中山茂:科学技術の国際競争力

2026-10-08

概要

副題は「アメリカと日本 相剋の半世紀」

感想

要再読である。

おそらく本書は科学史を扱っているのだと思う。著者の中山氏は著名な科学史家であるし、内容も科学史と思われるからだ。

私は科学史という分野を勉強したことはなかった。私が学生だったとき、一般教養の科目として開講されていた科目に、科学史は自然科学の分野にも人文科学の分野にもなかった。 というのも私は理系のコースで理系には開講されていなかったのだが、文系には自然科学の科目として科学史が開講されていた。当時は、文系はずるいと思ったのだった。

本書は、まえがきに続いて、「第一期 科学 果てしなきフロンティア」という題で始められている。この題には「ブッシュ・パラダイムと戦後の再出発」という副題が続いている。 ここでのブッシュ・パラダイムとは、アメリカの大統領を務めたブッシュ父子のいずれでもなく、ヴァネヴァー・ブッシュという、第二次世界大戦時にアメリカの科学研究開発局の長であった人物を指す。 ヴァネヴァー・ブッシュといえば、昔この人の論文を読んだことがあるのを思い出した。「As We May Think」という題の、1945 年 7 月に出された論文は、 のちにインターネット上で実現されたハイパーテキストを予言するシステムとして読めることから、 一部の人たちには知られていた。私はあるとき、(面識はなかったが)メーリングリストで知り合ったある方から勧められて読んでみて、この論文は大したものだと感心した覚えがある。

書誌情報

書名科学技術の国際競争力
著者中山茂
発行日2006 年 2 月 25 日 第1刷
発行元朝日新聞社
定価1300円(本体)
サイズ
ISBN4-02-259893-X
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