Facebook

作成日 : 2019-07-21
最終更新日 :

1. Facebook への出入り禁止の道

私は長いあいだ Facebook 出入り禁止となっていた。その経緯があって、すっかり私は Facebook が嫌いになってしまった。 そのことを少し書く。

2. 最初の登録と脱会

私が Facebook に最初に登録したのは、東日本大震災より前だったと思う。 たまたま高校時代の同期が Facebook をやってみました、 というので私も流行に乗り遅れまい、として作ったのだと思う。以下、Facebook の「友達」を単に、ともだち、と呼ぶ。

その後、私も昔の友達を Facebook で見つけ、ともだち申請をしてきた。70 人ほどにはなっただろうか。 ただ、その後、ともだちを増やすことに疲れてしまった。そんなわけで、一度脱会した。

3. 2回めの登録と脱会

2回めの登録は 2015 年ころだったと思う。私はある団体の下部組織(ヤクザではない)に属していて、 その組織で情報をやりとりするのが Facebook だと言われたのだ。 そこでしかたがなく Facebook に登録したのだった。 なお、初回でも、2回めでも、SMS による2要素認証はなかったように思う。

2回めは遠慮をして、自分からは、ともだち申請をすることはほとんどなかった。 しかし、登録をするとその下部組織の仲間とは、ともだちにならざるを得ない。 そうなると、ともだちのともだち(以下、つれともだち)が私のことを知るのだろう、 つれともだちから私宛ての、ともだち申請が少しずつ来るようになった。 そのような申請に対して、 そのつれともだちとの面識があれば、すなわち直接会ってお話ししたことがあれば申請を受けいれるようにした。 面識がない人の申請は一人の例外を除いてことわった。その例外とは、 申請者のともだちが私の尊敬できるともだちだったからだ。 ともあれ、ともだちはいつのまにか 30 人ぐらいになっていた。

ともだちの中には職場の偉い人もいた。 偉い人は自分では情報をほとんど発信しない。発信するとすれば、こんなことをしました、とか、 こんな仲間と一緒に食事をしました、というような行動記録の共有である。 私はこのような記事を見るたび、胸騒ぎを覚えるようになってきた。

このような胸騒ぎに加えて、Facebook を使って、自分がひどいことをしたと思うことがあった。 ふとしたことから私は、偉い人ではない、ある特定のともだちの記録を追っていった。 そしてのそのともだちに向かって、Facebook で知った情報をぶつけてみたのだった。 もちろん、ほとんどはそのともだち自身が私を含むほかのともだちに Facebook で開示している情報である。
「どこそこで生まれて今はどこそこにいるんですよね。誕生日は****年**月**日なんですね。 そのときの Facebook にはお祝いが * 人から来ましたね。そのうちの一人がこんな関係で、別の人がこんな関係でしょう」
そして最後にこう締めくくった。「われながらまるでストーカーみたいですね」

そのともだちはあきれ、苦笑していた。このともだちの反応を見て、私は Facebook をやめる決心をした。 たしかに私が知ったのは Facebook に存在し、当人が開示を認めている情報だけであり、私はその情報しか伝えていない。 しかし、ともだちが苦笑したということは私を恐れているということだ。 私がこんなふうに他のともだちの情報を追っていったら、 取り返しのつかないことになるだろう。さらに、ちょうど同じ時期に、Facebook の個人情報保護の姿勢が問題になった。 おまけに GAFA の横暴が取りざたされるようになった。 これらの要因が積み重なって、2度目の脱退をすることにした。

4. 3回めの登録と強制停止

私が上記の2度目の脱会をしたのは 2019 年 6 月の上旬のことである。 その後、Facebook からの脱会とはまるで関係ないことで、 私が上記の団体内で事件を起こしてしまった。 その責任をとる形で、団体の代表運営委員に、脱退したい旨を告げた。6 月中旬のことである。 するとその運営委員は、そんなことは事件の名に値しないから脱退するな、と慰留されてしまった。 慰留に相当する事情も承知した私は、情けないことに脱退を撤回した。 そして脱退の話を知った別の運営委員たちが私のことを心配してくれて飲み会を企画したのだった。 7 月中旬のことである。 その飲み会の席で、運営委員たちが Facebook の脱会も撤回してほしいと私に頼んできたのだった。 Facebook の脱会は団体の事件とは関係ないが、 脱会が撤回できるようにしてみる、と約束した。

