概要
副題はマクロからミクロへ
感想
熱学を真面目に勉強したいと思って借りたが、借りただけで何も読まずに返却期限を迎えてしまった。 もう一回出直したい。
思い出してみると、私が大学の物理で使った参考書は、1963 年初版の「小野 周/小出 昭一郎/遠藤 真二:物理学 演習中心」という、東京大学出版会の本だった。 大学に入って物理の参考書は何がいいだろうと思い、私の実家から近い、淵野辺駅に当時あった古本屋で見つけて買ったのだった。他に物理の本は3年生になるまで買わなかった。 今は手元になく、どんなことが書かれていたか忘れたが、大学1,2年生の範囲の物理学は書かれていたような気がする。それでも、買った当時でさえ 20 年前の本を、 しかも古本の1冊だけで賄うとは、我ながらいい根性をしている。 ともあれ、本書を読んでみる。
「第1章 巨視的熱学と微視的熱学」では、p.5 に興味深い例がある。ある質量・温度の鉄球が一定の速さで飛ぶ場合、 内部エネルギーと運動エネルギーを比べる例がある。なるほど、内部エネルギーを含めた形でエネルギーの収支を議論することが重要であること、 その議論の支えとなるのが熱学であることがわかる。
「第2章 熱力学第1法則」で、早速つまずく。熱容量の意味がわからない。p.17 をみると、系の温度を単位の大きさだけ上げるのに必要な熱量で,条件によって値が異なる。
とある。
ここで条件とは大きく分けて、系の体積が一定という条件と、系の圧力が一定という条件である。昔、高校生の頃勉強したような気がするが、忘れてしまった。
p.19 にマイヤーの関係式が出ているが、これも高校生の頃覚えたはずだ。ただ、もう今となってはわからない。
誤植
p.47 下から4行目、`"d"W = -p"d"V`
は誤りで、《`"d"'W = -p"d"V`》が正しい。
p.52 (3.78) 式が、`DeltaS = nR int_i^f "d"S = nR int_V^(2V) ("d"V) /V = nR log((2V)/V) = nR log2`
となっているがこれは誤りで、
《`DeltaS = int_i^f "d"S = nR int_V^(2V) ("d"V) /V = nR log((2V)/V) = nR log2`》が正しい。
なお、積分の下端と上端の `i` と `f` はそれぞれ最初の状態(initial state)と最後の状態(final state)のことだと思われる。
数式記述
このページの数式は MathJax で記述している。
書誌情報
| 書名 | 熱学入門 |
| 著者 | 藤原邦男・兵頭俊夫 |
| 発行日 | 1995 年 6 月 30 日 初版 |
| 発行元 | 東京大学出版会 |
| 定価 | 2800 円(本体) |
| サイズ | A5 版 ページ |
| ISBN | 4-13-062601-9 |
| その他 | 越谷市立図書館にて借りて読む |