音楽用語 |
作成日:2012-06-17 最終更新日: |
音楽用語を説明する。
旋法の一つ。1, 2, ♭3, 4, 5, ♭6, ♭7, 8 で表される。 自然的短音階である。
ある調を基準としたときに、その調から特に近いと感じる調をいう。 狭義の関係調は同主調、平行調、属調、下属調の4つである。
ソナタ形式の結尾部とはこれまでの主題を中心に、 楽章を終止に持ってゆくための部分である。 コーダが大規模になり、第二の展開部とも呼べる結尾が作曲されることもある。
ソナタ形式ではなくとも、曲の終結で、終結用の盛り上がりやおさめ方をする部分はコーダといわれる。
ソナタ形式で書かれた楽章の一部分であり、
ソナタ形式における部分の一つ。 展開部に続く箇所であり、 典型的には提示部を再度提示する。調は第1主題、第2主題とも提示部の調である 再現部ののちにはコーダが続くことが多い。
多楽章曲中の2つ以上の楽章で、 共通の主題、旋律、 あるいはその他の主題的要素を登場させることにより楽曲全体の統一を図る手法である。
ソナタ形式では、主題提示の前の部分。小規模なソナタではふつう存在せず、 大規模なソナタではときどき見られる。主題との関連は問わない。テンポは主題と同じか、遅い。 ハイドンの場合、第1楽章では序奏をもつ交響曲が多い。
ソナタ形式ではなく、単に独立した楽曲として、あるいは複数部分からなる楽曲の最初の部分として 序奏というなまえを使うことがある。ラヴェルの「序奏とアレグロ」などがある。
旋法とは、各種の概念を導入した音階をいう。
上記は、一オクターブ中のドレミファソラシのうち、どれかの音を主音としたときに生じる音階である。 そのほかにも、多くの旋法が考えられる。 モーリス・エマニュエルやオリヴィエ・メシアンほか、多くの作曲家がさまざまな旋法で曲を作っている。 (2014-03-22)
楽曲の形式の一つ。典型的な例を示す。
ソナタ形式で、二種類の主題が最初に提示される部分。先に提示されるのが第1主題、次に提示されるのが第2主題である。 ソナタ形式のかなめは、主題が二種類ある、ということである。
デタッシェとは、音をはっきりわける様に弾く、弦楽器固有の奏法を指す。 通常は 1つ1つの音を交互に弓を返す。 レガートでもなく、スタカートでもない。フランス語で「分離された」の意味(2014-03-21)。
提示部で示された二つの主題が、さまざまに分解されたり組み合わされたりする部分。 展開が終わると再現部に続く
曲中で調を変えること。
平均律において、音名が異なっても演奏される音が同じ音となる複数(一組だけ2つ、他は3つ)の音のことをいう。
旋法の一つ。1, 2, ♭3, 4, 5, 6, ♭7, 8 で表される。
ドリアンを使っている例は多いとみられる。
(狭義)1. 音符の「ぼう」。2. (広義)狭義のと符尾を合わせた概念(英語のstem も同様)
音符の「たま」
八分音符より音価が短い音符につけられる「はた」
音価を1.5倍にする指示
旋法の一つ。1, ♭2, ♭3, 4, 5, ♭6, ♭7, 8 で表される。
フリジアンを使っている例は少ないとみられる。 私見では、フォーレの弦楽四重奏曲第1楽章の第1ヴァイオリン冒頭部に認められる。 またある本によれば、ドビュッシーの弦楽四重奏曲の第1楽章冒頭もフリジアンという。
旋法の一つ。1, 2, 3, 4, 5, 6, ♭7, 8 で表される。
フォーレのチェロソナタ第1番第3楽章の冒頭の旋律はミクソリディアンである。
旋法の一つ。1, 2, 3, #4, 5, 6, 7, 8 で表される。
フォーレの歌曲「リディア」では歌の冒頭がリディア旋法にみえるが、 転調のための経過ともみられ、旋法としての独立性は弱い。
旋法の一つ。1, ♭2, ♭3, 4, ♭5, ♭6, ♭7, 8 で表される。
ロクリアンを使っている例は少ないとみられる。ラフマニノフの前奏曲ロ短調などがある。 私見では、フォーレの弦楽四重奏曲第2楽章の冒頭、 三重奏曲第1楽章の第2主題のヴァイオリンとチェロのユニゾンのメロディーが該当する。