飲み会の翌日か翌々日に、脱会の撤回ができるか確認したら、できないことがわかった。 理由は次に述べる通りである。 脱会から復活ができるのは 30 日間にアクセスがあった場合であるが、 私が脱会したのは先に述べたように 6 月の上旬である。 復活をしようと思ったときにはもう 7 月の中旬になっていたので、見事にアカウントは消滅した。 それならそれでいい。新たなアカウントで 3 回めの登録をした。 無事登録が完了し、さきほどの運営委員たちに友達申請をした。 その勢いで、登録をした PC とは別に、 私のスマートフォンで登録アカウントでログインしたとたん 「不正なアクセスが確認されました」なる表示が出て、3回めのアカウントが凍結された。 凍結後に表示された画面は「顔写真を送れ」という指示だった。 仕方なく、ちょっとピンボケ(ロバート・キャパか?)の私の顔写真を送って、 Facebook に判断をゆだねた。すると、2 日後、ログイン後に次の画面が表示された。

アカウントが停止されました
For more information, or if you think your account was disabled by mistake, please visit the Help Center.
[Go To Help Center] [Download Your Information]

アカウントが停止されたことにも驚いたが、 何より驚いたのは、For more inforation 以下が英語で(本多勝一流にいえばイギリス語で)表記されていたことだった。 文句があれば悔しければ英語を読んでみろ、ということだ。私はこれに怒った。

では何をすべきか。右の[Download Your Information] をクリックすると次の画面となる。

ログインしてください。
Facebookにログイン
[(メールアドレス) ]
[(パスワード    ]
[ ログイン     ]
アカウントを忘れた場合
[新しいアカウントを作成]

ここでメールアドレスとパスワードを入れて[ログイン]ボタンをクリックすると、上記の「アカウントが停止されました」表示に戻る。 では、さきほどのページで[Go To Help Center]にクリックしたらどうか。

Facebookアカウントが停止されているかどうかを確認するにはどうすればよいですか。
Facebookアカウントが停止されている場合、ログインしようとすると、アカウントの停止を示すメッセージが表示されます。 ログインしようとしたときにアカウント停止のメッセージが表示されない場合は、 ログインに関する別の問題が生じている可能性があります。ログインに関する問題を解決する方法についてはこちらをご覧ください。

アカウントが停止された理由は何ですか。
Facebookでは、Facebook利用規約に従っていないFacebookアカウントを停止しています。例えば、次のような場合です。

アカウントが停止されてしまった場合はどうすればよいですか。
アカウント停止が間違いだと思われる場合は、こちらのフォームを使用して、審査のリクエストを依頼してください。
場合によって、Facebookはアカウントを停止する前に警告を出さないことがあります。 Facebookコミュニティ規定に対して重大な違反があったために停止されたアカウントは復元できません。

まあ、こちらには思い当たる節はある。まず、生年月日を[1905年1月1日]として申請していた。そして自分が写っている写真を送ったのだ、 この写真は、1905年1月1日生まれには見えないはずだ。これならまあ、拒否されてもやむを得ないだろう。
もう一つ、Facebook の審査者の気分を害した(かもしれない)ことは、姓名を MARUYAMA Satoŝi とエスペラントで表記して申請したことだ。 これは偽名ではないが、ひょっとしたら何のことか、わからなかったのかもしれない。

5. 4回めからは登録不可

そこで、3回目の登録はあきらめ、4回目の登録をした。氏名は姓[丸山] 名[智]とし、誕生日も正確な日付を入れた。 そうして作ったのだが、即座に登録不可となってしまった。仕方なく上記の「こちらのフォーム」に氏名とIDを入力した。 IDはいわゆるマイナンバーカードを送ったのだ。しかし、不可となったアカウントは解除されない。何の連絡もない。 毎日の確認を続けたが、7日めで堪忍袋の緒が切れた。 ちなみに「こちらのフォーム」はこんな感じだ。

自分のアカウントが無効にされた

アカウントが何らかの間違いにより閉鎖されたと思われる場合は、調査のため以下の情報を入力してください。 Facebookの利用規約に違反したことによってアカウントが停止された場合のみ、このフォームを送信してください。 他の理由でアカウントにアクセスできない場合は、ヘルプセンターに戻り、適切なお問い合わせ方法を確認してください。
氏名
アカウントに登録されているもの
ID
可能であればJPEGで保存
[参照...]
偽の本人確認書類の自動検出システムを改善するため、お客様の本人確認書類を暗号化して最大1年間保管することがあります。本人確認書類は安全に保存され、Facebook利用者に表示されることはありません。
偽の本人確認書類の自動検出システムの向上に自分の本人確認書類を使用してほしくない場合は、 [本人確認]の設定を調整できます。このオプションをオフにすると、本人確認書類のコピーは、提出してから30日後またはこのオプションをオフにしたときに削除されます。 送信された本人確認書類の管理方法の詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。

