桂利行:代数学Ⅱ 環上の加群

作成日:2024-08-26
最終更新日:

概要

「はじめに」から引用する:

大学に入学してすぐに習う科目に線形代数がある.行列と行列式がそのテーマであるが,抽象的に見直せば,これは,ベクトル空間の理論である. ベクトル空間とは,加法群に体の作用が与えられたものである. 体の代わりに環を考え,環の作用が与えられた加法群を環上の加群という. 本書では,ベクトル空間の一般化であるこの環上の加群を取り上げ,その理論の解説を行う.(後略)

章末には問題があり、巻末には章末問題の略解がある。

感想

私は頭が弱いので、この本の内容は難しい。

一つぐらいは問題を解いておきたいが、できるだろうか。まず、p.29 の章末問題 (1) を見てみた。

(1) `R` を可換環,`M` を `R`- 加群,`varphi : M rarr M` を `R`-準同型写像とする. `R` 上の 1 変数多項式環 `R[X]` の元の `M` への作用を

`(a_0 + a_1X + cdots + a_nX^n) * m = a_0m + a_1varphi(m) + cdots + a_nvarphi^n(m)`
(`m in M, a_0 + a_1X + cdots + a_nX^n in R[x]`) と定義すれば,`M` は左 `R[X]`-加群になることを示せ.

略解を見ると加群の定義を満たすことを確認すればよい.とそっけない。仕方がない。自分でやってみよう。本書 pp.1-2 によれば、 環 `R` と空でない集合 `M` に対して `M` が左 `R` 加群であるとは次のことである。

(M1)`M` は + に関しアーベル群である.すなわち次の 4 条件を満たす。

(M1-1) 任意の `x, y, z in M` に対し、次が成り立つ。

`(x + y) + z = x + (y + z)`

(M1-2)`0 in M` が存在し、任意の `x` に対し、0 と呼ばれる `M` の元が存在し、次が成り立つ。

`0 + x = x + 0 = x`

(M1-3)任意の `x in M` に対し、`x` に対応した元 `x' in M` が存在し、次が成り立つ。

`x + x' = x' + x = 0`

(M1-4)任意の `x, y in M` に対し、次が成り立つ。

`x + y = y + z`

(M2)`R` の `M` への作用は次の 4 条件を満たす。ただし `a, b in R, x, y in M` である。

(M2-1) `a(x + y) = ax + by`
(M2-2) `(a+b)x= ax + bx`
(M2-3) `(ab)x= a(bx)`
(M2-4) `1x=x`

やってみようとしたが、あるところで躓いてできなかった。どこで躓いたかは内緒だ。

大学数学の入門

数式記述

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書誌情報

書名 代数学Ⅱ 環上の加群
著者 桂利行
発行日 2007 年 3 月 19 日 初版
発行元 東京大学出版会
定価 2400 円(本体)
サイズ A5版 *** ページ
ISBN 978-4-13-062952-2
その他 川口市立図書館にて借りて読む

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