小松 彦三郎:ベクトル解析と多様体 I |
作成日:2013-03-05 最終更新日: |
ベクトル解析とは、普通、3次元空間で定義されたベクトル場を、ベクトルの成分に分解することなく、一つの対象として解析する数学を意味する。 第1巻は、この普通の意味でのベクトル解析の教科書である。3次元空間の公理的定義から始まり、コホモロジーまで進む。
p.41 で、右手系の正規直交基底 ` (bbi, bbj, bbk) `を説明している。ここで、` bbk ` の向きは、` bbi ` から ` bbj ` の方向にねじをまわして進行する方向が ` bbk ` の向きであると説明している。その後著者は次のように言っている。
(Maxwell は,日本を除く文明国で,車軸のとめに使うなどの例外的な用途を除いて,用いられているねじの向きと言っている. 19 世紀の日本では左ねじの方がふつうだったのであろうか?).
Maxwell とは、あの電磁気の Maxwell の方程式で有名な物理学者である。そんなことまで知っていたのだろうか。
p.10 最下行、Disargues の定理とあるが、正しくは Desargues の定理である。
p.58 上から7行め、「栄誉を荷なっている.」とあるが、「栄誉を担っている.」という表記がふつうである。
p.68 上から6行め、「必ずしも保障されていないが,」は、正しくは「必ずしも保証されていないが,」である。
p.94 上から17行め、L. Schwarts の超関数論とあるが、正しくは L. Schwartz の超関数論である。
数式記述はASCIIMathML を、 数式表現はMathJax を用いている。
書 名 | ベクトル解析と多様体 I |
著 者 | 小松 彦三郎 |
発行日 | 1994 年 12 月 22 日 |
発行元 | 岩波書店 |
定 価 | 円 |
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NDC |
まりんきょ学問所 > 数学の本 > ベクトル解析と多様体 I