C. Ph. E. バッハ ピアノ名曲解説 |
作成日:2006-09-14 最終更新日: |
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (Carl Philipp Emanuel Bach, 1714-1788)は、大バッハ、 すなわちヨハン・ゼバスティアン・バッハ (Johann Sebastian Bach, 1685-1750)の次男である。 以下、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハを単にバッハと呼ぶ。
バッハには鍵盤楽器のためのソナタが多くある。 英語では Keyboard Sonata と呼ばれたり Harpshichord Sonata と呼ばれたりする。
バッハの作品には作品番号が付けられている。一つは Wq. 番号であり、 アルフレッド・ヴォトケンヌ(Alfred Wotquennne) による 1906 年の作品目録を出自とする。 別に H. 番号もある。これは、ユージン・ヘルム(Eugene Helm) による 1989 年の目録による。
バッハの有名なソナタは、ヴュルテンベルク・ソナタだろう。全6曲のこのソナタ集は、 ヴュルテンベルク公カール・オイゲンに献呈されたことからこの名前がある。 Wq. は全体で Wq.49 となっている。 一方 H. は 6 曲の順に次のように振られている。
私が聞いたのはイ短調のみであるが、大バッハやスカルラッティのロマン的な要素の残り香と、 ハイドンやモーツァルトの様式の先取り感が複合して独特な世界を作っている。 ヴュルテンベルク・ソナタの楽譜は IMSLP にあるが、 Composition のほうではなく Collections のほうにある。H で始まる 6 Harpsichord Sonatas, Wq.49 にある。
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