副題はやりたくなる実験から考えたくなる数学へ
第2章は「逆立ちして回るコイン」という表題である。小柴昌俊氏のエピソードが紹介されている。
ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏が,中学校で講師をしたとき,中学生に以下のような問題を出した[26, p.48]
「この世の中に,摩擦というものがなくなったらどうなるのか,記せ」
正解は白紙答案.理由は摩擦がなかったら鉛筆が滑って紙に文字を書けないから.
そういえば、会社勤めをしていたとき、「摩擦を恐れるな」を身上とする上司がいた。私は摩擦を恐れて何もしなかったから、この上司との折り合いが悪かった。 この上司は、上の人に向かっては摩擦を起こしていなかったが、部下に向かっては摩擦を起こすような人だった。
書名 | 実験数学読本3 |
著者 | 矢崎成俊 |
発行日 | 2016 年 6 月 20 日 第1版第1刷発行 |
発行元 | 日本評論社 |
定価 | 2800 円(本体) |
サイズ | A5 判 248 ページ |
ISBN | 978-4-535-78739-1 |
備考 | 草加市立図書館で借りて読む |
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