寺沢 寛一:自然科学者のための数学概論 |
作成日:2016-06-25 最終更新日: |
特殊関数に詳しい応用数学の名著。
厚さの割には安く、お得な本である。また図も多く、見ているだけで楽しい。
楕円関数が出ているが、この`wp` 関数というのはなんだろう。たぶんペー関数と呼ぶのだと思って調べてみたら、その通りだった。 ただ発音が書かれていない用語が多いので、素人には扱い難い。
索引はアルファベット順である。S の項に Serret-Frenet の公式がある。ふつう、フレネ=セレの公式というのではないだろうか。 そう思って示された 38 ページを見てみると、本文には Frenet-Serret の公式と書いてあった。 では索引の F の項はどうか。Frenet-Serret の公式 38 と載っていた。しかし、これは例外であった。
数学ではよく近傍ということばが使われる。のちの論理展開で都合がいいようにとった十分近い領域のことである。 数学以外では近傍ということばは使わないと思う。日常使うのは近所であり、数学では近所ということばは使わない。 ところが、この本 p.180 で近所ということばが次のように記述されている。近所っていいなあ。
`z = a` の近所(ただし `a` を除く)で `f(z)` は正則かあるいは極以外の特異点を持たないで, `lim_(z -> alpha) f(z)` の値が全く不確定である場合には, `z = a` は函数 `f(z)` の真性特異点であるという.
数式は ASCIIMathML で記述している。
| 書 名 | 自然科学者のための数学概論 |
| 著 者 | 寺沢 寛一 |
| 発行日 | 1997 年 6 月 5 日 |
| 発行元 | 岩波書店 |
| 定 価 | 円(本体) |
| サイズ | |
| ISBN | 4-00-005480-5 |
| NDC |
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