ちなみに、上記のページには[追加情報]のフリーテキスト欄が全くない。私がこんな目にあった2019年の7月から、 こうなっているからかもしれない。ちなみに私は、Seamonkey という非常にマイナーなWebブラウザを使っている。スマホからのアクセスは試していない。

余りにも頭にきたので、別の(文句をいう)ページでこんなことを言ってみた。


問題の詳細を入力してください。

〇情報が分かりにくい
〇ソリューションが機能しない
●製品またはポリシーが気に入らない
〇ソリューションが機能しない
〇その他

気に入らない理由にはこう書いた。

私は、審査のリクエストに応じて、本人証明である公的な日本語のIDカード(マイナンバーカード)を添付・送付した。にもかかわらず、2日間私に何の連絡もなく、アカウントが停止されてしまった。氏名、生年月日、写真が本人を表す正真正銘のカードを添付したにもかかわらず、何をもってアカウントを停止したと判断したのか、何の説明もない。私はこのような貴社の非礼な態度に怒っている。 私は自身の重要な個人情報を提供した。私はアカウントの停止が間違いであると信じる。したがって、アカウントの復活を希望する。仮にアカウント停止に正当な理由があるのならば、その理由をメールにて私に説明してもらいたい。2019年7月31日までは私のアカウントの復活か、貴社の意見の私への説明を待つ。しかし、7月31日まで私の意見を黙殺するのであれば、私は8月1日以降、この抗議を WEB で公開する予定である。

入力を終えて提出すると、次の回答があった。

ご協力ありがとうございました。いただいた情報はサービスの改善に使用されます。

当然のことながら、その後の回答はまったくなかった。

6. Facebook の利用規約

Facebook への利用規約は次の通りである。

https://www.facebook.com/terms

ここで、「3. Facebookおよびコミュニティに対する利用者の誓約」では次のようになっている。

弊社は、できるだけ多くの方にFacebookを利用していただきたいと考えています。ただし、以下に該当する方はFacebookを利用できません。

私は1番目、2番め、4番目には該当しない。すると、3番目に該当する。つまり、3回めの登録で、Facebook の規約やポリシーに違反したことが理由で、 アカウントが停止になったことから4回め以降の登録も拒否されたのだと考えられる。このポリシー違反とは、誕生日を偽って登録したこと(か何か) と思われるが、はっきりしたことは示されていない。私が頭にきているのは、アカウント停止が1回発生したことの理由、 そしてその後の申し込みに関する拒否の理由が全く示されないことにある。

7. その後

Facebook への登録はその後何回か試みたが、そのたびに拒絶されてきた。 諦めたのは 2019 年 10 月ごろだったと思う。そうすると、だんだん気分が楽になってきた。

楽になった理由はわからなかったが、あるとき次の新聞記事を見て理由がはっきりした。 2020 年 1 月 4 日、東京新聞の「週刊 ネットで何が…」という連載にある、 「中高年の説教感? 若者 FB 離れ」と題された、 中川淳一郎氏の記事である。私は若者ではないが、この中高年の説教感というのがよくわかる。 自分では説教をしてはいないはずだが、自分ではない中高年がうっとうしい、と思うようになったのだろう。 いや、自分も含めて中高年がうっとうしいのだ。 復帰できないのでいうのではないが、Facebook をやめてよかった。(2020-01-17)

8. 4 度めの登録

さらにその後、ある知人に連絡する必要が出てきた。この知人にメールをしたがしばらく返信がなかった。 他の通信手段として Facebook しかないため、お忍びで Facebook に登録することにした。 登録自体は SMS 認証を必要としなかったが、ためしにある友人にともだち申請したとたんにこのような文が表示された。「 あなたは弊社の規約やポリシーに違反したことを理由としてアカウントが停止となりました。 異議がある場合は SMS の番号を入れてください。」仕方がないので、私の SMS 番号を入れて送信すると、 お詫びのことばとともに「アカウント停止は解除されました」と表示された。友達申請も無事受理されたようだ。 なお、私のアカウントはローマ字読みで登録しているが、容易に見つからないように少しひねっている。 ( 2023-03-22 )

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MARUYAMA Satosi