い出すいいところだ。 この磯原に、学生時代の友人の O 氏と二人で出かけて泳いでいた。 急に O 氏が海に浮かぶ岩を見て「あの岩の穴を通り抜けに行く」と呟いていきなり泳ぎに行った。 俺は「あそこは潮の流れが急だから絶対無理だ」といったにもかかわらずだ。 しばらくして彼は戻ってきた。「流れが急でやっぱり穴は通り抜けられなかった」と残念がっていたが、 私は O 氏の命があったのを喜んだ。(1996,7)
コロナ前、最後に訪れた海水浴場。環境省選定の「快水浴場百選」に選ばれたので行ってきた。 海の家は1軒だけあった。いいところだ。行きは銚子駅から波崎海水浴場行きバスに乗車し約10分、 波崎海水浴場下車、徒歩5分だった。帰りのバスは 50 分後だったので、 無謀にも歩いて駅まで向かったら 1 時間以上かかり、途中でバスに追い越された。 やはりバスに乗っておくべきだった(2019)
海岸線が長く、いい海水浴場が多いのではないかと思うが、ごく一部しか行っていない。私の両親の出身地である。
砂浜が広くて落ち着ける。広すぎて海の家から波打ち際に行くまで足の裏が焦げ付きそうになったことがあった。(1992?)
住民投票の時に行った。巻駅から貸自転車をこいで1時間ほどでついた。 原子力発電所予定地の海岸にある茶屋はほとんど砂に埋もれていた。誰も来ないので不安になりながら泳いだ。 そうして隣の海岸でも泳いだ。帰りに寄った地ビールがうまかった。ビールそのものなのか、 泳いだり自転車をこいだりして疲れたからかはわからない。(1996)
こちらもいい海水浴場が多い。またダイビングのメッカでもある。とくに西伊豆。
海水浴場としては知られていないが水がきれいなことでは一番。サルがそのへんを所狭しと走り回っている。 荷物をサルに取られないよう注意。私は一度ここで友人とボートを漕いでいて沖に出たところいきなり波にさらわれ 死にそうになったことがある。すりきずだらけの体になり、雲見にある宿に「何かつける薬はないか」と聞いたら 「(へび)いちごを焼酎に漬けたものがあるからこれを塗るといい。飲めるかどうかは知らん」といわれた。 この宿も伊豆の群発地震のあと、廃業したという。(1986-1989)
どんよりして余り泳いだ気分にならない。(1992)
網代に同じ。(1992)
静岡県の戸田村にある。戸田村中心部の海水浴場にくらべれば鄙びている。砂場がなく、家族連れには不向き。 そのせいか、なかなかきれいなところである。最近スキューバ組に取られているのが残念。 (1996)
1998, 8/2,3再訪。前年まで出ていた1日3便の船便が廃止された。 車で直接行くか、沼津港からフェリーで戸田まで行き、タクシーで戻るしかない。 戸田から井田までのバスは夏休み期間は1日2便のみである(8時??分と15時??分)。
2000,7/30,7/31 三度目の来訪。やっと写真を取ることができた。
「平成の大合併」で戸田村は沼津市に吸収合併された。2005年、7/30,7/31、4度めの来訪。 2008年にも行っている。
きれいであるが井田にはかなわない。入り江が深く、波は静かなので家族連れにはいい。 近くに温泉(共同浴場)があり便利。 (1997)
浮島は「ふとう」と読む。いいところ。2007年に行く。
夏を前にすると、きれいな海水浴場十傑という記事が新聞に載る。 どこも行ったことはおろか、聞いたこともないのが残念である。
大糸線沿いにある。 本来は水浴び程度のところ。ロープが張っていないのをいいことに湖の中央部まで泳いでいったら 足がつってしまった。たまたま同僚が漕いでいたボートに乗り移り事なきを得た。(1982)
結構長い海岸だった。たぶん4時間くらいぶっつづけで泳いだろう。 御座白浜は、日本の水浴場88選に選ばれている。(1984)
学生最後の一泳ぎ。遠くに見える山が心をなごませる。(1984)
高松の友人をたよっていったところ。非常に落ち着いたところだった。 近くに町営の銭湯があり、くつろげた。(1989)
倉敷にある会社に出張し、帰り急に泳ぎたくなり背広で泳ぎにいったところ。 海の家で海水パンツやタオルなどを買って泳いだ。 玉野市が着替え場所を 300 円程度で提供しているので驚いた。日本の水浴場88選にある。(1993)
海水浴場探訪が年に1度ペースになった30代でもっとも感激した浜辺。近鉄鵜方駅からバスで20分。
パスの便は一時間に一本。海の家は3軒ほど出ているがあまり商売気なし。そこそこ広い浜辺に
あまり客はいない。海水は透明で遠浅、時間が許せば何時間でも泳いでいたいところ。
私が行ったときはパラソルがチェア付で2500円、シャワーが300円。(1999 8/18)
名前が恥ずかしい。広島県呉市狩留賀海浜公園にある人工海岸。雰囲気は悪くないが、 ちょっと狭い。
広島県呉市下蒲刈島にある。けっこう広く、人も多い。 バスで行くのはつらいが、何とか行ける。
番外編。オーストラリアへ友人といっしょにいったときのこと。 この友人が誰かというのは、私のホームページのどこかに出てくる人である。
裸で泳いでいる人がいない。おまけに泳いでいるのはみんな子供である。 わたしも裸で泳ぐのが気が引けて赤いシャツを着て泳いでみた。(1993)
30歳を越えて、住まいを千葉から東京、さらには埼玉に移したことから、 もう海水浴場に行くことは少なくなった。 さらに残念なことに年をとって、皮膚のシミが激しくなりつつあり、 あまり紫外線には当たりたくないので、行くのをためらってしまう。 結局、2001 年以降の夏は、海水浴場に出かけられなかった。
海水浴場の紹介では全体の雰囲気をつかんでもらいたいので、 本当は写真を入れるなどしたいところである。 ただ、20代のころ行った海水浴場はほとんど写真をとっていない。 わずかにある写真も友人が写っているのが ほとんどで、プライバシーのことを考えると掲載をためらってしまう。
これから、快水浴場百選でいってみたいのが、広島県の県民の浜である。 公共交通機関で行けるかどうか調べた。
まず、バスだけを使う場合である。 まず、広島バスセンターの6番線に、蒲刈・豊浜・豊行きというのがあるので、これに乗る。 さんようバスが運行する。 バスセンターから揺られて150分後(2時間半)恋ヶ浜、というところで下車するようだ。 そこから歩いて15分で県民の浜に到着する。 時刻表は、とみると、午前は10:03バスセンター発、11:50恋ヶ浜 着 と 11:03バスセンター発、12:50 恋ヶ浜 着の2便、 午後は 16:45、18:32着 と 17:35、19:22 着 の2便である。これは、平日、土曜日、休日ともである。 バスセンターから恋ヶ浜まで片道 1500 円である。
次に、列車を併用することを考える。 上記、午前発の2便は、広駅にそれぞれ 11:18 、12:18 に着く。 これらの接続を確かめると次の通り。
広島発 10:28 広着 11:12 (快速)
広島発 11:28 広着 12:12 (快速)
広島駅と広駅は、片道 570 円である。広駅から恋ヶ浜までのバス運賃はわからない。 バスだけよりは少し速い。
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